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多少古くてもこれはよかったという本を紹介していただけると、スレオペは喜びます。 古本屋へとんでいきます。 小説スレッドの冠をつけましたが、書籍ならばなんでもおすすめしてください。 今月の筑摩文庫の新刊。「虫の音楽家 小泉八雲コレクション」 愛と幽玄に溢れたノスタルジックな一冊です。 随筆です。 当時の日本の風俗、虫、信仰などについて書かれています。 マルコ・ポーロの「東方見聞録」を読んだ後だけに、その高い抒情性が胸にしみます。 [GOTH]作者:乙一 高校生の男女2人が繰り広げるミステリー。 解体の表現が鮮明なので、グロいのは駄目、という人はやめたほうがいいかもしれません。 しかし、文の表現や、いろいろな伏線、最後まで分からない名前など、 謎が散りばめられていて、一度に読みきってしまう作品だと、自分は思います。 短編ならば阿部昭。 子どもものがいいです。 つっかけ履いて、湘南を自転車でかけぬけていく著者の後ろ姿が想像できます。 横光 利一 『 蠅 』 山崎努著 「俳優のノート」整列な役作りの記録 俳優である著者が、舞台「リア王」の主役にいどみ、 長い準備期間を経て、練習を重ね、舞台で演技する、記録です。 舞台だから見ることはかなわないけれど、とてもおもしろく読みました。 俳優が演じること、演劇を作り上げること、そして「リア王」。 シェイクスピアに興味のある人、演劇に興味のある人、 読んでもらって、感想を聞いてみたい、と思いました。 『そして、誰もいなくなった。』 アガサ・クリスティ 知っている人も多いと思いますが、無人島にお互い知らない人達が集められ、 次々と殺されていき、最後には、誰も居なくなると言うミステリー。 短い小説でとても読みやすいです。 おすすめの小説じゃないんですが・・・冒頭で思い出しました。 書き出しには、驚くほど作者の個性が表れる↓ http://elekitel.jp/elekitel/special/2002/01/sp_02_a.htm ガルシア・マルケスも出てきますね。 お気に入りの小説の、書き出しに注目してみるのも面白いかも。 久々にドン・ウィンズロウの新刊が出た。 「ウォータースライドをのぼれ」 よかった。あいかわらずニール・ケアリーで。 で、暇な時にちょこっと読めるおすすめ。 「一人の男が飛行機から飛び降りる」 バリー・ユアグロー たしか文庫にもなってたはず。 「千日の瑠璃」 丸山健二 私は怠慢だ。 「SUDDEN FICTION」村上春樹/柴田元幸 1と2がある。短編にも満たない掌編集。ブラッドベリとかカーヴァとかあのへん満載。柴田ファンです。 カフカの『変身』 朝、目覚めると、自分の体が○○○○に変身していた! っていう話です。短編で読みやすいですよ。 #>>84 大変に失礼いたしました、ごめんなさい。遮蔽装置さん # なるほど。了解しました。とはいえ、マルケスが好き、ということは「お話」を聞くのが大好き、という人間なので、 #愉しめるほうが嬉しいかも、です(笑)。ありがとうございます。sageます。 『百年の孤独』 ガブリエル=ガルシア=マルケス 今さら、のような気もしますが。 僕が詩を書いてるのは、いつかこれと匹敵するような文章を書きたいと、思っているからです。いつかいつか… #>>81 エヴァレット解釈の「怪しげでない」書を読みたいとつねづね願っていたので、嬉しいです。 #なんのことはない、メインストリームを探ればよかったのですね(苦笑) #遮断装置さん、お名前の由来と意味が分かる自分が自慢(笑) ジョゼと虎と魚たち すきな おとこの ことを 管理人 と 呼びつける ジョゼ クミチャンガ す きです 。 著者 田辺 聖子 さん いちど あって はなしてみたいなあ 。 わたしの ハンドル ねーむは 聖子さんの すぬー物語り の なかから 頂きました 。 