ゆるるる
朧月

足元がぐらぐらするようだった
すがりつこうとしていた
カタチ がよかった
なくならない ものがよかった

みえない
もの大事にして
きこえない
もの求めて

悲しいなんて言葉は使わず
涙だって流していなかった

歩いて歩いていたんだよ
とまったら動けない気がして
歩いて歩いているうちに
また明日がくると思って

ないものが あるんだなんて
冗談みたいな真面目な話を
だれともせずにいたのは
空が相手みたいに遠かったからだよ

ゆるると話してみるから
あなたは消えないでね
ゆるると話す私を
ゆるるとあなたがきいてね



自由詩 ゆるるる Copyright 朧月 2010-11-04 22:57:50
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