すべてのおすすめ
去年  

  被災地カーネーション

  母の日に

  贈ることも
  贈られることもなく

  カーネーション

  津波にのまれ
  それでも咲いた

  カーネー ....
車椅子の母の髪をカットした
チョキチョキ ハサミで切りそろえる
黒い髪より 白髪の方が多くなったね

わたしは 母が年を取って授かった
上には 年の離れた兄弟たちがいて 
望まれないまま  ....
古本のあいだにみつけた四葉のクローバー
これをはさんだのはどんなひと
幸福をひとつ逃したのかなあ
それならかわりに僕がもらっておこうか

きみの幸福の受信感度は良好かな
太陽にはいま怪物級 ....
  さくらんぼの花が咲いている
  うっすら目を閉じ微笑んでいる
  ソメイヨシノのような艶やかな色香はない
  浮世を忘れようとその下で酒宴を張る者もいない
  白く清楚なその花は
  ....
 初夏

少年の頃
お話の木の絵を見た

広葉樹の木陰で
子供達が
眼を輝かせ
耳を傾けている
お婆さんのことば
森や草原を漂い
風に運ばれて
村や町や港や
海や諸国を巡り
 ....
ママ あたしはアンタが大嫌い
ママ アンタはあたしを殴って出て行った
あたしを捨てて出て行った

ママ アンタを殺したい
ママ あたしは絶望してるんだ
アンタをなぶり殺しにしたい

憎 ....
みえないところで 
さみしそうにみえること
みえないところで
さみしそうにきこえること
わたしをうつしているのかな
わたしはおなじくらいさみしいのかな
しゅんとなるわけではないけど

 ....
叩いても
返事のない扉を
一生懸命叩き続けて

もう何時間たったんだろう

呼び続けた名前は
扉の隙間から
君に聞こえているのだろうか


分厚い扉を隔てた
君と僕
 ....
嵐の海を
さまよう
一艘の舟
なすがまま

耐えるのみ
時間が経つのを待ち
天に祈る
無事に帰れますように

次の朝港につく
灯台は一晩中
見守っていてくれた
感謝します。
 ....
少し大げさに
五月の朝を吸い込んだら
つまらない不純物など
軽々と許せてしまうくらい
気管が心地好くせせらいだ

少し控え目に
五月の朝を吐き出したら
ためらいや秘め事を
うっか ....
白んだ朝
淡々と家事をこなす女たちのような夜が明ける
現実の襞をめくると、憂鬱に垂れ下がった雨が、湿度と共に滞るように霧状に落ちている
五月の喧騒は静かに失われている 

  ....
 
雨上がりの傘はステッキ代わり

クルクル回してスキップすれば、水たまりにパシャリ

そして、キャッキャ、キャッキャと


 
いつも独りで膝を抱えて座っていた

遊びと言えば砂に絵を描くことだった

お母さんは気付かない

幸せでも不幸せでもなかった(はず)

もう少しおじいちゃんちに居たかったな ....
野の花が
あんなにも
優しげに微笑むのは
きっと
手向けの花であるから

肉体を持たぬ人に
花以上に似合うものが
あるでしょうか

空腹も感じないので
食べ物はいらない
物欲も ....
もうちょっとを掬い集めても
もうちょっとはもうちょっとのまま

それでも息なんかふぅっと吹き付けたら
袖口でゴシゴシ磨いてみた

やっぱし、もうちょっとはもうちょっとのままだった


 ....
君は右手の人差し指を空に挿し
微笑みながら僕を睨む
一行の眼差し

二行目の僕は
圧倒されて黙り込んでしまった

覚えてないの
私のこと
怒りの女神は叫ぶ
私の名を思い出しなさ ....
ろうそくが燃えるのは
それは
ロウが燃えるのだ


では
ろうそくが消えるのは
それは
ロウが尽きるのではなく

燃えるべき
ことばの芯を失うからだ


心を持たない
 ....
メダカは気弱な小魚だって
それが定義だと
それが憐れだと
勝手な思い込みが押し並べて

それがあまりにも{ルビ酷=むご}いと
両手で包み込もうとする
君の余計な優しさが
彼等の胸まで押 ....
シェエラザードを弾くおんなの

やわらかくて熱いお腹に

顔を押しあててしがみついていた

海とシンドバッドの船、

そのバイオリンの独奏だった

大学二年の頃だった

かたち ....
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春に向う

眠りから覚めるがよい。
若者よ目を開けよ。
口を少しく開けたそのけだるい表情こそ
生得の感覚。
風を感じるがよい。
足の ....
生き血が流れる岸辺では
人はそれで煮炊きをし
それを口にする
それを涙に溶かして
町のすべての色と叫びにする
ただ一つ新鮮なものとして
あるべきものの代わりに

