すべてのおすすめ
履物を脱いだらきちんと揃えること
食事のときはちゃんと座ること
きちんと ちゃんと
口癖の祖母の跡
入ってきたドアの
でてゆくドアの
閉まりきらない姿が
あくまで悲しいのでなく
....
風を数えることができない
今私にぶつかった
私の髪をさらっていった
風を色分けることができない
だれかの悲しみに
順列をつけることができない
少し待ってくださいと
目をふせる人をフォ ....
あなたを泣かせたい
そんな意地悪な気持ちがわいてくる
だって
あなたのことで
こんなに心がざわめくから
いっそ
あなたを泣かせたい
だいっきらいと伝えて
だけど
あなたが私のこと ....
ガスがががが、出た
君の文字が切り立って飛び込んできた
十八日ぶりに風呂に入る
と踊っていた
君は風呂場でどれほどのものを
洗い流すのだろう
毎日言っていた
三時間ほど入 ....
目をつぶればきっと
涙がでるとおもうのです
泣かずに
眠るにはどうしたらいいですか
思い出される昨日のうたに
抱かれたまま眠りたい
目覚めないよに
君は泣くこともこらえて
前を ....
聡明な魚みたいならいいけど
きちんと泳げれば綺麗だけど
くたっとした雲が
山をなめるようだと
ちょっとかっこわるい
下からならなんとでも言えるでしょ
口パクしてれば終わるでしょ
....
ふきのとうが売られている
そこにある春は
私の居場所からは遠い春
外は寒くて
天気予報のゆきだるまに
驚かなくなって二月
桜の蕾が目につくものの
すくめた首のせいでよく見えない
....
あたたかそうにみえて
寒いだなんてずるいね
春はずるいね
期待したひかりは
確かにあるのだけど
受け入れないと風がふく
すべてのものと
一列に並んで
おはらいを受けるように首を ....
なかったことにしたい
そう思わなくなったころ
ほどよく塗り替えられた記憶は
薄くはがれおちてまた
空にちかづいた
夕暮れに探すものはなんだろう
とにかくひとりがしんどい
電車の中 ....
真っ暗な空の日
堪だけを頼りに歩く
とんとつきあたりにあるマンションの
あかりは空へ 突き刺さるように生えている
仕方がないので上へ
上へ歩きました
戻ることなどしたくなくて
空 ....
勇気の貯蔵庫は心の
一番奥にある
琥珀の飲み物のような深い香り
だれにもある良心もそこに眠る
欺きたくなるよな夜に
手の先から悪事をする
謝罪は果てまで遠いので
夢を先に食す
....
あるいていれば出会うだろうけど
あるくことは時にしんどい
しんどいな
生きるあるく ことは
めまいのするよな光りのときも
凍る湖のようなときもある
鴨浮かぶ
冬の湖は蒼白だ
岸 ....
切り撮らないで
って景色がいうから
そっとかえしました
すこぉしだけ触れて
ごめんね
私がいること確かめたかった
白かぶころりん
土の上まで飛び出てる
ふたつ並んで
雪の ....