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ゆるは {ルビ温=ゆる}
ゆるは You Will
ゆるはやがて現われる



こどものために
しずくのために
私はこの名をはためかす








 ....
「ようこそ」
「君の顔の前に浮かんでいるのは何?」
「ガラスだよ」
「いま左手でガラスの右のほうを
 右手で左のほうを引っ掻いたね
 でも何も音がしなかったし
 ついた ....
夜明けの手を絶ち
かたちなきものを奪い
罪を重ねる


やがてうごめくものたち
うごめくものたち
偽りの鳥たち


限られた光の下の影ふみ
遠くゆうるりと
震える獣の星 ....
雨の天使が
岩の物語を読んでいる
{ルビ静寂=しじま}と{ルビ静寂=しじま}を
鳥の声が{ルビ継=つな}ぐ
焼き捨てられた本の煙
地から天へ帰る雨



恵みの恵み
 ....
雨を見る蝶
草を分ける黒い道
滝の音にふりかえり
光が空を割るのを見る
西の半分がとても暗く
夜風は水のにおいになってゆく



壊れた傘が
春を乗せたまま川を流れ ....
夜と衣をまちがえて
午後の星を踏みしいた
小さなしずくは列を知らない
うたはいつもひとりに生まれた


指の色が溶けてはあふれ
紙の道を分けてゆく
紙の色は不義の色
 ....
けして明日へつながるとはいえない
痛点の少ない あなたの指を
かたちも色も知っているのに
ふたたび降りはじめるそのときまで
ふたたび忘れているのでした
忘れることなく ....
怒りを失い
怒りをさまよう
朽ちた腕 朽ちた拳
いのりのように
ねむりのように
土へ向かう



目覚めゆく音
水紋の音
高く堅く過ぎゆく音
聞こえない風の戯れに
 ....
{ルビξ=クシー}の波が
中庭のまわりを
ひとくくり漂う
崩れることなく
水平線までつながり
微笑みのはじまりのように微笑む


謎が終わり
風が生まれ
緑を示し
目 ....
空の明滅
月の繭
ささくれだった昼の陽の白
遠くにいるもの
遠去かるもの
時間に消されることのないもの



冬の霧が
音の無い滝となり
落ちてくる
地から立ちのぼ ....
雨のなかをはばたく雨
すべての音が去った後で
高く遠い静けさのように
冷気の指はやってくる
はじめて息を見つめるように
生まれ出る何かを見とどけるように



空が降り終 ....
空がうねり
濃さがまわり
夜は満ち足りる
放つもの
発するもの
それらに応え
季節は猛る



風が風に入り込み 抜け出る
けだものが雲の履歴を見つめる
残されることも ....
夜の水の手をにぎり

雲はなかへと入ってゆく

すこしけだるいしあわせが終わり

空と地とのさかいめは

わからないまま

いままでのまま

うすむらさきに ....
地の水と空の水とが出会う日を見つめる涙ひとりの涙




ふりむけば道は草木に沈みゆく路なき路と手をつなぐ径




木蓮と鳥が同じに見える子の笑みと踊りに降り ....
光の粒は増えては落ちて
空の青に波紋をつくる
大きな花の季節を切り
空を開け
冬を散らし
登山者の凍えた耳に
言葉を残す



雲の奥の淡い砂の陽
ほどけては集まる鳥 ....
土の光
空の影
獣のかたち
砂の雲
ゆるい風が作る蝶
水鳥のような
雨をゆく



すべてを乱し
飛びたつもの
湿気の輪と渦
金に現れる赤
刻まれ 燃えあがる
 ....
雨を受けとめるとき
光から醒めるとき
去る行為が消えるとき
ひとつの芽を知る
野をすぎ
雪を呼び
歩み 飛び 巡る影の
咲きひらく四肢を見る



温い朝の
羽のあ ....
午後 風
上下
光の水
空に触れ
ひろがる波紋
遠くから
ざらざらと
どうしようもなく遠くの原から
やってくる
色のにおい



短く魔を刈るもの
湿のありかを ....
夜の中の黒いオーロラ
帯の馬にからみつく蛇
ほどけながら近づく星は
月をかき消す粒の緑
沈むままに 見えぬままに
うごめくものは常にうごめき
まわりながらめぐりながら
夜は水 ....
言葉の無い場所から
降るむらさき
雪になっていく雨



