「たとえば柊」 五首
もっぷ

如月の茜の空のあかよりも紅い木の実が冬をみつめる


思うほどさやかじゃないよ雪道を自販機もとめて歩けばわかる


降る雨は街の灯りに染められて生まれた頃を懐かしみ泣く


外れからこちらの空もみたけれどみあげてみえる青で塗りたい


ひと冬が終わる頃にはまだほかに愛され終わるたとえば柊



短歌 「たとえば柊」 五首 Copyright もっぷ 2016-02-23 23:05:55
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
三十一文字の童話『flip side』