100日目の日記 (1) 3月

3月20日〜31日の呟きの中から,震災に関係すると思われるものを抽出,微調整したもの。
(注○)は6月19日現在での注釈。






2011年 ....
いつも躓く丘の上の
崖の縁に私を積み上げていく
こんな季節でも不思議と崩れないもので
いつしか、
見上げるほどの、わたしになっている


いつからこんなことを、と
通りすがる誰かに聞い ....
妻と伝道に歩く

午前は持病の為
病院に
蒸し暑い、しんどい
妻は一人で伝道に
午後は会衆のホールの
清掃に妻と行く
午後三時に終了
草刈りをした、ちょっとしんどい

四時から妻 ....
宙ぶらりんの石畳
青ざめたかたい宙
道はつらぬかれ
私を覚えているのは誰もいない今
空は冴えわたる

距離は明け
星の霊園の夜を封鎖する
たどりつくまでに
永いわだちを
 ....
わたしたちより古株で
わたしたちより広い範囲に
(未知種)として一括りされる
名もない虫がいまもずいぶんと生き抜いている
らしい



Gという
まことに理論的な空間で
アドレス武 ....
この空を知っている
この空の青さを憶えてる

台風が洗っていったんだね
空の低いところを
いつもとは反対向きに走っていく雲たちがいる
空の高いところでは
動かないように見えていても
そ ....
年賀状だけのやり取りが十九年
余震が続く四月にイレギュラーで
安否を尋ねる手紙をもらってから
毎日メールで話すようになった
なんて
私もババアになったもんだよね
文脈には生活の蓄積を窺わせ ....
鎮魂のうたなど
私たちはうたうな
やわらかな慰めなど

うたうな


白い光と焼き魚と
熱い味噌汁をならべながら
テレビを見て
悲しみを放るな


悲し ....
光あれ暗闇もあれビッグバン

天津キツネ二尾を伸ばして駆け抜けた

二億年メリーゴーラウンド銀河系

「アミノ酸あれ」そう云って海に陽が射した

「午後の恐竜」地球カレンダー閏秒

 ....
呪文をとなえるみたいに
あめだまをころがしながら
光の中を進めば進むほど
あんまり寒いので
動物園なんかはすっかり氷付けにされてる
入園できそうもないので
そのまま帰った

幽霊が ....
僕たちは
太陽をかついだ
高く とてつもなく
高いところまで
持ち上げて
その中に入りこんでは笑った
僕たちは
それがいまなのだと信じた
ひたすらに信じながら
じぶんじしんの
中心 ....
お疲れさま♪

優しく声をかけたいのだけど
つい嫌味な言葉なんかを付け加えてしまう

どうしてなのかな

額に汗かいて努力したのはあなただし
わたしは洗い物とかしながら眺めていただけ
 ....
声高に叫べないから
文字の裏にスルリと隠す
ほとばしる感情をメタファーにゆだねて
苦く噛みしめる思いをほどいて昇華していく


そうやって幾つ言葉を散らしてきたのだろうか


押し黙 ....
{ルビ蜻蜓=とんぼ}の眼鏡は言う
「得た、と思ったとたん、うしなっている」
であるから、はなから何ももっちゃいない
少年は、青年になっていた。誰もが年を取る
今は
 ....
その日の記録。

 宮城県沿岸部某市内,内陸部にある職場にいた。
 ちょうど子供らは午前中で解散。仕事区切りをねぎらう昼食会の担当になっていたので,予約してあった菓子と飲み物を店に受け取りに行っ ....
私は歩いてきた
今日も 名もない 芸術家として
作品としての思いを 全て その中に込めてきた
吐き出す 思いなど 見えなかった 私は
何も見えなくなるくらいに
降りしきる その 雨の日も ....
この土日は良い天気でした。
でも風が強かったなあ。
ヘドロが乾いた粉塵がひどいので,風が強いとしんどいけども,ぽかぽかしているのは,外活動が苦痛でないという点だけでもとても嬉しい。
朝晩は ....
サーペンタイン
緑色の軌跡

若草の匂いをかきわけてつくった道
迷ってもかならずたどりつけた出口

幼い頃の僕らは
そうやって無邪気にあそびながら
曲がりくねった道の進み方を覚えようと ....
眠りによりそう
咲きおくれた百合の白い想い
写真のなかにおさまったあなたは、
昔見せた笑顔のままで
私をみつめる


