かべよ

となりのへやから
こえがきこえる

なんだ

かべがこたえる
わたしのかわりに

おまえは
かべか

かべがとう
こんどはわたしに

そうだ
か ....
前世って
猫だったかもしれないけど
人間に成りたい猫だった
 死んだら二十八グラム体重が少なくなるって
 それがひとのタマシイの重さらしいよ
 と、どこから聞いてきたのか
 娘が言う

 父はおもう
 タマシイに重さがあるなら
 物質 ....
へたばって、白鳥が
へたばって、きりんが
地面にくびを横たえくたばって

高い所ばっか見て来たせいかな

くびが長いって哀しいね
体より
何でくびが長いんだろう
脳には無用な機能なの ....
駅で歌をうたってる
人の声を私は知らないよ
そこだけ光っているような
空気のざわめきを
横目でいつも通ってる

今日も確かに
帰ってきたの合図にしてる

ギターと共に
揺れる君の肩 ....
なんでもない日
幸せな日
よく寝れる日
幸せな日

今日はお月見
豆大福食べて
パソコンの前
月よりダンゴ

明日は給料日
借用書の整理
偉い人に面会
昔話をしよう
廊下に立っていなさいと怒鳴られ
私と隣りの席のこんちゃんは
はっと青ざめ しーんとした教室を出た

社会の授業で地図張をひく練習中
いろんな場所を見ていた私達は
すっかり楽しくなって
あ ....
ある日突然死
あなた黙るの
こんだけ食って飲んでいるから
きっとそんな時が来ると
私は確信しているけれど
保険金のこともあるし
知らん顔しているのよ

ある日じっと見られていたのよ
 ....
夢みるキノコがはえていた
山の奥深くのじめじめ谷に
夢みるキノコはおかっぱで
ひざすりきれたジャージの娘

夢みるキノコは暗闇で
ラジオをきくのがすきでした
朝のぶさいく覚悟して
まく ....
知らないから呼んでみた
そっとお父さんと
声にだしてみた

お隣にも友達にもいたよお父さんが
どんな人なのかは見て知ってた

お父さんって子供を
どんな風にみるの
お父さんって子供を ....
新聞を眺める
有名女優の妊娠報道が
紙面を大きく占拠してた
女優は独身でシングルマザー
彼女は前向きにコメントしたが
新聞の論調は
概ね彼女に批判的


その記事を読んでいる ....
長編の旅に出て心痛んで
引き戻す だって心細くて
夜に甘えようとしたのに
休日に慣れようとしたのに

混雑する帰路みたいに
押したり並んだり
そんな行間がこわい

必要にせまられたの ....
 自分はいろいろと嫌いなものがあってたとえば、相手のことを内心見下しているくせに対等に付き合い、その相手が去った後に同等の仲間内で馬鹿にするという態度があるが、今日それを見てとても癪に障った。
 あ ....
桃色パンツはいてたギャル系女の子
いい爺さん(といっても60ちょい過ぎ)につれられて
いっちゃった

横浜の埠頭にある古びた倉庫へ
いい爺さんから3万円渡されて
ついていっちゃった

 ....
 フォルム

カント・フロイト・エピキュロス
それは遅れてやって来る口唇期
いや十数年を隔てて再発現する恣意的口唇期
恋人達はみなジークムント・フロイトの愛弟子
今や心理学では眉を吊り上げ ....
ときどき、自分がいままでどうやって生きてきたのか思い出せなくなる。
たとえばそれはセーターを編んでいて、順調に右肩まで編んだところで突然、鈎針の動かしかたを忘れるようなかんじ。右に編むのか左なの ....
橋の所に咲く花は
来る川の水を見ていたし
ゆく川の水も見てた

橋の所に咲く花は
泣く私も見ていたし
笑う私も見てた

秋の風は香りを運びますねと
語りかけても
ひとりたつだけ
 ....
急に君に繋がらなくなったから
ぼくは電気を点けられなかった

4月になったらダチュラを植えようと思っていることを
伝えようと思っていたんだ

ガラスケースの中にしまっていた
ぼくたちの交 ....
星くん!
大リーグボール13号が通用しない今
君はもう死んだも同然だ
潔く負けを認めて
そのマウンドを降りるがいい

