青竹や潜るパンセの空ふ紘    瞼が重くなる

 一瞬の騒音で変わる人生

 退屈なときに働く感覚を求め

 退屈の波間狭まる

 早春の暁に犬の糞踏む
本日のお品書き~日野菜漬~


  白飯をうれしがらせる日野菜漬


 漬物の中で一番うまいと頑なに信じている日野菜漬だが、残念ながらあまり知られていない。「いい酒は旅をしない」というが「 ....
本日のお品書き~ボルシチ~


 ボルシチや一階五十円二階千円


 一物二価とはまさにこのことだろう。べらぼうめ、たいめいけん。ということで、私は専ら1階の人である。

 たいめいけ ....
 この町は大きいが地下鉄がうるさい

 日本が中心の地球儀を探す

 会話の順序が気にかゝる

 誰も彼もが利己的に見える

 楽しい場所が脳裏に浮かぶ
 虚空の夢計画通り太りゆく

 飽きもせず蛾が電灯に集まる

 鳥の立場で物を語るような悟り

 シンクロする月の光と風のハミング

 目先の退屈に気を取られる
 時を超え差出人知らずの手紙が届く

 行動に移せぬ苛立ちもある

 目覚まし時計に勇気づけられ

 時にはポリフォニーに心揺らされる

 大蛇に飲まれて明日を知る
 退屈はハングルの「口」の中あたり

 求めない退屈からは逃げられない

 連結しているような花屋の坂

 凋落は常に不定形であれ

 駄洒落から生まれるものもある
 童謡を聴いて泣けてくる

 たまにはそんな事もよかろう

 写真の色褪せで時代を追う

 ごく普通の感覚がそうでなくなる

 知らず知らずのうちに色を失う
 年下の多い職場は息が詰まる

 至らぬ点を看破される

 いつまで経っても気づかれない

 誤変換で「怪奇月食」

 勝手に人物像を作り立てられた
 今まさに開いた花に蝶が来る

 命の奇跡を見逃した

 誰かと入れ替わった事に気がついた

 この空いっぱいの蜻蛉どこへ行く

 南の山から転げ北の海に流れ着く
 サギは白い服着て人を欺す

 水の夢を見て泳ぐ

 退屈の有り難みを思い知らされる

 底まであと何分

 水面を見つめ続ける
 料理人にも退屈は平等に来る

 挨拶が照れくさくて苦手だ

 やり残しの仕事が不眠へと誘う

 脂っこい地獄の脇を通る

 嫌なものから解放されない
 何でも科学にすると意気込めた時代

 ご尤もな言葉で道をさぐる

 ひらがなでも漢字でも六文字の人

 他人の退屈は自分の退屈に非ず

 教授と友達になる
 プラネタリウムでブラックホールを探す

 懐かしい歌から逃げおゝせる

 過去の退屈は今の郷愁

 体育館の声に耳そばだてゝ

 夕立とあの雲の行方を誰が知ろう
 シムシティの原発でさえメルトダウンする

 雪は降れどもいそいそ出かける

 夕焼けの鐘もう帰ろうと呼んでいる

 元気な街の駅へバスで行く

 雨に触れ雨だれに触れ
 イカでたこ焼きを作る

 河童に似て河童に非ず

 トレンチコートを着たウサギの耳が気になる

 今日は一日羊頭狗肉

 奇しきもの昭和を好む
 スリッパの裏側に張り付いたセロテープを剥がす

 他人の悩みが降りかゝらぬよう歩み遅め

 酔っ払っている時間が勿体ない

 経験に従い今日は家に帰る

 部屋を出て溜息をつく
 男だの女だのにまだ拘るのか

 湯船に片足だけ入る

 替え玉の前にスープを飲みきる

 魅力に欠ける者は己に似ている

 二人並んで牛丼を食べた雨の深夜
 退屈に任せ明日の掃除をする

 怖くて電話ができない

 和やかな時が知らぬうちに訪れる

 思い込みで現実逃避

 他人の鼻歌に苛立つ
 しなければならないことが続く

 下に積もったものには関心がない

 卑怯者が静かに笑う

 嫌いな人から逃げる

 「みたいな」に溢れる会話
本日のお品書き~目玉焼き~


 得意料理?そうね目玉焼きかしら


