毀れた弓
Monk


閉店した金物屋の横の路地
その腕には重過ぎるであろう袋を抱える少女

− きみのなまえは

これはこわれたゆみよ

− きみのなまえは

これはわたしがとめてしまったじかんなの

− きみのなまえは

だからずっとわたしがかかえてゆくのよ



未詩・独白 毀れた弓 Copyright Monk 2005-06-04 23:50:29
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