偏見を抱いていた阿部和重をまとめて読み始め 夏休み中に全作品読み終わらせたいところ 安心感のもてる〈文学〉であったことが うれしいようなつまんないような 大江健三郎を読み込んだクチなんだろうと思う なじみ深い文体 同世代だぁ あ いまのところ『ABC戦争』が面白いです はじめましてです。少し前のを見ていたら、戦争に関するものがいくつか出ていたので。 おすすめを書きます。 「50年目の日章旗」 なんとも言えません。 「小石川の家」 戦争ものとは違いますが、当時の生活がよくわかります。 60年後の現在よりも、明治や江戸に近いものがあります。 「過去への扉を開けろ」 ドイツの小説です。中高校生向けです。 恥ずかしながら、これを読むまで、同じ敗戦国、と考えたことがなかった。 私にとって、代表的な、戦争を物語る小説です。 連れ合い君が「ダビンチ・コード」を読み始めて、とても面白いという。「早く読んでね」と頼むと、ちょっと考えて、 「これは、クリ君、きっと原書で読んだ方がいいと思うよ」と。 「訳がとても日本語として読みやすいから、きっと原書から少し外れてるはず」みたいなことを言う。 俄然読みたくなった。のでアマゾンで買おうとしたらこれが、1,000円しないんだな。 ので、なんかおすすめの本ありましたら教えて〜。 物理・数学関係でいいのあったら、ぜひ。 #このスレでいいのかな?? 書籍ならばなんでも、ってことで。 実はわたしも、今日から読み始めたばかりで、まだ全然読み終わっていないから、読後この本をおすすめするかどうかは分からないのだが、「へぇ…」と思いながら興味深くページをめくっている最中なので、ここでおすすめしてみる次第。 青山南「ネットと戦争」(岩波新書) 漠然としたタイトルなので、どんな内容だかタイトルだけでは判別しがたかったのだが、青山南の本だしなあということで購入。 2002年9月11日の、あの米国でのテロ事件発生直後から、インターネットサイトであの事件がどのようにとらえられ分析されたかを、実際のサイトの紹介を交えながらつづられる。米国のジャーナリズムと文芸関連のサイトが主で、特に、インターネットにおける詩の役割について述べられていてここはかなり感動的です。 鴎外の「鶏」。 堅物の軍人が新しい任地で落ち着くまでを描いた短編。 ・・・と書くとものすごく辛気臭そうな話に思われるが、実は意図的かそうでないか わからないものの、随所で笑えるユーモア小説になっているのである。 もし意図的に笑えるように書いたのなら凄い筆力だし、意図していないのであれば 見事な天然ぶりということになる。 お勧めです。 新潮文庫の「阿部一族・舞姫」に収録されているはず。 短歌部で太宰の話が出て、意外と読まれていないことに愕然としたので、 教科書に載るような有名作家の作品を紹介してみたいです。全部短編です。 図書館の全集かなんかで探してみてね。ネット上でも読めるのあると思います。 川端康成「片腕」「叙情歌」 「片腕」は14歳の時に読んで、中年男の性的妄想にびびりました。 個人的には同時期に読んだ『家畜人ヤプー』より怖かったです。 「叙情歌」は、私が世の中で二番目に好きな幻想恋愛小説です。 今も、大好きです。死ぬまで好きだと思います。 三島由紀夫「卵」「煙草」 「卵」はナンセンスの極みで死ぬほどアホらしく、三島由紀夫バカか!と叫びたくなるほど。 「煙草」は、玄妙な・・・うーん。種明かしはやめとこ。少年は読むべし。 太宰治「駆け込み訴え」 「走れメロス」も「人間失格」も「トカトントン」も読まんでいいので、 これだけ読んでください。文章最高です。オチ(途中でわかるけど)最高です。 芥川龍之介「煙草と悪魔」 芥川の日本論だと思うのですが、作品としては小品、軽いコント。 しかし軽いコントだからといってバカにしてはあかんのだ。 >>69 >北杜夫「幽霊」 ああ、北杜夫は、「船乗りクプクプの冒険」から入って、 「父っちゃんは大変人」や「ぼくのおじさん」や、エッセイの方角に走って行ってしまったので、 肝心のユーモア路線でない方を、いまだにちゃんと読んでないんですよね、、、、 「航海記」も読んだのは、何故か一番最後です。 