 目玉焼き。それを初めて見たのは家の食卓でもなく、レストランでもなかった。見たのは食堂車。目の前の白い皿に、目玉が二つ ....
春雷か駅弁売りは走り出し さよならと手を振るあなたと花筏 昼間から野焼きの空に将星隕つ まつすぐに 空を断つなり はつ燕

遅れても ええよとめくる 梅暦

まだ上手く ないのとすねる 水仙歌

ひばかりの 道に迷いし草だまり

色知れど わすれ去られし 蕗ノ薹(ふきのと ....
闇夜映え 桜小径にぬくい風 自由律?
イエ〜スッ!
むろん山頭火さんの句に惹かれて。
ただの、マネ?
NOよ。
心からの、オマージュ!
その、第三の弾ッ!



今朝は風の音で起きた

国道のガー ....
春風にこのヤケの空もってかせたい

脳の湖底へ春がするん

手枕痺れていてもその儘の骨肉

穴が無くとも穴と化す{ルビ貘=ばく}の空

おんがくにすくわれたるたましひよももとせの君君君 ....
本日のお品書き~煮凝り~


 煮凝りや一途は愚かさにあらず


 それをどこで覚えたのか、いつ知ったのか、それが真実かどうかはわからないが、魚の料理法は「一焼き、二生(刺身)、三蒸し、四 ....
俳句
タイトル 投稿者 Point 日付
 青竹や潜(くぐ)るパンセの空ふ紘(いと)アラガイs8*21/5/25 11:41
自由律俳句「食べられる退屈」(18)遊羽021/5/24 20:16
料理で俳句⑱日野菜漬SDGs321/5/24 17:22
料理で俳句⑰ ボルシチ321/5/23 11:08
自由律俳句「食べられる退屈」(17)遊羽221/5/21 18:46
自由律俳句「食べられる退屈」(16)321/5/20 20:57
自由律俳句「食べられる退屈」(15)121/5/17 21:23
自由律俳句「食べられる退屈」(14)021/5/16 10:17
自由律俳句「食べられる退屈」(13)221/5/15 15:10
自由律俳句「食べられる退屈」(12)121/5/14 11:39
自由律俳句「食べられる退屈」(11)321/5/13 7:50
自由律俳句「食べられる退屈」(10)121/5/12 19:57
自由律俳句「食べられる退屈」(9)221/5/11 12:59
自由律俳句「食べられる退屈」(8)121/5/10 17:17
自由律俳句「食べられる退屈」(7)121/4/27 20:04
自由律俳句「食べられる退屈」(6)121/4/26 16:34
自由律俳句「食べられる退屈」(5)021/4/24 19:25
自由律俳句「食べられる退屈」(4)221/4/23 18:31
自由律俳句 「食べられる退屈」(3)121/4/22 18:19
自由律俳句「食べられる退屈」(2)121/4/21 19:54
自由律俳句「食べられる退屈」(1)021/4/20 19:24
料理で俳句⑯目玉焼きSDGs121/4/16 10:17
駅弁といえば、えび千両ちらし足立らどみ221/4/13 3:02
花筏221/4/12 8:13
アサヒと麒麟と貴方/とある日常を送るこのちっぽけな日々のなか ...321/4/6 6:09
安曇野春句妻咲邦香321/4/3 0:28
闇夜足立らどみ2*21/4/1 6:28
それなら、山頭火になれない自分を書く秋葉竹221/3/27 12:23
21年春・自由律俳句道草次郎421/3/25 16:44
料理で俳句⑮煮凝りSDGs121/3/3 9:40

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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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