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日常の何でもない場面の空間に
ふと、穴があくことがあり
光の手が(こちらへおいで)と
私を招いて、呼びかける
瞳の色が失せた時も
その手を見ると
心臓はめらめら燃えて
....
あなたの瞳に、僕が映る
僕の瞳に、あなたが映る
あなたの中に、僕はいる
僕の中に、あなたはいる
あなたの内に、天はあり
僕の内に、天はあり
天の内に、僕等はいる
....
桜のつぼみが口をひらいた3月27日は
遠藤周作先生の誕生日で、奇遇にも
結婚前の僕等が恋人になった日なので
府中の遠藤先生のお墓参りに行った
生後7ヶ月の周の、旅の始まり
....
画廊喫茶ラバン・アジルに
人生の四季を旅してきた詩人は集い
Jazzの流れる店内は
セピア色の電球に照らされ
白髪の詩人達は
在りし日の詩人の魂と
いくつもの思い出を語らい ....
半身麻痺のお婆さんの
両手を引いて後ろ向きで歩く
介護青年だった、10年前の僕
いつも面会中にさりげなくにこやかに
見守っていた初老の娘さんと
古都鎌倉の喫茶「扉」で
偶然顔 ....
深夜3時にむっくり起きた僕は
スタンドの灯り一つの部屋で
西田幾多郎が純粋経験を語る
「善の研究」の本を開いていた
(純粋経験の瞬間は、
いつも単純な一事実である
音楽 ....
いつも銅像の姿で座っていた
認知症の婆ちゃんは、ある日
死んでしまった爺ちゃんを探して
杖を放り出し、雨にずぶ濡れながら
駅までの一本道を、ずんずん歩いた。
最近、壁の前に立ち ....
クルトルハイムという洋館の
玄関前に聖イグナチオの像が
跪いて祈る私の呼びかけに
応えようと身を乗り出していた
古い木目の壁の聖堂には
肌の黒い求道者が座り
祭壇の十字架に ....
ふみきりよ、ふみきりよ
無言で開いて直立する
{ルビ縞々=しましま}の柱に付いた
夜道を照らす、照明灯よ
ショパンの幻影が弾くピアノを
イヤフォンから聴い ....
「免許を取るには、年齢位の金がかかる」
誰かさんが言ってた通り
33歳にして33万という金を
母ちゃんは惜しげもなく貸してくれた
二俣川で筆記試験に受かり
初めて免許を手に ....
N.K.さんの服部 剛さんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
呼びかけ
-
服部 剛
自由詩
6
12-11-17
天
-
服部 剛
自由詩
5
12-9-23
おさなごの夢ー遠藤先生の墓前にてー_
-
服部 剛
自由詩
4*
12-4-18
長島三芳さんを偲ぶ_ー画廊喫茶ラバン・アジルにてー_
-
服部 剛
自由詩
4
12-4-4
喫茶「扉」にて_
-
服部 剛
自由詩
8
12-2-14
ベートーヴェンの夢_
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服部 剛
自由詩
2*
12-2-14
旅の始まり_
-
服部 剛
自由詩
6
10-9-28
クルトルハイムにて_
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服部 剛
自由詩
1
10-9-25
夜の江ノ電
-
服部 剛
自由詩
4*
09-7-31
免許を取れた日_
-
服部 剛
自由詩
27+*
08-8-26
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