本日のお品書き~サルベージ~


 脛にキズある肉も煮込みけり


 京都駅前に「へんこつ」なる店があって、名物が「サルベージ」。サルベージとは何かというと「大鍋のなべ底を浚ったもの」とい ....
本日のお品書き~パスタ~


 食ひにゆく西洋うどんを空駆けて

 日本のパスタの夜明けは1984年である。それまではスパゲティといえば、ふにゃふにゃのナポリタン。ママーの茹でパスタにケチャ ....
本日のお品書き~ブリ大根~


 出世していま煮られをるブリ大根


 今冬はいつになく寒ブリが豊漁だったとか。そういえば昨年の秋、鮭網にブリが大量に入って、鮭が全く取れないと嘆いていたの ....
本日のお品書き~サザエ~


 壺焼きの落し蓋さへある手柄


 なぜだろう、いまサザエが爆安だ。逗子のスーパー「スズキヤ」で、小ぶりだが六個で五百円台。一個百円しない。まさか養殖したりは ....
本日のお品書き~きのこ飯~


 一膳に一山香る茸飯


 松茸飯を最後に食べたのはいつのことだったのだろうか。まったく思いだせない。鰻重を最後に食べたのはいつのことだったのだろうか。これ ....
咲き薫れ
花よ嵐と
咲き誇れ
本日のお品書き~鮎~


よく見れば鮎のつくづく京唄子


 最近スーパーなんぞで求める鮎はどれもこれも太りすぎで、脂もいやらしく、焼いていると炎とともに油煙のような煙があがり「お前 ....
本日のお品書き~チーズ&クラッカー


 食堂車の白きクロスや夏の旅



本州の西の端の町に住む人にとって、長距離列車は都会の空気を乗せてやってくる「文化」だった。特に食堂車は田舎の ....
本日のお品書き~天婦羅~


 天婦羅は衣を揚げよ鯊に塩


天婦羅は油料理などと、見た目に騙されている御仁が全国津々浦々にいるようだが。蒸し料理なんですな、実に、これが。衣は油をネタに触 ....
弥生近し忘るなとばかり揺れ来たる 本日のお品書き~チャンポン~


 チャンポンの具に秩序失せ世の乱れ


いまはもう思い出でしかないが、下関という町は食い物のうまいところだった。その背景には永く大陸への玄関口だったことが ....
本日のお品書き~マグロのづけ丼~


  ピカソの鮃のごと中落ちの骨残る


 逗子の駅前にスズキヤという食品スーパーがあり、ものがいい。実にいい。その分高い。特に魚は群を抜いて鮮度がよく ....
酔醒めて軒端に匂ふ春の風 本日のお品書き~おでん~


 まっすぐに串逆立てて関東煮

昭和三十年代に地方の子どもだった男子(とくに大阪から西)が、放課後に直行するのは春夏であれば駄菓子屋。五円のみかん水というガジ ....
~本日のお品書き 河豚さし~


  とほたふみてふ虚実皮膜や河豚の皮


たっぷりの氷水を用意して、虎フグの皮を湯引く。
背中の黒い部分は二十秒。とうとおみは十秒。すぐさま氷水に入れ十 ....
「ざわざわ」と潮風の音 髙い空。 ~本日のお品書き『海鼠』~



 関東は青関西は赤海鼠

「もうそれくらいにしていただけませんか」
店主が柔和な顔で怒っている。
ここは京都北白川「ん」。学生時代に通いつめたおでんの ....
鬼は内しばし歓談{ルビ節分会=せつぶんえ}

福は外外とは誰ぞの家かもと

月兎{ルビ杵=きね}に仰け反る良夜かな

{ルビ聚=あつ}めたる月光きざす魚市場

春一番吹いて耳朶やはらか ....
うちの仔は地球生まれや冬うらら


オリオンの夢を見てるか猫眠る
梅が香や流るる水に影一つ 月のない晩に涙の人拾う


透明の仔猫拾って新聞紙


あくびして痛む顎もつ焼き魚


満月を放って収まる腹の虫


引き潮のレコード盤と海なし県


今日というお地蔵さ ....
見せしめは いきつけの店クローズド ワンルームマンションに独り月氷る

夜寒さのなかで飲む水割り焼酎

沈黙を白く照らして冬の月

月光に抱かれ眠る子等の夢
ふゆのみず一枚ものの山の{ルビ膚=はだ}

日向ぼこ先客ありや梅の花

冬禽のほおばる橋や信濃川

かざはなとともに踊りの孤軍なり

冬帽子かぶるもぬぐも父めけり

とつぷりと{ル ....
  阪神大震災

冬闇やラジオわななくなゐのあと
名月を背にして仮面舞踏会 居待月駆けっこ終えて唄う子ら 窓際の席を求める妻月夜 君が好き君が大好き初茜


お揃いの冬帽子で行く散歩道


胴長の猫眠る横の初日記
我すきの古俳あつめて冬ごもり

野分去て猫佇むや破れ堂

太平をねがひて詠へ去年今年

此宵の月を肴に酒の酔

上れ〳〵坊ンより伸るいかのぼり

相合の肩寄合ふて雪見傘

秋晴 ....
俳句
タイトル 投稿者 Point 日付
料理で俳句⑬サルベージSDGs121/3/1 14:48
料理で俳句⑫パスタ121/2/25 9:39
料理で俳句⑪ブリ大根221/2/23 9:02
料理で俳句⑩サザエ221/2/22 8:49
料理で俳句⑨きのこ飯121/2/21 8:49
無題渡辺亘021/2/20 17:23
料理で俳句⑧鮎SDGs221/2/19 11:52
料理で俳句⑦チーズ&クラッカー221/2/18 11:52
料理で俳句⑥天婦羅1*21/2/16 17:29
弥生近し忘るなとばかり揺れ来る酔横121/2/14 10:23
料理で俳句⑤チャンポンSDGs221/2/13 21:03
料理で俳句④鮪のづけ丼321/2/12 15:20
酔醒めて軒端に匂ふ春の風酔横121/2/11 20:29
料理で俳句③おでんSDGs321/2/11 10:15
料理で俳句②河豚1*21/2/9 16:34
つまらん刻足立らどみ221/2/9 5:29
料理で俳句①海鼠SDGs121/2/7 10:47
立春歓談道草次郎1*21/2/4 0:44
屋根のしたの猫もっぷ221/2/1 19:44
微吟酔横121/1/30 22:53
人拾う道草次郎321/1/29 23:33
鳥逢えず足立らどみ121/1/29 22:07
冬月夜ひだかたけし521/1/29 20:24
冬の先客道草次郎2*21/1/23 21:07
冬闇やラジオわななくなゐのあと酔横121/1/23 13:39
名月を背にして仮面舞踏会北大路京介321/1/22 15:28
居待月駆けっこ終えて唄う子ら121/1/22 15:27
窓際の席を求める妻月夜221/1/22 15:27
散歩道2もっぷ421/1/12 3:50
去歳俳諧十句酔横321/1/5 23:28

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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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