星の夜
朧月

ひみつにしたい約束を
空に隠そう
星と星の間にあずけてゆく

どうしたの ってきかない
あなたの後ろ
黙って歩いて ふふ と笑う

増えるひみつの数だけ
ウタガイをもつものと
決めてた頃は
心がかたかったよ

かわることなど
無いと決められる想いがあると
あなたが何度も
何度も教えたね

ふたりでみあげる空の中には
いえなかった想いがかくれて
ひかる

背中むけたままのあなたの
手をそっととるから
握り返してね
帰る影だけがもっと
寄り添うように



自由詩 星の夜 Copyright 朧月 2010-09-12 08:15:46
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