何度も自分を殺しては
生み出した代償に、
前のように詩が書けなくなりました。
リセットするのは簡単で
なんでもかんでもやり直し
がすきな女の子です。
....
呼吸のように身近に
乱れた髪を解きながら
尽きることのない
このたわいもない言葉との戯れ
細い声で囁き
地上を埋め尽くすさんばかりに
尽きることのない
このたわいもない言葉との戯れ
....
今日も見た。
太陽は明るくって雲は白。
秋田犬はおばかで柴犬お利口。
貴方は大人で私は子ども。
今は夜で明日は朝。
今日もあの子がからかわれていて
わたしはそれを見つめていました
わたしは傍観者でした。
わたしは今日も傍観者でした。
今日も河原にごみがすてられていて
わたしはそれを見て家に ....
たまりにたまったドロドロを
吐いたり書いたり出し続ければ
少しはすっきりするものです
だけどやっぱりドロドロは
またまた心にたまってふえて
苦しくなって苦しくなって
吐いて出さずにはいられ ....
微生物にとって
わたしのお腹の柔突起は
きっとかれらの全て
微生物は
生まれてから死ぬまで
わたしの姿形を知らずに
過ごすのだろう
授業をこっそり抜け出してみたり
夜の校舎にしのびこんでみたり(そのあとは校庭で花火する)
屋上への扉の鍵をあけてみたり
自転車の二人乗りをしてみたり
どれもこれも、いけ ....
嫌なものはイヤ!
そんな思いと折り合う
でも、おとなの分別とかじゃない
ひとが生きるって
爪先から血が滲むほど世間ってやつにしがみついて
それで何とかまっとうできる
違うかな
....
十二月某日
この地はまだ吐いた息が白くならない
気温はこの時期にしては穏やかである
相反して 福岡の繁華街は喧噪としている
次から次へと
多系統の行き先を掲げた市バスが滑り込み
....
失った
後悔を
追いかける
俺は無常
無くなった
腹減った
飯を食う
俺は無常
虫が湧く
無視をする
虫になる
俺は無常
情熱に
蓋をする
莫迦になる
俺は無 ....
出来の悪い漫画のような
擬音で終わる結末
それを見て笑う あの子は
世界の一部だった
スローモーションの映像
ドコか他人事で
失う日を羅列
僕は きっと裏切らない
気味 ....
「ごめん、本物じゃないから」
という台詞を使う場面を考えている。
【1】 医師が開腹手術をしたあとで、「ごめん、俺、本物じゃないから」という。医師免状は偽物だった。
【2】 他人の家 ....
木の前に立つ影
何処を向いているのか
わからない影
月の鎌
ふりかざされ
ふりおろされることなく
切られる夜
鏡のなかの道は笑い
打ち上げられたかた ....
都合をつけたならば
このまま
流れましょう
雪も灰もことりも みな
くぎを打っています
消えない
かおりに
つつむ場所があるなら
時刻までに
ふる ....
ただいぬ
誰の
何の役にも立たない
ただいぬ
いつもひとり
だって珍しいから
そしてとてもありふれているから
みんなが囁き合いながら遠巻きに眺める
頼んでうまれてき ....
顔を上げるとそこは晴れ
雲が犇めく青い空
或る者がそれを美しいと尊び
まるで人の心みたいね、と
浅はかなリリックを書き連ねる
それと恰度おんなじ頃
社会生活にあぶれた蛇が
安アパートのポ ....
そうだといいな
と思うことは
いつもほんとうにはならないけど
そうだといいな
と思うことが
できたことが
ただうれしい
子どものころに左手を切った
人差し指と親指の間から掌の中央にむけて
傷口から桃色の肉が見える
手を動かすと痛い
消毒するために
ヨードチンキを垂らす
滲みて痛くて
畳の上を海苔巻きに ....
受けいれられない
部分を理解して
受けいれることが
本当の【愛】だと思う
人はみんな違って
当たり前
貴方がウサギの様に
早く走れても
亀のように
のんびりした人もいる ....
わけもなく暴れたくなる衝動を
行動に代え、妄想に変え
夢想の内で暴動と成す
自分勝手に沸き立つ{ルビ悶=モン}を
暴言に代え、無言に変え
無声の内に雑言を尽くす
お安い御用さ
も ....
新宿駅南口は
ぶらぶら帰りの若い子で華やぎ
オバサンは疲れて足が痛いぞよ
外は
シケた地上よりも夜空が明るい
振り向けば
丸八真綿の看板横にぽっかりお月
かじればパキンと割れそうな
お ....
色んな事で
頭が胸がいっぱい
誰かに聞いてほしいけど
誰かに聞いてほしいのに
誰にも言えなくて
まるで湖の底で
蝶を探しているような
ビルの屋上から
釣り糸をたらして ....
おっぱい
おっぱいがすきだ
まえかがみになったとき
えりもとからのぞく
おっぱいのあたまがすきだ
ぶらじゃーがかぱかぱして
ちくびまでみえたららっきーだ
おっぱいがすきだ ....
おろかだね、と笑う
おろかだね、と泣く
悲しみは空っぽな鳥かごの中
小鳥は遠く離れて野原の地面の下
ひとりぼっちで目を閉じ埋まっている
柔らかな羽毛に包まれた小さな体は
土が含んだ夜露に濡れて
悲しみは流れ星の掠めた夜空にいつ ....
お空にうかぶお月様
まあるい大きな傘さして
明日はすねて出てこない
足元で咲く小さな花は
精いっぱいに背伸びして
きれいでしょ?と自慢顔
隣のあの子は憂鬱そうに
あくびと一緒に涙 ....
ことばは
言の葉で良かったなぁと思っている
言の歯だったりしたら
虫歯になったり
何かに齧りついてしまったり
いろいろと痛そうだ
は
という文字は
漢字は
他にも沢山あるけれ ....
今日は月が一番
綺麗にみえるんだってと
君がそう言う口元を
不思議な気持でみていた
月は月だよって
とても言いたかったけど
君の瞳がやけに
光ってたから飲み込んだ
秋の夜の
....
月はひとつで
星たくさん
孤高に見える星だけど
星にはたくさん仲間がいます
でも月も
青に寄り添う
せつない愛です
それがなんだと言われても
そう思う
....
頭からキノコが生えている
抜いて良いものかどうか
水や肥料をやるべきかどうか
などと迷っているうちに
毎日少しずつ
キノコは大きくなっていく
キノコ生えてるよ
と心配していた ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30