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映画館で隣死んだ彼女

私は

楽しいギャグで

笑いました

舌を噛みながら
花は枯れて

生みました

年老いた子を

優しく抱っこするのに

隙間から溶けて

牢屋より

殺伐とした

住まい
けずれて少なくなった消しゴムは、

いつも終わりがくる前に無くした。

使われた最後を想像する。

電光掲示板に流れる人身事故。

けずられてなくす前に無くした。

バナナを踏 ....
その汚いものに触れたときに

少女は腕に黒い水玉が無数に散らばったのを想像した。

破裂した水道管に横たわる猫。

輪切りにした水羊羹に指が詰まっていた。

症状は進行し、先端から落ち ....
コンクリートブロックの上に置かれた壊れた双眼鏡は
汚れた労働者が短い煙草を吸って労働の終わりに歌う
姿を映した。

ぐしょぐしょになった軍手を飲み終わった安い酒と道
端にポイと捨てた。
 ....
では、女の脇からでる礼儀しらずで思考悪臭と思いました。

東急ハンズで色ペンを買いました。

女の子を描きました。

女の子は泣いてました。

なんで

なんで

なんで
 ....
非常階段は踏み外した人を食べる。

非常階段は踏み外した人を食べる。



非常口のドアノブに手をかけたとき、

後ろから背骨を抜かれた魚のような

眼をした男と出会った。

 ....
後退で箱の中はゆりかごから落ちて震え。

笑みを倣う行列は歩くが、道に足跡は無い。

記憶からずれて遠くなった心音。

斜面上を軽い言葉で撫で、

小さな心臓はどこかへ消えた。

 ....
年の末が迫る満月の夜の事。湖に一人、世を恨み、目の前に映る
美しき月を妬む病弱な青年がいた。細い身体に合わせたかのよう
に華奢なフレームをした眼鏡の鼻当てを、クイと指で動かして、
青年は前々から ....
沈みゆく箱は女が幼さを捨てた羞恥の塊であった 消灯の厠

陽光指して

満ちる光子に

身震え
ごしごしごしと

顔を洗いながら、

あっ、あっ、あっ、

命が漏れ出していることに気づき

おとととととととととととと

ととととととととととととと

ととととととととととと ....
女の股に両の手を挟んで暖をとる冬
まーつんさんの宇野康平さんおすすめリスト(13)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「耳障りの良い自殺」- 宇野康平短歌114-9-1
「優しい地獄」- 宇野康平短歌214-9-1
「失いました」- 宇野康平自由詩114-9-1
「あの、気持ち悪さ」- 宇野康平自由詩314-9-1
「冷たい軍手」- 宇野康平自由詩114-8-24
「オヤジの耳をペロリ」- 宇野康平自由詩114-8-23
「夢落ち」- 宇野康平自由詩214-8-21
「痩せ消えたままに」- 宇野康平自由詩214-8-20
「抱かれた月はちぎれて」- 宇野康平散文(批評 ...213-12-25
「夜行」- 宇野康平短歌113-12-24
「消灯の厠」- 宇野康平短歌113-12-11
「面がない」- 宇野康平自由詩213-12-10
「肉の冬」- 宇野康平短歌213-12-3

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