僕はその味を知ることな ....
 「二月」

貪欲がこの街の草を食み
鳩は広場の雪に足跡を付ける
紺碧には忘却のゴンドラ





 「三月」

悲しみを折り畳んで春の子守唄
緩やかなカーブを横切って
風 ....
冷たい雨が降ってきた
おれは黒々と木のようで
 心臓だけがガス灯
何を照らすでもなく ぼんやりと立っていた


小さな春は震えていた
おれの心臓に寄り添い 冷え切ったからだを温めた
 ....
百円で買った文庫本

アメリカのとある古い短編小説

マウンテンパーカーの前ポケに

ちょうどだからと出かけるときに文庫本

雨がぱらぱら

結局ざぁざぁ

一日降って傘をさし ....
花びらたちが役目を終えてきみへと流れ出す
きみから涙は出ないのに
あしもとには戻らないため息の砂塵がしみ込んで
希望が小さい竜巻のよう わたげのよう
くるりくるりのてーま 

空けた球体の ....
{画像=120412064801.jpg}

多くの季節を生きて
わたしは幾度も春を迎えてきた
そして 毎年 
いろんな桜と出会っている

真新しい制服に身を包み
新たな出会いに心躍ら ....
 18歳のわたし
細い肩に
いっぱい夢を乗せていた
小さな足に
赤いハイヒールを履いて
この掌で
いっぱい夢を掴めると思っていた

 18歳のわたし
愛することを知らず
愛されるこ ....
わたしは、「お母さん」になりたかったと気付いた。でも全然違う。手の届かないもの。その気になればいくらか真似は出来るだろう。でもそれにもいまは疲れ果てている。わたしには時間が必要だ。

 ....
バスタブからあがった
ブロッコリーが塩と胡椒で
身支度を整えている頃

次から次へと切り出された
キュウリの楕円形の
車輪は朝日を照り返して

クロゼットからはがされた
レタスが ....
破滅は近い
人間収束をしよう
発散は嫌だ
人間が生きて良かった
話を作ろう

良い事をする。
人の為に働く
心の純度を高める

死後は安らかに眠ろう
何の心配もなく
笑顔で楽し ....
三奈さんの自由詩おすすめリスト(944)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カーネーション・リインカーネーション- ちゃむ自由詩412-5-13
【_母の日_】- 泡沫恋歌自由詩22*12-5-13
しるし- 梅昆布茶自由詩1312-5-13
母の日に- ただのみ ...自由詩18*12-5-12
初夏- 壮佑自由詩26*12-5-12
Thanks_Mothers_Day- 無限上昇 ...自由詩412-5-12
みさみさわわし- 唐草フウ自由詩13*12-5-12
- ジュリエ ...自由詩512-5-12
- ペポパン ...自由詩6*12-5-12
朝_(五月)- nonya自由詩27*12-5-12
行方- 山人自由詩10*12-5-12
雨上がり- 殿上 童自由詩22*12-5-12
ささやかな不幸。- 永乃ゆち自由詩8*12-5-12
- そらの珊 ...自由詩26*12-5-11
もうちょっとなひと(みんなありがとう!)- 恋月 ぴ ...自由詩3812-5-9
タイトルと名前で何行?- 乱太郎自由詩22*12-5-6
紅いろうそくと人魚- umineko自由詩12*12-4-27
メダカ- subaru★自由詩18*12-4-24
シェエラザード- 吉岡ペペ ...自由詩612-4-14
春に向かう_/_陽射しに顔を向けて- beebee自由詩19*12-4-14
衛生- あをがね自由詩612-4-14
二月- 乱太郎自由詩14*12-4-13
つぐない- ただのみ ...自由詩22*12-4-13
雨に濡れた文庫本- 灰泥軽茶自由詩20*12-4-12
春のテーマ- 唐草フウ自由詩14*12-4-12
【_桜アルバム_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-4-12
【_18歳_】- 泡沫恋歌自由詩12*12-4-12
母親- はなもと ...自由詩712-4-11
サラダヶ丘七丁目- nonya自由詩25*12-4-11
人間の意義- ペポパン ...自由詩5*12-4-9

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