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まつげは濡れたのに眼球は乾いた、ような気がした
何も猫舌だからじゃない
即座に満たしたい、でも満たせない
そういうのって
放課後のグラウンドだとか
ひざの抜けかけたジーンズとか
何 ....
数え切れないほど迎えた夕暮れは
あちらこちら、少しずつ姿を変えているのに
いつだって美しいのひとことで済ませていた僕たちは
きっとひどく陳腐な影法師を伸ばしていたんだろう
最後なら、大切な ....
その後、図書館に向かった
ぬるい風が両脇をさあっと通り抜けて
額に浮いた汗を玉のまま流した
水位の低くなった川は太陽を存分に吸い込み
とても正直に光を跳ね返している
とん、と
鎖骨の下 ....
ずっしりと垂れ下がる雲
光を覆い隠して、まるで
世界の終わり、みたいだ
窓ガラスに流れる水滴を数えてた
何度も間違えては
適当な数字からやり直してる
だから、でたらめ
そ ....