すべてのおすすめ
ルノアールで珈琲を飲む
革張りの椅子に座り
香りを楽しむ
入っては出て
出ては入ってくる
人を眺めながら来し方行く末を思う
大学生のころ
通っていた喫茶店はルノアール
だったか ....
世界の果てを目指す
無意味の行進
のような言葉
こぼれる音
シンクロして流れ込む
うねり
闇の中
空っぽの風が
吹き渡って行く
光もないのに浮かび上がる
その姿を
感知するのは何 ....
彩度が低下して冬
のような気がしている
けれど見上げれば鮮やかな
空の青
空っぽの空の青
透きとおるってどんな気持ちだろう
こんな空の下ではすべてを見透かされそうで
網膜 ....
雪晴れの朝の
あっけらかんとした明るさ
街に光が満ちている
街の輪郭にエッジが効いている
キッパリとスッキリと
明確な世界が眼前に
立ち上がっているから
いまこの瞬間なら
....
薔薇は何処に行ったのだろう
もう何年も目にしていない
気が
するんだ
僕の住む街は
かつてバラの街を標ぼうしていた街の
隣にある
だからと言って
薔薇を植えた庭のある家が
そ ....
様式美とはこんなことを言うのか
西洋の美と江戸の美が混然となった舞台
何処にも属さない世界を現出する
その舞台装置の中で演じなければならない
役者の苦労は如何ばかりだろう
半端な存在 ....
コンテンポラリーダンスの舞台で描かれた
ゴーギャンの半生
鮮やかな身体表現で再現された彼の代表作
われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか
鬼気迫るダンス ....
雲に覆われた
夜空を見上げる
なにも考えずぼーっと
空の深さが分からなくて
ただ眺めている
その空を区切る電線と
夜空にぼんやり浮かび上がった鉄塔
風がさわさわと渡る
僕は ....
高崎線に乗り換えると
電車の調子が悪いのか
モーター音がいつもより大きい
回転数の上昇に合わせて甲高くなり
惰行から力行に入れるとまた悲鳴をあげる
あぁ懐かしい
吊り掛け駆動だ
....
セブンイレブンに買い物に出る
夜の旧国道はひっそりとして
思い出したように車が行き交うだけ
秋の虫がてんでに声を競う
聞こえてくるのはそればかり
淡い闇を纏う街を見ていると
何だか現実 ....
運河に架かる橋に立つ
とおく
離れた風景
それは空が広く
開放的な風景でもある
けれど
あるべきものが何もない
陽は
とおく
小さなビルの彼方に落ちて
地平の近 ....
我が街の風景をスナップショットして歩く
日差しが夏仕様に変わり容赦なく照りつけ
避けるように自宅にこもる冷房を効かせて
イチゴシロップのかき氷を食べ腹をこわす
そんな情けない夏の始まりはリ ....
言葉に鋭敏になろうとする僕は
言葉から復讐される
言葉で顕わになどできやしないと
世界は刻一刻と産まれ続けるだけだと
跨線橋の階段を登って行く
夕焼けは淡く世界を染めている
こ ....
にわかに雨が降り出す
濃厚に萌え立つ雨の匂い
という名のアスファルトの匂い
パラパラパラと傘を撃つ
雨粒が急速に嵩を増して
バラバラ
ザ
ザー
ともはや見分けもつかずに
速 ....
稲光のする夜空
降り出した雨の中
いつものように娘を迎えに行く
遮断された自動車の中
音楽さえ流せば雷鳴はかき消されて
稲光もストロボに堕ちる
はずなのに一閃されるたびに心が騒つく
....
七夕なのに雨模様
願い事を見透かしてしまう僕には
あまり関係のない事実
笹を(と携帯に打ち込んだところで、稽古が終わった娘が車のドアガラスを叩いたから、作業を中断をせざるを得ない)
※ ....
遠い風/海の凪
光の海/遠い風
潮騒を割り溢れ出る光の帯
遠く海を渡るカモメが一羽
君のもとへ早く
焦らずに帰ろう
遠い風/海の凪
もう陽がしずむ
曖昧になる境界
遠い海 ....
石川敬大さんのkauzakさんおすすめリスト
(17)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
喫茶室ルノアールにて
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kauz ...
自由詩
16*
12-8-5
夜に流れる
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kauz ...
自由詩
4*
11-5-10
寂色の冬
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kauz ...
自由詩
8*
11-2-26
雪晴
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kauz ...
自由詩
6*
11-2-17
薔薇は何処に行った
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kauz ...
自由詩
8*
11-1-21
劇を見ながら流れ出た戯言
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kauz ...
自由詩
6*
11-1-11
宗教を遠ざけて生きてきた
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kauz ...
自由詩
6*
11-1-2
夜の空
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kauz ...
自由詩
6*
10-12-1
最新車両から旧型車両を透視する
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kauz ...
自由詩
9*
10-10-11
故郷を見失って久しくて
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kauz ...
自由詩
8*
10-10-2
とおく離れた風景
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kauz ...
自由詩
6*
10-9-21
後ろめたい気持ちを隠しながら
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kauz ...
自由詩
6*
10-9-11
鈍い感覚器
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kauz ...
自由詩
4*
10-8-21
降りだす雨
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kauz ...
自由詩
5*
10-8-11
日記
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kauz ...
自由詩
4*
10-8-1
七夕なのに雨模様
-
kauz ...
自由詩
5*
10-7-11
遠い風
-
kauz ...
自由詩
11+*
10-6-11
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