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閉店した金物屋の横の路地
その腕には重過ぎるであろう袋を抱える少女

− きみのなまえは

これはこわれたゆみよ

− きみのなまえは

これはわたしがとめてしまったじかんなの
 ....
僕はフランケンシュタイン博士のように
モンスターに息の根を止められることはない
それはアトムが僕を育ててくれたから

僕は僕のクローンとチェスを指すのが好き
一昨日彼が僕の方がクローンなんだ ....
「心霊写真持ってるって? 見せろ見せろ」
「これだよ」
「高校の集合写真か。で、霊はどこなんだよ」
「これが俺だ」
「若いなーお前。それより霊はどこだっつーの」
「これ、一人で写したんだ…」 ....
「おお、神様、いったい何故、誰がこんなことを!」
「お前が犯人だ」
「ど、どうしてそんなことを。何を言っているのかさっぱり…」
「まだお前しかいないんだよ、アダム」

            ....
黒いシャツにズボンじゃなくてスラックスをはいた
あどけなさの残る女の子は
中学生くらい
うつむいて
診察室から出てきた
お父さんは座る場所を探していた

女の子は体とは不釣合いに
幼児 ....
「お前をつれていくことはできない」
とネコは言った
「お前はこの旅に耐えることはできないからだ」
と言った
「それほど過酷なのだ」

凛とした目で遠くを眺めるネコ
何かを決意した ....
(ぽとり)

点滴1本3時間

(ぽとり)

ペンとノートがあったら詩の一つでも書けそう
だけど悲しい詩になりそうだから書かない

(ぽとり)

透明なビニール容器から
半透明 ....
 そのむかし、とーっても若かった頃、何を血迷ったのか「仲間を作ろう!」と決心したことがあった。「やっぱり仲間といえばバーベキューよね」と数少ない友人に頼み込み、仲間集めをしてもらった。私はとても頑張っ .... さいとういんこさんのお腹は大きい
大きく膨らんでいる
さいとういんこさんの子供が大人になる頃
僕はもう59歳だ
それまで生きているかどうかわからない
生きているつもりもないし
自信もな ....
かんぬしまちの
おさななじみだったおねえちゃん
がみこさんになったとき
ぼくのこころは
ふ ってはずれて
べっくうさんやのほうに
ぷかり ぷかり
とんでった


  きれいだったん ....
{引用=連作詩『右手と左手のための協奏曲』 より}

ゆるやかにま   おなじことのくりかえしのようですこしず
わりながらす   つへんかしていくいったりきたりしながら
すむゆるやか   いつ ....
わたしの心が
銀河を巡り
川を流れて
花を咲かせました

誰も知らないけれど

わたしさえ

知らないけれど

わたしの聞いたあの音
石が転がるような
海のさざなむような
 ....
 ああ、そいつは俺の事だと思っていたのに。ふふん、
と猫が笑ったのが見えて、ああ、そいつはお前の事だと
わかった。お前のひとことにしびれた世界中の奴らが、
今でも夢の世界で揺らされているというの ....
愉しい夢でした
笑っていましたから

わたしも
人を笑わせられる

それはとても
愉しい夢でした

いつも
昼に見る夢は苦しくて

すぐに
身体は重力にもどるのに

今日 ....
メンソールが良い。

携帯の画面が初めて息をしているように感じた
あの瞬間
メール機能に感謝をした。

8年の想いは「ずっと好きやった」というたった
たったそれだけの言葉に凝縮されていた ....
感情が表に出やすいのは
母ゆずりだ

そんなところだけでなく
顔も話し方も似ている
考えていることも何となく
わかってしまうのだ
けれど

母は僕の拒食を理解できない

夕食どき ....
夢 とか
朝日 とか
キラキラ とかの
ことばがわたしの
語彙から消えて

抱きあって とか
そら とか 
帰れない とかの
ことばが増えた

セックス
という単語を
使える ....
イ、イェーイ! イェーイ!
イェイイェイイェイイェイ!
イッェーイ!
……ハア

イェイイェーイ!
イェイイェーイ!
イェーイイイイイイイェーイ!
……マジカヨ

イェーイイェー ....
砂浜になぜか
まるのまま打ち上げられたりんご
いつからあるのか
りんごはなかば透き通っている


食べたらひどくだめそうなのに
僕はそれを舌にのせる
のを逐一 想像する
おいしい ....
なんだかね


すべてがあたりまえでさ

あの銀色のスプーンだってぎらぎらしている

すぷうん なんてなまえのくせに
いきをしているんだ




白濁のレンズ越しに
煌 ....
まっくろでーも きにしない
まっくろでーも きにしない
きにしない きに あっ
(ジャムのふたを落とす)


まっくろでーも きにしない
まっくろでーも きにしない
まっくろでーも き ....

幾ばくか、やわらかくなった夜がそこにあります
空からしゅるしゅるとひも
カチリと引っ張っても、暗い空色が点灯するだけでした


明け方
種子が射し始めた光に休んでいます
海を思い出 ....
 負けず嫌いの星は
 人生の戦争を毎日
 ときどきささやかに勝利しながら
 夜になると死んだように眠りにおちる

 熱く眠れない夜は
 電話をかける
 この間贈られた
 ロダンの彫刻の ....
ああ、この手だ。
この手が、この胸に大きな波を呼ぶ。
私をふるわせる。
綺麗な手。
大きくて、がっしりしていて。

齧るように
親指だけを握ると、少し笑った。

ああ、この手だ。
1

イデオロギー上海サーカス
革命が落下する孤独なピエロ

メッセージ
さよならの後というのは気付かれています。

それでも、好み
それはそうではありません。利益には不幸な少量の ....
窓の外の風景には
たった一つ不満がある
それが
微妙に精神に作用していることを
気づかないふりしている

瓶入りの蜂蜜は
少し濁り始めていた
匙を入れて掬い出すと
想像以上に金よりも ....
頼りない指先で
ちょうちょ結びをしてみせる

羽の大きさをそろえようとすると
紐の長さがあわなくなって
悔しそうに
また結び直している

手をつないで歩くとき
からめた指がほどけない ....

救うという傲慢さで
正面から溶けてしまいそうな
邪魔くさい解釈を弄くって
弄んで、分解してくっつけて
ひっぱってひん曲げて
心臓の一番近くにぶら下がるブローチにしてやる
こっそりと火 ....
下り坂は
南を向いていて
西に緩やかなカーブを描く
早朝
陽の当たる坂道を
桜並木のある坂道を
幼い彼は箱を抱えて歩いていた
簡単な恋をしていた
簡単な悩みもあった
け ....
もうずいぶん昔のことなのに
最近になってもあけみは
僕の前に現れてきて
彼女はまだ
忘れていないらしい


        僕が彼女を忘れていないように
           それ ....
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