ただ「幽霊」は腰を据えて読まないと、速読してもダメだと思いますね。 あ、何となくふと思い出したんですが、 小学生の頃、母が、井上ひさしの「モッキンポット師ふたたび」を買って来て、 それを普通に読んでいたのを思い出しました。 と、言うか、小学生に読ますなって(笑)。 こう考えると、私の文学遍歴は滅茶苦茶かも。 話しは外れますが、物置の様な自分の部屋に (と言うか、実家に帰るまで物置と化していたので、そのまんま。 すでに部屋の空気が混沌と矛盾で渦巻いていて、中々緊張感ありますよ) 筑摩書房の現代文学大系と言ういつのか分からない文学全集が何故かあるんですが、 三島由紀夫の巻の解説を見ると、まだ三島由紀夫が生きているのが妙にリアルですね。 値段もハードカバーで480円だし。 なんとなし sage *若い小説たち 北杜夫「幽霊」 古井由吉「子供たちの道」 大江健三郎「他人の足」 安岡章太郎「質屋の女房」 少年ものの戦後文学で手に入り安そうなものを 並べてみました 戦後ではないですが 夢野久作「犬神博士」は乞食芸人の天才少年が老いて語る痛快狂気ものです 梅崎春生「風宴」も好き 坂口安吾「光と風と二十の私」この二つは屈折してるのに爽やかな青春です すごく淋しくて、でも素敵 ニコルソン・ベイカー『ノリーのおわらない物語』 ニコルソン・ベイカーの翻訳が久々に出てとても嬉しい。この人の小説はカラフルなんですよねえ。今回の、少女ノリーが語る物語は、『フェルマータ』での小説中ポルノ小説のカラっとした愛すべき荒唐無稽さにおいて直結していて、「ああ、ベイカーだなあ」とじーんとしながら読んでます。 アルベール・カミュ『ペスト』。 今までに読んだ小説で人にお薦めとなると、やっぱりこれです。 小説として至極真っ当に面白い。 #でも、文庫がどこにいったか見当たらない(笑)。 #よって、細かい紹介はパス。 川上弘美『センセイの鞄』 主人公の二人の全ては好きになれない。憧れもあるが多くはない。 それがやけに生々しいのです。 きらいなところもあるのに、頭の中では、好きなところばかり膨らんでしまう。 でも思い返せば、やっぱりきらいなところもある。 好きだから、きらいなところにも気づいてしまう。好きでないなら、どうだっていいことにも。 稲垣足穂「桃色のハンカチ」 現代思潮社 稲垣足穂の短編小説集。統一されたテーマがある訳ではない為、タルホの様々な美を知るのに手軽かつディープな内容です。タルホはデュシャンやコーネルやランボー達と同じ物を視ていたかもしれないと思いました。 CharlesSimic「コーネルの箱」 文芸春秋 異-シュールレアリスムの箱作家JosephCornellの作品を解説しつつ著者が妄想の小小説を繰り広げる。優しい言葉。 図版を豊富で、とてもキラキラした陶酔に浸れる一冊です。 松本清張「黒の樹海」読み出したら止まらない。 ロープシン「蒼ざめた馬」 晶文社 ロシアに実在したテロリストによる小説風の目標の殺害に至る迄の日記。ひたすら硬質に孤高に研ぎすまされていく著者の狂気が美しい。それだけで陶酔には致死量。そして素晴らしく詩的な一冊です。 未生響「詩的遊戯術」 書肆啓祐堂 精力的な活動をしておられる遊戯詩作家による、言語遊戯を詩的な立ち位置から捉えなおした、遊戯詩法の解説書。大量の遊戯術が作例付きで載っており、すごく刺激的。詩に言葉を扱う人はみておくべき一冊です。 >>56 日野啓三さんの魅力は、普通の人間の日常や記憶を飛び越えているところではないでしょうか。いや、飛び越えているというよりも、地上的なものが突然宇宙とつながってしまう、一個人の記憶が全人類の記憶とつながってしまう、というべきでしょうか。観念的なものを描いていても妙にリアリティがあるというか。うまくいえなくて申し訳ないのですが、この人の場合、受け入れられる人はすごくのめりこんで読んでしまうけど、受け入れられない人は全然駄目と拒否反応を示すことも多いのではないかと推察します。