多様体の夢の本質は、おのおのの要素に対する距離を変更するということである。変化する距離は、増大することも減少することもなく相対的に不可分である。蜜蜂の大群は、しま模様のユニフォームのフットボール選 ....
車庫へ還らぬバスは
停留所にも停まらない
ただ辻々で
わずかな客を乗せて行く
代金は要らない
誰もが代償を払っているから
今日は五人だけ乗っている
眼鏡を失くした男と
手紙を置いて ....
もし充足な自由というものを経験していたのなら、私は詩に鮮やかさを感じたりはしない。分裂分析{ルビ=スキゾアナリーズ}はいかなる命名をも拒絶する。たとえば分析家のメラニー クラインが患者のリチャードの画 ....
たまさかの昼
思いやみ血潮のごときぶどう酒を今日もまたクリスチャンたらむ
ヘンデルの水上の楽聴きつつも明日はいかにと心さまよう
書をとじて妻のすすめにストレッチ体をやわらげ老化ふせ ....
赤茶けた数艘の漁船が
死んだように泊まっている
コンクリートでできた堅い半島は
港と呼ばれる寂しい場所だ
秋の空の蒼い果てで
透明な名も無き巨人が
白雲 ....
日々の聖句(13)悪魔の策略から逃れなさい
二月六日
「わたしはどうしようもないものを目の前に置きません。
わたしはそれて行く者たちの行ないを憎みました。そ
れがわたしに取り付くことはありませ ....
風をたべていた鳥は
夢をたべはじめるようになってから ずっと
お腹をすかせ
風は
その鳥をたべたせいで
空を吹けずに
地を這うようになった
たくさんの綻びた男たちと
肌をあわせてき ....
自動ピアノは
ひとの手がなくても
自分で鳴れる
黒曜の黒鍵
白亜の白鍵
八十八音の音の鍵
自動ピアノは
ひとの手がなくても鳴れるけれど
弾かれたことがあるので
ひとの手を覚え ....
日々の聖句(十二)キリストの購いを受け入れなさい
二月三日
「善をもって悪を征服してゆきなさい。」
―ローマ書十二章二十一節
悪しき者に悪をかえさず善もて報いよとしゅはおしえり
....
滋賀の街角
如月の風そよ吹きて陽の光穏やかにして二人行く道
二重なす霧の狭間に立つ山と街灯ひかる夕暮の路
夕飯を済まして軽く心地よしひときわ寒き滋賀にはあれど
“諦めてはなりません "日々の聖句(11)
一月三十一日
「これらのものがあなた方のうちに在ってあふれるなら,それはあなた方が,
わたしたちの主イエス・キリストについての正確な知識に関 ....
目を瞑っても嫌な事はそこに在る
目を瞑っても轟音からは逃れられぬように
耳を塞いでも恐ろしい事は起こっている
耳を塞いでも嗅覚は異臭をとらえるように
鼻をつまんでも根本事由はごまかせない
鼻 ....
じゅうじか?
ううん
かざぐるま?
ううん
なにかのかざり?
ううん
なに?
しゅりけん
チラシを細く丸めた棒を二つ
十字形に組み合わせて
セロテープでぐるぐる巻いてあ ....
なんのために
歩くのか
それが死への行進であっても
もはや
退くこともできず
ただ祖國の土を踏むことだけを
夢見て
凍土を踏みしめて行く
泣く力はとうになく
乳さえ吸う力もない
赤 ....
笑うと金語楼になると
細くなった母の目を
指さしながら父が笑う
明るいさざ波が立って
子どもたちの顔まで
福笑いの目になる
母が笑う日は少ないが
その笑顔はぼくの
胸の引き出しにある
....
感覚は、何かがあることを教えてくれる。
それはその物が何であるのかは伝えないし、
その物にまつわる他のことを伝えてもくれない。
ただ何かがあることのみを知らせるのである。
(C.G.ユング ....
1月二十八日
「一人の人を通して罪が世に入り、罪を通して死が入った」
―ローマ書五章十二節―
禁断の木の実の罪は小さきと思う心はゆだんとおもえ
自らに罪の罠あり気をつけよ思い ....
一月二十五日
「私の兄弟たち、さまざまな試練に遭うとき、それをすべて喜びと
しなさい。あなた方が知っているように、こうして試される信
仰の質は忍耐を生み出すからです。」―ヤコブ書1の2・3― ....
一月二十四日
「それで、あなたの若い成年の日にあなたの偉大な創造者を
覚えよ。」伝道の書一二章一節
若き日に神を知るこそふさわしき老いても主なる神忘れまじ
主に仕う両親は子を教う ....
一月二十一日
「良い便りを告げる女は大軍をなしている。」
―詩篇十五章一節―
女性として神に仕えるクリスチャン、フォイベ、トリファナそしてトリフォサ
....
蘇生のイキをするように
そっと虚空に
言葉をはなったとき
言葉はすぐにちりぢりになってきえた
あの日の
あの青空には
二度とであえはしない
....
一月十八日
「その邪悪な人をあなた方の中から除きなさい。」
―コリント第一・五章十三節―
会衆は罪を犯した人にさえ情けも深く戒むるなり
罪人を除くことさえいとわねど悔い改めを軽んぜ ....
日々の聖句(5)
一月十五日
「彼らが私を迫害したのであれば、あなた方をも迫害するでしょう。」
―ヨハネ15の20―
キリストの跡を追うもの主のごとく迫害受けても喜び勇む
荷を負いて ....
――D.K.へ
訃報を受けた次の日、近場にある温泉宿へと自転車で行った帰り道、途中にある長い坂を登りながら、私に不意に訪れるものがあった。あなたの位牌の前で深々と頭 ....
一月一二日
「そして、それを神は、御霊によってわたしたちに啓示して
下さったのである。御霊はすべてのものをきわめ、神の深
みまできわめるのだからである。」
コリント第一・二章十節
....
ちいさな文章をずっと書きたかったので書いてみる試み二回目。前回リクエスト&コメントをいただきましたざりがには冬眠中です。トワイライトエクスプレスには豪華コンパートメントのほか慎ましやかなB寝台もあり ....
一月十日,木曜日
あなた方が怒り立ったままで日が沈むことのないようにしなさい。
エフェソス4章26節
時として怒りに負くる事もありクリスチャンたち互いに許そう
....
ひとは記憶を捏造しながら生きている。あそこにいたはずの僕は、ここにいる僕の記憶の中で生きていて、かつ、ひとの記憶の中ではいなくなっていた。人の記憶を僕は記憶できない。記憶には、記憶の代替不可能性が付き ....
日々の聖句(2)
1月10日
「それゆえ、聞き分ける心をしもべに与えて、あなたの民をさばかせ、
わたしに善悪をわきまえることを得させてください。誰が、あなた
のこの大いなる民を裁 ....
日々の聖句(1)
1月8日日曜日
「 しかし,このことを知っておきなさい。すなわち,終わりの日には,
対処しにくい危機の時代が来ます。」―テモテ第二3の1
テモテの書危機の時代の到来を ....
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