きらめく細い
棘の氷
原を埋める
雲と同じ色たち



誰かに向けられた心と
他者のための方程式
絵 ....
花の痛み
虫の言葉
消えていく波
つぶやかれ
誰にも聞かれることなく
飛び去るもの


なまぬるい風から生まれ
梳くように 飾るように
森の細かさと弱さに寄り添う
仮 ....
目を閉じた赤子の笑みに触れる花


ひとひらをくちうつしする涙かな


赤子の手何を語るや散る桜


とどまらぬ光の糸をたぐる花


名づけても名づけきれぬ日花 ....
年寄りの冷や水空に撒いてくる



歯ならびの悪い家から歌いだす



技術など鳩に喰われろぽっぽのぽー



見えぬもの見えるから書くそれだけだ



 ....
空がほつれ 花になり
空を淡く照りかえす
むらさきになり 羽になり
まぶしく逆さの金いろになる


廃屋がひとつ
いつか走り出す列車のように
窓だけをにじみかがやかせ
少 ....
動かない水たまり
晴れの日 他の水たちに
追いぬかれてゆく水たまり
重い火の血の水たまり
底に焦土を抱く水たまり


光をはじく骨の手を
振りつづけている水たまり
脂の角 ....
森のはざまの道に無数の
人のかたちの木漏れ日がいて
静かに立ちあがり招くとき
空はすべて木々になり
道は奥へ奥へとつづく


石の階段に灯りは無く
糸の光がゆらめいている
 ....
ちぎれたものの上を歩む日
歩まざるを得ない虹の日
窓に映る声はひと文字
ひろくまばらな
ふつふつとまばゆい浪のはじまり


みどりいたみかなしみ
そのどれもが互いを二度さわ ....
もう何年も入ったことのない
家のすぐ近くにある店が
一ヶ月前に閉店していたことを知った


ようやく雪もとけ 作業がはじまったらしく
母は一月に亡くなった父の墓を見てきた
 ....
地の水の円
宙の粒
暗くかがやく重なりの日
ひとりの涙が見つめる日


歩くたびに
すぎるたびに
ふと触れる厚い葉
空へ向かう音になる


こころもとなくにじむ ....
 肩の上のものたちは再び去った。世も肩も結局は自分を苦しめただけで何ももたらさなかった。目覚めは長くなったが、終わりはさらに近づいた。


 雪が空にもどるのを見て泣いた。 ....
砂木さんの木立 悟さんおすすめリスト(1765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ゆる- 木立 悟未詩・独白206-5-24
気がかりな会話- 木立 悟未詩・独白306-5-24
白と灰- 木立 悟自由詩206-5-23
水の羽- 木立 悟自由詩706-5-23
二季夜香- 木立 悟自由詩606-5-23
うたとしずく- 木立 悟自由詩506-5-20
ノート(43Y.5・14)- 木立 悟未詩・独白406-5-15
けだもの行(冬の星)- 木立 悟自由詩306-5-15
午後と明かり- 木立 悟自由詩206-5-14
茫白- 木立 悟自由詩206-5-13
異羽- 木立 悟自由詩206-5-13
天涯- 木立 悟自由詩2*06-5-13
Luciferised_One_Ⅱ- 木立 悟自由詩106-5-11
午後と迷い- 木立 悟短歌806-5-11
三華遠・讃華音- 木立 悟自由詩506-5-10
三華遠季節_Ⅶ- 木立 悟自由詩206-5-10
三華遠季節_Ⅵ- 木立 悟自由詩206-5-9
三華遠季節_Ⅴ- 木立 悟自由詩306-5-9
三華遠季節_Ⅳ- 木立 悟自由詩506-5-8
三華遠季節_Ⅲ- 木立 悟自由詩606-5-8
三華遠季節- 木立 悟自由詩206-5-8
花の国- 木立 悟俳句1406-5-7
年寄りの冷や水- 木立 悟川柳506-5-6
狂光花- 木立 悟自由詩306-5-4
白亜水唱- 木立 悟自由詩206-5-1
午後と鈴- 木立 悟自由詩406-4-27
午後と光- 木立 悟自由詩206-4-26
ノート(43Y.4・26)- 木立 悟未詩・独白106-4-26
午後と羽- 木立 悟自由詩206-4-24
28Y.1・15- 木立 悟未詩・独白406-4-21

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