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姫と姫
遊びは灰緑
梯子を外した
冬の高さ


あざやかな水色
うたは遅れ来て
ひいらぎ きさらぎ
目を 衣を 脱ぎ捨てる


雪とくちびる
穂の上の神託 ....
紙の橋
響きのなかに
消えかけた椅子
はらはらと
四角い影を残して


紙の羽
曇った朝の傾き
手のひらひとつの
まばたきとあざむき


雪が雪にわたす刃
 ....
紙の間の灯より明るい紙の檻



夜と水さげすみの目をひたす闇



花は奥ほのおに倒れる家の奥



其処に無く囁くように其処に在り



ぶつぶ ....
どのくらい近く
どのくらい遠く
しあわせに触れていられるのか
目に落ちてくる
滴を見つめた


ふたつ ふたつ
ふたつのはざまの
無数の重なり
波のざわめき

 ....
光の格子と格子が重なり
水のように空へ昇る
光を内に持つものが
ひとつまたひとつ消えてゆく


空より早く目は翳り
屋根の滴を欲しがっている
幻でしかないふたりは終わり ....
中空の柱から漏れる声
器へと器へとそそがれる糸
底は在るが
見えないほど遠い器へと


手のひらから
刃も銃もこぼれ落ち
消えたはずの雪に沈みゆく
息継ぎの音をたてな ....
紙を折ると
斜めの方へ
出てゆこうとする
かすかな影


影は影のまま雨になり
花に触れ また影になる
暗がりを映す水
時計のような足跡


光の点が
沈まず ....
塔の影が
曇の下を
菱形にのびてゆく
終わりから
はじまる


地を泳ぐ
鉄の蓋
油脂に包まれ
廻りつづける


球根
毛根
空は夜のなかで
起 ....
空の何処かを突くと
海になる
だがその場所を知るものは
二億五千万年前に去ってから
一度も此処に戻ってきていない















 ....
粘り気のある音だと思ったら 血だった

頭上数センチ

何も無いところから 流れ出る
どこからか逆さの寝床に降りるものみんながみんなけだものになれ



人知れず吐息がすべて爪となる留まりたくない意志も一緒に



透明な粒の作る火うずまいて夜の螺子 ....
紙の実が地に落ち
音にまみれる
土ぼこり
鳥の声
水の庭
鳴りつづける標


海へ 海へ
蒼は岩をすぎる
百合の耳の子
息つく間もなく染まる羽


何も ....
耳で辿る
穂に隠された洞の入口
別れのような仕草が灯る
風を迎える羽も一緒に


重さも無く
積もる連なり
こぼすことなく
こぼれるあかり


浪の指揮者が浪に ....
握られ
ねじられた硝子の器から
水があふれつづけていた
指のかたちの溝を
無音が浸していた


樹の傍らに立つ鏡
どちらにも在るもの
片方にしかないもの
片方から片 ....
崖の上の
鱗に覆われた洞から
背には火
腹には羽
ひとりの子が空へ這い出る


冬の目
冬の耳
走る光
あらゆる指が
海に着く時


水が夜に螺旋を描き
 ....
川を境に
夜が半分しか明けない街から
人は次々に去っていった
半分の灯り 半分の雨
空には
鳴らない鈴がかがやいていた


何も無い朝が
星の跡を押しのけてゆく
乳 ....
光の結び目に降る雪は
まだ永い夢を食べている
砂が敷きつめられた部屋を
風がひとり歩いてゆく


黒に黒を足して樹々になり
額の端のついばみを数える
銀から蒼へ至る ....
黒い羽が
夕刻をはたいた
振り向くことなく
飛び去った


傷は付かなかった
あたたかさは奪われなかった
家に至る
二本の径


選ぶまでもない戸惑いのなか ....
荒地の隅の
暗がりの
花火のように遠い花
すぐに見えなくなる


上を向いた眼
何も映さない眼
見えない何かが
のぞきこんでは過ぎてゆく


うたがひとつ
消 ....
虫と花を行き来する羽
雪に重なることなく降りつづき
ひとりの食卓に積もりゆく


線の笑みに埋もれる部屋
まばたきのはざまの火と光
冬からあふれる冬の息


五人の ....
