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暗さも引き連れた
仄かに蒼い空

微睡みの中
思考と景色の温度が一致する

足先から砂になり
蒼い風に流される


午前4時
私はそっと
景色に溶ける
はこにはいって
きみはやってきた
とおいそらから

はこをあけるまで
そのすがたは
きみにもわからない

さしだしにんは
くうらんだった
そこにわたしとつまの
なまえ ....
さかあがりが できないころ
さかあがりのあいまに
けんかした
さかあがりのあいまに
学校へ 行った

おまえんちの家の前の空き地に
むかし なまくびが ならべら ....
荒川の河川敷 土手の下に
古ぼけた木造アパート
モルタル塗らしかった壁の
モルタルは剥がれ落ち
グレーの下地に
枯れてしまった
蔦のツルがへばり付いている

空き家のようだが
夕暮れ ....
{引用=
白夜に立ち尽くす
冷えた足取りで
散り散りになった落ち葉を拾い集める
記憶を繋ぐ喪失の季節に
最愛を探す仕草だけが影を重ね
闇を深めてゆく
切り取れば
ひとつの証明にもなりそ ....
ゾロリ
色のない
貧血の頬を
滑るカミソリ

ピリリ
痛みのような
微弱電流

プクリ
鼻の左下
盛り上がる
赤い液体

チッ!
煩わしいだけの
日常茶飯

ゾ ....
横はいりなんかしてないのに
ちゃんと並べと咎められたことがある

トラウマになってしまったのか
また文句言われてしまうのではとオドオドしてみたり

私って気が小さいのかな

それからは ....
唄われることのない楽譜
合唱曲の楽譜
一人では唄うことの出来ない楽譜よ
ただ読むためだけに
部屋の机の上にある楽譜
その悲しさはどのように深いものなのか
間違って作られてしまった悲しさか
 ....
               110221


どのキィーでもいいのですと
演奏家のお兄さん
とびきりの笑顔を向ける
今年85歳の父が
謡いたいといい
出せない声を張り上げる
初めて ....
{引用=
何かを見出そうとして足掻く
行き着くところは一緒であるのに
違うと、対話する

主観と客観の狭間で彷徨う
科学の発展とともに神秘が勃興したように
絶えず揺れ惑う幻のような実在を ....
確たるものばかりを求めていた
砂つぶてにしかすぎない自分に気がつかなかった
凡庸な日々に
埋もれ死んでいくのが怖かっただけだった
この歯を、
この腕を滅した理由を未だ知らない
診断 ....
「明日の情」


優しく蛇行して
適度に濁って
こそばゆく岸を撫でながら
僕の根底を流れる
情の小川は

ときおり
なす術もない豪雨に
のたうち回って

 ....
どこまでも黒い、
夜空を見上げる理由を知っている
星が瞬く、その時を想像して
たおやかな時の巡りを
歴史のつよい鼓動を感じる
その真下で、
君に告げたい



生きていく上で必要 ....
午後 4時44分

見上げると
東の高く

薄い青空に
少し欠けた

白い月が
浮かんでいた

立春もとうに過ぎたのに
しばらく
引きこもっていた

たまっていた
所用 ....
逆立ちする樹は
王子の星を三本で覆い尽くし
そのうち星は崩壊
逆立ちする樹は
なぜか地球の一角に
サンテグジュペリの祖国の支配
沢山の奇跡の巨大な島
地上の奇観 バオバブの森

漂流 ....
うすあかりの光りがまだら模様をえがく夜
わたしは、私を忘れる




「風が出てきたみたいだ。梢の影が踊っている。
 ここには、街灯はないのだから…」

「月明かりね。風音が変わった ....
雪晴れの朝の
あっけらかんとした明るさ

街に光が満ちている
街の輪郭にエッジが効いている

キッパリとスッキリと
明確な世界が眼前に
立ち上がっているから

いまこの瞬間なら
 ....
いくつめかの丘の上で
目から流れ落ちる汗を拭った
いったい誰のための汗なのか
そんなもので救われようと思ってる
自分がちゃんちゃら可笑しいよ

勾配の緩やかな所を
選んで登ってきたは ....
しっかり生きていこうと思ってはいたが、

うっかり長生きしすぎてしまったものだから
がっかりするようなことを沢山見てしまった。

うっかり長生きしすぎてしまったので
しっかりすることなく生 ....
{引用=
僕が中学生だった頃
ボブ・ディランを聴いていると
笑われたことがある
ビートルズでさえも
ダサかった
でも
今は
時が流れて
ボブ・ディランはとっても
かっこいいといわれ ....
地図上の大部分はおだやかな晴れ
真ん中に私のこどもが立っている
雪が降って嬉しい、と言う

