すべてのおすすめ
優しいだけで十分だ 窘めを含んだ雨よ
優しすぎる
それだけで 十分だ
怒りの下らなさにだけ 煩わしさを感じる
年輪の結界に守られている
層が優しさの環になって 窘めを含んだ雨よ
....
雨季時間は妊婦の安定期に似ている
穏やかに 目を細めて微笑みを
何日も繰り返す
雨に傘を持たす
優しい妖精は
紫陽花の葉をつたう
雫のかたまりの様に
儚く 役目を終 ....
バラードの汚れない 水溜り
つま先でなぞって
描きながら 踊る
何を舞うか語るまでもない 守りの舞い
楕円にも正円にも守り抜く 精鋭隊
節度の節目は万人様々の
天が宿 ....
二日目のパジャマに 流行の柔軟剤が負けてゆく
水を足しすぎた絵の具のように
生身の柑橘の香りを手に残しながら
髪をとく 水彩画に映る自画像の鏡
床に就く 忘れ去られた ラベン ....
戦い終えた 親愛なるR
苦しみは もう売りさばいて ブラックホールの中に消え
二度と帰って来ない
それでいいのさ
戦い終えた 親愛なる 戦士R
真剣を交える 言葉の投げあ ....