夜が飛ぶという
鳥が飛ぶという
何も飛ばぬという



石の灯だという
鉄柵の窓だという
誰も知らぬという



紙に埋もれた言葉を
砂に埋もれた言葉を
 ....
一月の波を 波を照らす陽を
信じぬほうがよい



言葉への畏れを知らずに言葉を書くものの喉を
すべてすべて 掻き切ろうとしているのだから








 ....
避けるほど遠去けるほど迫る冬



月くくり手のひらくくり生す子かな



はらわたに指三本のつららかな



むらさきに雨の林を染める笛



 ....
霧のなかの火を取り
むらさきの足跡を照らす
海の風が運ぶ白
夜へ夜へ向かう径


白壁に描かれた窓も
やがて異なる白に消えてゆく
虹が折りたたまれ 灰曇になり
夜 ....
人指し指
中指の息
硝子の欠片
それぞれの目に
異なる子のうた


うなじから背へ
ひろがる岩
空へ還る痛み
怒り 苛立ち
羽から心へ過ぎてゆくふるえ

 ....
海のなかの
窪みはあふれる
浪は押し寄せ
押し寄せ 吹き上げ
幾度も幾度も
空に溺れる


雨が雨の甲を握り
指の隙間を光に満たす
重なる雨 震える雨
雨の上 ....
二つの都市
二つの身体
帆船は消え去り
影が残る
壁だけが
いつまでも熱い


切っても切っても
生えてくる爪の羽
ぬくもりの終わり
雨の終わり
寒さの培養 ....
別なのに同じ何かが目に遊ぶ



戸惑いを背に押しあてて背を描く



無も壱も那由他も同じ指の夢



頬ぬらす半月の水のぼりゆく



道端の心臓浅 ....
鉄が踊る
影は遅れる
枝が踊る
血を流す
花のような葉の
血を流す


器からあふれ出る熱
頬と野外の違いから
不明の土の窪みから
壁と炎が立ち上がるのを見る
 ....
{ルビ作為=つく}られた景の醜さ哀しさよ



草むらを燃やす象亀空あおぐ



岩の地図こすりあわせて緑の火



何もない夜ほど明るいものはない ....
砂木さんの木立 悟さんおすすめリスト(1765)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふたつ_すくう- 木立 悟自由詩415-4-9
ふたつ_ひかり- 木立 悟自由詩415-4-8
ひとり_白線- 木立 悟川柳315-4-3
ふたつ_ふたたび- 木立 悟自由詩315-3-31
終わらないもの- 木立 悟自由詩315-3-22
ひとつ_ほどいて- 木立 悟自由詩115-3-16
ふたつ_満ちて- 木立 悟自由詩315-3-11
ふたつ_荒れ野- 木立 悟自由詩115-3-5
ノート(どこか)- 木立 悟自由詩215-3-5
ノート(51Y.2・27)- 木立 悟自由詩115-3-5
穂絶座- 木立 悟短歌315-3-1
朝と白- 木立 悟自由詩515-2-27
ふるえ_ひかり- 木立 悟自由詩315-2-20
ひかり_ひかり- 木立 悟自由詩415-2-17
ひとり_歩く- 木立 悟自由詩315-2-12
そして_いくたび- 木立 悟自由詩815-2-7
水と手のひら- 木立 悟自由詩415-2-2
うた_わかれ_うた- 木立 悟自由詩315-1-26
ふたつ_さまよい- 木立 悟自由詩515-1-19
瞬くもの_呼ぶもの- 木立 悟自由詩415-1-13
ノート(51Y.1・6)- 木立 悟自由詩115-1-13
ノート(51Y.12・28)- 木立 悟自由詩415-1-13
白へ_白へ- 木立 悟川柳215-1-6
森へ_息へ- 木立 悟自由詩115-1-5
夜とはばたき- 木立 悟自由詩314-12-29
夜へ_水へ- 木立 悟自由詩414-12-23
光の両岸- 木立 悟自由詩314-12-17
ひとえ_ひとえ- 木立 悟川柳214-12-13
夜へ_虹へ- 木立 悟自由詩114-12-13
ひとつ_地獄- 木立 悟川柳414-12-3

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