ねぇ
君は
どこから来たの?
こんなところで
なにをしているの?
どうして
泣いているの?
僕はね
いま
困ってるんだ
君と同じだよ ....
きのうちょっと
恋をしたので
時計ふたまわりぶん眠ってしまった
目がさめたら誰もいなくて
かけっぱなしのCDがくるくる
晴れてかたむいた空に冬がうかんでさ
眠った汗がはりついて ....
好きすぎる
が頭から離れない。
うさんくさい極まりない。
一緒に住もうとか、
ずっと好きでいてもいいかとか
卑怯を嫌う貴方が一番卑怯です。
....
水たまりでいきていたので
干からびそうになってはじめて
陸というものをしりました
底というのは
怖いものではなかったのですね
こんなにもすぐに
わたしをつつんでいたものが
消えて ....
守るも愛も
エゴイズム。
勝手な推測、
蔓延る想像。
わたしは大人が嫌いなのだ。
むしろわたしは恐怖している。
毎日毎日おびえているよ。
エゴイズム。エゴ ....
蘇生のイキをするように
そっと虚空に
言葉をはなったとき
言葉はすぐにちりぢりになってきえた
あの日の
あの青空には
二度とであえはしない
....
ねむれぬ夜に枕抱き
布団のなかで寝乱れる
寝巻きの裳裾はだけては
さむいさむい ....
太陽が今までにない形態になりつつあるという教育テレビの番組に
目が釘付けになってしまった。
太陽の黒点というのは 磁場の一部が見えるものらしい。
太陽の真上から真下へと プラスとマイナスとして大 ....
いくら待ってもその時は来ない
どこまで歩いても空は終わらない
誰も迎えに来ない疑似逃避行
回復を図って腰を下ろすが
いくら待ってもその時は来ない
道すがら拾った意志だった ....
全く、窓辺の風よ
そうやあやあと声を張らず
少し黙っていられないのか
私の爪先ももちろんそうだが
なにより、カーテンが困っているよ
お前の冷やかな愛の歌が
彼女の心を惑わせているよ
....
便利やで。このひと。
うれしいと泣く。
哀しいと笑う。
恋もできる。
歌も唄う。
故障は少ない。軽くて丈夫。
充電式やから停電に強い。
環境に順応。
ええ仕事する。みんな欲 ....
ファスナーがいつも従順だと思ったら
それは思い込み もしくは 先入観みたいなもので
生地を喰うことがある
貞淑だった人妻が
何を思ったか豹変し
畏れをしらぬ 厄介なうえ 世にも面倒な 小 ....
十六夜の月の下、夜の庭に釣り糸をさげ
きみと並んで話をしよう
安い焼酎をいつものように飲みながら
....
生まれぬ仔を
待望して止まないように
生まれぬ言葉の
形なき存在を想う
非存在という
存在のありかた
存在なきことは
ひとつの救いでもある
発そうとした言葉を
失いつづけ ....
母が死ぬ夢を見ました
知らない人たちの私を見る哀れみの目
黙って私たちの手を引く祖父母
けんかをする親戚たち
居心地が悪い
居心地が悪い…
....
道の暗がりに棄てられた
凹んだ空缶を拾い、日溜りに置いた。
遠ざかり、振り返った僕を呼んで
透きとほる手をふっている
ゆれる ゆれる
こもれび
かぜで このはが
ゆれるたび
ゆれる こもれび
まるい まるい
こもれび
それは おひさまのかたち そのもの
ひかり たゆとう
なもしらぬ ....
人という字は支え合っている
同時に
人という字は依存しあっている
人ゆえに
どちらが
依存する度合いが多いのだろう
右側? 左側?
一見すると だんぜん左側のようであるが
実は
....
アンティークな拳銃に
新しい空砲が装填される
たとえば愛、みたいに
言葉に置き去りにされた音で
会話された昨日
すでにいくつかの言葉が
歩き出してしまったようだ
今日
位置について
....
うず巻くきもち重くなり
短く髪を切りました
あなたに背を向け隠しても
うなじがおもい語ります
....
あなたを乗せた船は故郷に近づき
ふたりの思い出は遠ざかる
幸せになりなよと、そんな一言のメールも打てぬ間に
生あくび
その雲から生まれた怪物
そこそこ巨大
暴れん坊上様
だいぶトンチンカン
不意打ちのドロップキック!
奇襲は成功し
妖怪弱り目をやっつける
安穏とした平和がおとずれ ....
わたしは愛したい
あなたの優しさ
わたしは愛したい
あなたの眼差し
わたしは愛したい
あなたの存在
猫である
愛である
※
ファミレスの窓側席で神事を語る
日 ....
そうして僕は
君の肢体に
必要以上の嘘を吐く
生きている
死んでいる
育っていく
腐っていく
うねうねと
まっすぐに
はじらいもなく
慈悲もなく
まるで天女の装いで
....
こんにちは、恥丘よ
たびたび俺は
宇宙性感
ヤマトナデシコって店に
行くよ
宇宙の彼方
エクスタシーをもとめ
ATMから
お金引き出す
「必ずこの店を
気に入りますよ」
....
春を恋うように
遠いあなたをおもうのです
眠れぬ夜の午前三時
あたたかな布 ....
誕生日の夜、いなくなりたいと言った
それは嘘だと知っている
....
お買い物はお仕事の帰り道。
えぇっと。
玉ねぎは使いきったから。
ピーマンも無かった?
気がする。
ナスは?
無かった気がする。。
うーん。
多分、多分ないかなぁ。
そうやっ ....
生後3ヶ月
娘の知能はまだ犬以下である
せめて「待て」を覚えてほしい
この瑞々しい生き物は
自他共に制御不能である
意思の疎通は不良
寝返りできず後頭部は禿げ
糞 ....
こどもの頃からだ
ひとに相談なんてしたことがなかった
可愛いげもなかった
しても仕方がないと分かっていた
こころに届いてくるものなどなかった
見当違いのスコップで
....
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