じゅうぶんに苦しんだのですから
もう休んでもよいのです
生き ....
きれいな空があることを
忘れたくなかった

どしゃぶりの雨にうたれても
そんな悲しみみたいなものに
負けてしまいそうなときでも

きれいな空があることを
忘れたくなかった

真昼に ....
 棚が倒れて割れた窓ガラスや試験管
 フラスコやビーカーが床に散乱している
 海水に浸された真綿が入るシャーレが傾いて静まっている
 実験室の椅子にすわるかれの顔をおぼえていない
 ....
被災地よりみなさんへ。
なんでもいい、花を育ててください。
こちらには手向けの花も祝う花も慰めの花もない。
どうか花を育てて、祈ってください。
頭蓋骨が揺れた日
駒落ちのフィルムのように
ストップモーションの連続で
日常と非日常が
サブミナル映像のように
いくぶんずれた頭皮の内側に刷り込まてゆく

恐怖感は突然やってくる。
震 ....
眼を開ける暗証番号をおしえるから眼を閉じて避難して、

ゲンジツは眼球に触れて犯されるどろどろになみだにまみれて、


「おんなのこ。」と呼ばれるうちはまだ死 ....
雨が降る

黒い雨が降る




夢の島

誰が名づけたのだろう

ぐぐったところで明確な由来などでてきやしないこの島で
静かに眠り続ける一艘の船

東西冷戦の最中
高 ....
電車が混むのが嫌だから
駅までのバスは
いつもより1時間も早く

するとちょうど
妻と息子の
通学時間と重なって

息子のこだわりは
バスの乗り方にもあって
いつも最後部一列席の右 ....
http://d.hatena.ne.jp/Ceremony01/20110320
{引用=
―――それ(=詩人の言葉)は沈黙からやってきて、沈黙へと帰ってゆく(モーリス・ブランショ)

沈 ....
ニュースにおわれて
おいかけて
ここまで
はしってきたけれど

ふりむけばまだ
あるとしんじている

あのまちをまだ
このめでみていない

ニュースでみた
さまざま ....
「この戦いが終わったら」
とか言うのは何とかフラグなので(笑)
縁起でもないのだが
この戦いが終わったなら
今度こそ子供らが安心して眠れる国にしよう
子供の親たちが汚染で途方に暮れたり
し ....
岡ちゃんはフラれた昨日をネタにしてジョークジョークと高笑う
ねじり鉢巻キマってんのにモテねぇじゃんか
あらよっ もいっちょ
ソビエト連邦崩壊しても
コンベアの冷凍サーモン高々と積みあげ
平和 ....
N.K.さんのおすすめリスト(556)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
100日目の日記_(1)- 縞田みや ...散文(批評 ...711-6-19
追想- 霜天自由詩6*11-6-18
妻と伝道に歩く- 生田 稔自由詩711-6-12
星の光- こしごえ自由詩3*11-6-1
、(むし)- 乾 加津 ...自由詩15*11-5-30
この空を知っている- 小池房枝自由詩6*11-5-30
友人- salco自由詩4*11-5-28
歌うな- 清貴自由詩411-5-28
ゴースト、たぶん五月の幽霊- 小池房枝俳句3*11-5-24
ノット・アズ・センチメンタル・アズ・イット・ユゥズ・トゥービ ...- コーリャ自由詩1011-5-20
影絵- 岡部淳太 ...自由詩1111-5-17
深紫のひと- 恋月 ぴ ...自由詩25*11-5-16
囀り- 渡 ひろ ...自由詩20*11-5-12
林道の途中で- こしごえ自由詩5*11-5-1
五十日目の日記- 縞田みや ...散文(批評 ...29*11-4-29
ペーパー- 番田 自由詩111-4-4
三週目の日記- 縞田みや ...散文(批評 ...1211-4-3
「サーペンタイン」- ベンジャ ...自由詩111-4-3
陽だまりに- 月乃助自由詩21*11-4-2
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春に寄せて- 縞田みや ...散文(批評 ...1111-4-1
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「_眼球避難。_」- PULL.短歌4*11-3-30
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沈黙についてのメモ- 葉月二兎散文(批評 ...311-3-24
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マニフェスト_−No_More_Fukushima−- 大村 浩 ...自由詩6*11-3-23
ボクらのバラエティーブック- 乾 加津 ...自由詩12*11-3-23

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