哲学的な堅苦しいのが苦手だとか、人物描写がなってない(特に女性がしばしば巫女的なこの世のものならぬような感じで出て来るので)とか言う人もいそうです。 芥川賞を受賞した「あの夕陽」などの初期作品では私小説的色合いが濃いのですが、80年代に発表された一連の都市幻想小説でよりフィクショナルな世界を構築してからは、純文学としてもエンターテインメントとしてもすぐれた作品を多く発表するようになりました。「天窓のあるガレージ」は、ちょうどこの都市幻想小説の時期の入口に当たる作品ではないかと思います。 講談社文芸文庫から長編「夢の島」「砂丘が動くように」短編選集「あの夕陽・牧師館」の3冊が出ているので、そのへんから入っていくのが妥当ではないかと思います。僕も最初に読んだのは「夢の島」でした。 日野啓三作品検索結果↓ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index%3Dbooks-jp%26field-keywords%3D%E6%97%A5%E9%87%8E%E5%95%93%E4%B8%89/ref%3Dpd%5Frhf%5Fs%5F1/250-8264924-7115429 日野啓三さん。 宇宙的で哲学的、私小説のようでもあり、ようでもない。 似た作風の人が思い浮かばない。独創的。 どれも良いが、やっぱり80年代以降の、文学賞獲りまくりの頃の作品群。 「抱擁」「夢の島」「砂丘が動くように」「遥かなる者の呼ぶ声」「光」など。 エッセイでは「モノリス」。 短編集「日野啓三短編選集(上下)」。 しかし、残念なことに、現在では絶版になってるものも多数あります。 集英社よ、「抱擁」の文庫本を再刊しろ! 数年前に亡くなられて、無念。 最近、中沢新一が復活してるようだ 彼の叔父で日本史のおおきな書き換えをおこなった網野善彦さん の評伝というかオマージュを彼が書いている(集英社新書) 僕は彼の「対称性の人類学」が気になっている 小説ではないのですが、絵本でもないのでここに。 安房直子さんの本はどれもこれもすばらしいです。 小さい頃から大好きで、結婚後も古い本を実家から持ってきて、たまに読み返しています。 何度読んでも、いくつになっても、何かを感じます。 最近、調べたら、本によっては古本屋さんにしかないものも多いらしいです。 なぜ全集が出ないのか、不思議な気がします。 女性のファンが多いと思うのですが、男性にも・・・。おすすめです。 「ダダ・シュルレアリズムの時代」塚原史 ちくま学芸文庫 言葉のアヴァンギャルドの源流から一巡り。二十世紀の思想文化史を復習してみるのに格好の書物。ゆっくりと確認してみよう。 マンディアルグ「満潮」 サバト館 淡々と硬質な空気で描写される小エロス。絶妙に甘く好きです。アルフォンス-イノウエの挿画も美しい一冊でした。 Terri Weifenbach「HunterGreen」 NazraeliPress 小説では無いんですが、書籍ならいいとの事で。酩酊した視覚。楽園の幻視。個人的にはドラッグ類を使用した、もしくは幼年期の視界ってこんな感じでは、と。普通の綺麗な風景を撮ったものだけれど、不思議な目眩を感じます。写真集。 >>48 追記。このままでは少々味気ないので。 父の日に親父に送ろうかと本気で考えた一冊でした。 緻密で想像力をかきたてられる描写、無駄のない展開 著者がちょうど50過ぎの方なんですね。 なるほど、と思いました。 何ー故ー出ーてこないの 中上健次ー! 『千年の愉楽』を どうぞ (勿論タイトルはガルシア=マルケス『百年の孤独』パクりなはず) 日本語小説文体はここまでできたのでした この快楽 愉悦 お楽しみください 乙川優三郎の「生きる」 読みましたとしか言えない 1 2 3 4 スレッドを新規に作成したり、コメントを書き込むにはログインが必要です。 ![]() 0.22sec. ver 050714.4.0 | スレッドニュース |