立場にこだわる人がいて

畑の野菜と
さくらの木をながめ

土の中
みえない世界を
ふと思う

指先でめくれば
世界中をみわたせるけど
温度はなくて
それもまた地球

私の ....
おさんぽカーには幼い顔が幾つも並び
桜の木の下をゆっくりと進む

時おり吹き抜ける風の冷たさに

ぐずる子がいて
あやす保母さんの肩には桜の花びら舞う





手を繋ぎあう ....
 
ものに名をつけるのは ひとの営み

ときに名をつけるのは ひとの奢り

ことに名をつけるのは ひとの悲しみ



  
彼岸桜優しげに咲く此岸かな

野に遊ぶさも値段高そうな猫

イヌノフグリ閉じてぽろんと今日でおしまい
 
産卵を済ませて二度寝のヒキガエル

コーヒーの記憶 取っ手のとれたミル
 
 ....
     四月  灰色の午後
    
     湿った雪が舞っている


    人生で何度目のことだろう
   
     心は鉛の錨となり

    失望の海に深く下ろされてい ....
くだらない差別に負けて雪雫

春分や そろそろビザが切れますね

春分やミャンマーの場所どこですか

春分や昼にも夜にも逃げられず

彼岸西風墓前で酒をちびちびと

遠足の弁当だけ ....
画廊喫茶ラバン・アジルに 
人生の四季を旅してきた詩人は集い 
Jazzの流れる店内は 
セピア色の電球に照らされ 

白髪の詩人達は 
在りし日の詩人の魂と 
いくつもの思い出を語らい ....
梅は別に
桜が咲こうと
散らされようと
また
咲くかどうかの瀬戸際であろうと
咲くのだろう

私は
善と悪とにゆれている

川面が
風を受け流してふるえてる
なぜ
私たちはゆ ....
今、ほほが
サァーーーッ
としてここだけ寒い
青ざめる、とはこういう事か、
と青すぎる。
死相か?そういう事を
連想させる
雨の夜だ。
  雨だれのひびく
暗さ。
ああ(遠 ....
ぼくらの時代には
いまにも千切れそうだけど
でも千切れない様に護ったものが
確かに存在していたしその大切さも知っていた

でもいまのきみたちを見てると
それすらないかのように見える
それ ....
 
 
犬の耳を触る
どこか遠くで
冷たい信号機と
同じ匂いがしていて
生きていくことが
懐かしく思えた
今日、初めて
歌を作った
雲の下に捨てれた
鍵盤のないピアノに
腰掛け ....
  朝、目を覚ますと
  部屋の天井に
  吊革がずらりと並んでいて
  風もないのに
  微かに揺れていた



  隣家からはテレビの
  ごみごみした音声が響いてくる
 ....
ぼくは訪れた
ヒロシマも
ナガサキも
アウシュビッツも
もう詩にはしない

それはそこで消えた
魂を穢すこと
そのものであるから

まるで言葉の
ハイエナにも
似てる気がするか ....
洗面所にある鏡で
いまだにある蒙古斑を確認する
その青さが年を偽るから
入念にからだを洗う
そうしないと湯船が垢で汚れる
「湯船の湯を使って泡を流しなさい」
と教えたのは父親だが
いつも ....
ころころ丸い石でした
玉砂利敷いた浜でした
黒い巌が砕かれて
波に洗われあやされて
碁石のようになりました

不思議と荒れた海でした
静かではない沖でした
けれども船が穴通
する時だ ....
いなかみちを ふつうに歩くと
つくしの基地があるよね
勘で解るよね 
え わからない? あらそ

スーパーの文房具コーナーを ふつうにあるくと
「こころばかり」という封筒は こわ ....
なぜ東電やNHKや公務員改革がすぐにできないのかと言えば、そこにぶら下がってる人たちが、右肩上がりを前提にした、高額な不動産の購入はじめとした資産を、すでに借金として購入してしまってるから .... 髪を染めて
ビートルズみたいだね
から
ジョンレノンみたいだね
と言われ
俺が生まれる9年前に
銃殺された彼を
知るはずもないこと
を忘れた
つまり
ジョンレノンは今もここにいる
 ....
暗い海に揺れる小舟を
灯台の上で眺めている
開いたままの本のページは無遠慮な潮風にめくられて

『暴れ馬を乗りこなすことよりもよほど、老いぼれロバのたてがみなびかせ、颯爽と駆け足させること ....
宇宙ぐらい叩き割ってやんよ!   #poem24



星々が金魚の餌に春宇宙   #poem24 #jhaiku #haiku

駅前の宇宙漂う螢烏賊    #poem24 #jha ....
もう何年も昔のことで、そのために遠い背後に過ぎ去っ
てしまったように思えるのだが、それでも時おりこうし
て思い返してしまわざるをえないほどに、いまでもそれ
は私のすぐ隣にある。あの時、私は事実に ....
こと切れる最期の瞬間まで
彼はひとりの少年だった

とっつきにくさは彼の持ち味だったし
時代を憂いても
希望を捨て去ることはなかった




そんな彼との接点
あったのかな
 ....
夜は雨
どこからか雨
水を弾くタイヤの音
通りの向う
どこかで屋根を落ちる滴

私はここにいて
眠る人のことを思う
生き満たされぬ人を思う
又ここにいて
眠れぬ人のことを思う
燃 ....
今日は午後から息子を連れて、秋田県児童会館みらいあへ。館内全体が遊び場になっていて、息子もたいへん楽しそうだった。また来ようねと、汗だくになって笑った。

プラネタリウムも見てきた。平 ....
開けないドアの向こうに
なにがあるのだろう
開けないからこそ
それはそこにあると思う

そんな風に私は
期待をいつももっている

夜を少し
手のひらであたためながら
そっと朝にかえ ....
ぽこっ
が欲しくて
イラつくと
えいっ
するけど
大体が
どかっ
もしくは
ぼふっ

なかなか
なかなかである
ぽこっ

えいっ
があっての
ぽこっ

ぽこっ ....
早朝四時に哲学をする。
窓の外はまだ暗い。
夜と朝の過渡の時間。
現在地。

哲学とは何ぞや。
らいおんがそんなことを考える、
(梢という言葉を初めて聞いた)
そんな話を小学生のとき読 ....
 詩には詩の体裁があり形式がある。散文詩など例外もあるが、詩とは行分けの韻文であり、韻律を重んじるリズム感や音感をもつ文体のことである。広辞苑で〈詩〉の項をみると「風景、人事など一切の事物について起こ .... コスモスがささやくコスコスサインサイン
トーラスなドーナツ揚げる霾る日

筍で円、放物線、双曲線
曲水の宴メビウスの帯締めて

死者互入生者の輪の中盆踊り
吊るし雛アルキメデスの立体で
 ....
{引用=テーマ/創世記の作意を疑ってみる}
 ここ100年間、基礎科学、応用科学とも各分野の発展はめざましい。10年タームで加速度が増している感がある。
 それでも一般庶民が享受するのは、さしあた ....
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