ふふふ

な、何がおかしい

花形、俺は死んでも負けてもいない ....
{引用=
どれほどの心が割愛されているかを考えれば
事象としてのみ繋がることを選んでゆく日々
シーニュの隙間から零れ落ちてゆくものらの
見えない表情を想うほど愛を思い知ってゆく

あどけな ....
探しています
君のかけら

間に合うなら
閉じたまま
雨の粒を追っている

あなたになりはしないかと
雨のレンズを通して
あなたをみてみたい

水にたまった
雨の粒たちは
違う世界なんてみせなくて
ただ小さな円をつくっている

雨の ....
ぼく ときみ
泣きそうな 瞳
ふたりして 莫迦みたいに。

現実が厳しい、なんて
つまらない言葉

吐き出して詩人のつもりか?

ぼくは弱すぎる所為で
いくつもの現実を選んでき ....
私はきみのことが好きだ
でも どうやらきみは
私のことを好きになることができない体質だったらしい

仕方がないので
私はきみを好きでいつづけることを
やめることにした

無理にきみに合 ....
かたくなな心を
少し開放して
ほら風がふく
あなたのからだに触れてくよ

あなたが罪に泣いて
苦しむ気持ちは
話さないでいいよ

全部話すだけがいいってことじゃないよ
全部ってなん ....
赤い月夜の森の中を
恋人達が無言に行く
凍った大気と闇の道を
二人は抱き合って行く
抱き上げられた女は
男の肩に頭を預け
柔らかに目を伏せて
その温かさに耳を着け
胸の鼓動を感じている ....
そこにお前の望む世界が無いのなら
そこに創ればよいだろう、お前の世界を。
そこにお前の好む世界が無いのなら
そこにばら撒けばよいだろう、星達を。
そこにお前の世界は創られる。
この世に二つと ....
むかしむかし
アルプスの少女ハイジを観ていて憧れたのは
日向の匂いの藁布団や家の後ろの父性の巨木
何よりも、おじいさんが串で炉火にかざして
ハイジのパンに載せてやる、山吹色にとろけたチーズ
 ....
今朝、ベランダの鉢植えから
見たこともない形をした花が
頭を覗かせていて

わたしは
この町に越してから
数ヶ月ぶり、に
カーテンを開いた




カラーボックスの大半 ....
死んだ少女の手を取って
「タリサ、クミ」とイエスは言われた
少女よ、起きなさい
へべれけにされマワされて
中学生の少女は自殺した
夏の未明、背伸びの季節には
恋に恋する期待もあっただろう
 ....
牛さんのおすすめリスト(876)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かべ- 小川 葉自由詩210-11-4
プラス思考- 佐和短歌410-11-1
結界を出入りするもの- 石川敬大自由詩2010-10-31
くび- salco自由詩9*10-10-28
ふんふんふーん- 朧月自由詩310-10-27
なんでもない日- ペポパン ...自由詩3*10-10-25
たて_と_よこ- 砂木自由詩10+*10-10-24
ある日突然死〜永遠に萌え〜- 花形新次自由詩2*10-10-14
夢みるキノコ(非食用)- 朧月自由詩510-10-13
お父さん- 朧月自由詩810-10-12
1グラムの差- 寒雪自由詩310-10-12
秋の夜長- 朧月自由詩310-10-11
3- a自由詩210-10-11
桃色パンツ- 花形新次自由詩2*10-10-10
長編詩_陰茎_(審美学的観察と考察の試み)- salco自由詩9*10-10-9
保健室のこと- はるな散文(批評 ...210-10-8
橋のところに咲く花- 朧月自由詩510-10-8
ダチュラ- はな自由詩310-10-6
大リーグボール14号_くさい魔球- 花形新次自由詩3+*10-10-6
沈黙の表情- 高梁サト ...自由詩8*10-10-6
左脳- 自由詩210-10-5
雨粒- 朧月自由詩310-10-4
どうして泣くんだろう- 桜木 ハ ...自由詩210-10-2
無題#- くろきた自由詩5+10-9-30
幸せのバトン- 朧月自由詩210-9-30
恋人達- salco自由詩15+*10-9-30
ひとりぼっちの世界- ヒヤシン ...自由詩5*10-9-29
ユールレイッヒ〜♪- salco自由詩4*10-9-25
シエスタ- 山中 烏 ...自由詩6+*10-9-21
タリサ、クミ- salco自由詩11*10-9-19

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