もやしを育てる
かびくさいキッチンは粘土のようにつめたい
つまり
息はしていなかったとおもう
 ....
聡明な魚みたいならいいけど
きちんと泳げれば綺麗だけど

くたっとした雲が
山をなめるようだと
ちょっとかっこわるい

下からならなんとでも言えるでしょ
口パクしてれば終わるでしょ
 ....
私がよく行くインポート専門のブティックがある。
ショップ名は「armoire caprice」
(アーモワール・カプリス)
もしかしたら御記憶の方もいらっしゃるかもしれないが、
以前この現代詩 ....
猛烈は
空に土足であがりこむ
闘牛の息猛々しいありさまを差しむける
裸(モーレツ)にすれば
コミック漫画のはみ出しイラストにひっぱりだこになる
それほどの猛烈たちがなんども呼びだされて
い ....
気がつくと

インスタントラーメンを食べている

雪で 食材が底をついた 
 はい ラーメン

昼食 何にしよう 
 はい ラーメン

ちょっと 小腹が空いた 
 はい ラーメン ....
{引用=
古びたクローゼットを
覗き込むことは
できません
その代わりに
レコードで
ラブミーテンダーを聴きながら
君の過去を想っています

思い出は増やすものなのか
減らすものな ....
 もう共感しなくなった年月が
 物干し台にほされてる
 夜になれなかったやみが
 陽だまりで喘いでる
 でも生きる方法なんて
 なくならないのだと
 笑ってる

 昔言ったことのある言 ....
薄暗い蛍光灯の下
酌み交わされる連夜
求める度に沈んでいくアルミ缶の蓋の底は
小さな深い闇

時折、
淡い春風が吹いても
そこだけが時が止まっている
空の缶と空のグラス
窓越 ....
目を閉じて
果実たちの歌をうっとりと聴いている君の午後
に あたり前の登場人物のようにとどまっていたいのに
何故だろう砂のようにこぼれてゆく僕の輪郭
すっかりこぼれてしまう前に
君に気づいて ....
しっかりと背筋の伸びた
背中を想い出す

負けず嫌いで前のめりな
背中を想い出す

スーツの ジャンパーの
似合わないポロシャツの
背中を想い出す

ブレない 振り向かない
 ....
石川敬大さんの自由詩おすすめリスト(1033)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
午前4時。- 蒼井真柚自由詩9*11-2-25
はこ- 小川 葉自由詩811-2-24
そらおそろしい- るるりら自由詩31+*11-2-23
殺風景- ……とあ ...自由詩12*11-2-23
スローダンス- 高梁サト ...自由詩5*11-2-23
- nonya自由詩14*11-2-22
並ぶひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*11-2-21
忘れられたもの- ……とあ ...自由詩511-2-21
エニー・エンター・キー- あおば自由詩4*11-2-21
選ぶ、捨てる、- 高梁サト ...自由詩3*11-2-21
『沈む月』- あおい満 ...自由詩311-2-20
ヒーローズ_(昭和編)- nonya自由詩8*11-2-20
断片レター- かんな自由詩3+*11-2-19
白い月- 森の猫自由詩16*11-2-19
バ・オバブ- ……とあ ...自由詩11*11-2-17
肌あわせ- 月乃助自由詩15*11-2-17
雪晴- kauz ...自由詩6*11-2-17
丘を越えて- nonya自由詩10*11-2-16
惚け- ……とあ ...自由詩1311-2-16
みんなとってもかっこいい- 真島正人自由詩10*11-2-16
コンプレックス- アオゾラ ...自由詩811-2-15
魚類の娘- 朧月自由詩411-2-15
クローゼットの秘密- 渡 ひろ ...自由詩16*11-2-15
猛烈_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩12*11-2-14
コイケさんに、なった気分- 森の猫自由詩11*11-2-14
古びたクローゼット- 真島正人自由詩511-2-13
- 真島正人自由詩511-2-13
『早春の夕』- あおい満 ...自由詩5*11-2-12
君の午後- 塔野夏子自由詩7*11-2-11
背中- nonya自由詩16*11-2-11

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