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あ、あ、あ、これは
そうだ初雪の味
田舎の山奥
少女
噛んだ初雪を
その味
今宵ほほを撫でる風
冷たい空気
それらは、それらは、
初雪の味
走るはしるはしる
笑う
雪の ....
お正月に気がついた事
正月はお笑い番組しかやってない事
正月は午後9時前からお酒のCMがやってる事
正月は子供を対象にしたお店はちゃんと営業してる事
お正月の嫌いな所
もうお年玉をくれる ....
空がまだ青かった頃
王国は細く
鉄塔がその役目を終えてなお
行くあてなく錆びていくように
東の空から鳥たちがやってきて
羽を休める場所を見つけられない
王国は
気づかれずに
そのよ ....
パパ
と呼ばれる片仮名の
透き、とおされた、Aの、欠片の
代名詞とは
呼ばないでください
ゆめゆめ
呼ばないでください
Aは意思を持ってパパとしてあります
それはパパです
パパは ....
瓶 瓶
を を
覗 覗
く 鏡 く
と は と
中 刃 中
....
{引用=赤ペンさんのバイトをしていた頃のこと
その日は小学校三年だか四年生の国語のテスト
の丸つけをしていた}
いつものように今日もけんちゃんとけんかをして
しまったわたしは、 ....
年中クリスマスの町でも
やっぱり雪が似合い
人々や馬車に踏みしめられた道路が
陽に照らされると
ドイツ風の建物が一層際立つ
そろりそろりと歩くと
あれもこれも
終わってしまったことば ....
故郷へ帰る
山の腹の中へ入っていくように
いくつものトンネルを抜けて
向こうに見える山の
まだ
向こうへ
そこで
私は生まれた
山に沈む夕日を見る
小さな川の土 ....
道路を挟んだ向かいの
コンビニの真夜中で
店員がガンジャ吸いながらそれをこなしている時間
ファミリーレストランの駐車場のボンネットでネコはねそべり
争いごとやもめ事をさけてブログたちはどんどん ....
信じるものは
必ず裏切る
その
摂理を許しながら
壊れたものは
壊れたまま流される
暗闇が
暗闇のまま発光するように
欠けたものは
その空虚を慈しむ
欠落は甘い
それを知るも ....
幼き頃
大事なおもちゃは全部弟に取り上げられた
母に話してもお兄ちゃんだからがまんしなさいと言われた
よく妹をいじめて遊んだ
そのころの楽しい思い出が僕には全然ない
家庭の ....
知っているのですか
あなたと
わたしが
手を合わせる
その意味を
つなぐ、と
つながれる、の
隔たりをあなたは
まるで何も
知らないかのように
この寂しさを
知ってくださ ....
死ぬときはひとりでいたい
本当にひとりで
見守るものもなく
見捨てるものもなく
星が
星の瞬きが
気づかれないうちに黒く
黒く輝くように
かなしいとか
なみだとか
そんなも ....
{引用=冬}
一月
夢から覚めた
中世の僧たちが
山の僧院から
列をなして
出てくるところだった
杖を突きながら
歩いていた
暗く
葬列
そのもの ....
恋のうたを私はうたう
恋には
希望があるからだ
もちろん
裏切りも
いさかいも
絶望だってある
だけど
傷つくのは
私とあなたで
その宇宙は
誰にもわたさない
....
夜、自転車で街を疾走った
団地の上で月がいびつで
僕は口笛を吹いた
本当は聞こえて欲しい
夜風が冷たくなってきた
君の家の灯りが見える
君の部屋
指さき
ひ ....
わたしのお腹
別の生き物
だって
鳴くから
わたしの意思を無視して
勝手に鳴く
泣きたいのは
こっちだ
静かな場所で鳴くな
情けない声で鳴くな
好き ....
夕陽
沈まないようにね
駆けてるの
とげとげした気分になったのでとげとげした作品を書く。はりねずみロケット発射!である。よわよわなので半径50センチしか飛びません。自分にふりかからないように注意して発射である。はりねずみのおなかのような ....
価値あるものは
ウェブに流さないように
と
あなたは
哀れむように
わたしに告げた
わたしの
つむいだ言の葉は
みんな
元気でいてくれますか
それと ....
二本のレールはずっと平行線
交わる時は必ず分岐点です
言い訳の出来ない
ダイヤグラムでは
二つの時間だけが時折
交叉していきます
ホームの対岸から差し入れられ
....
耳
の奥
の枝葉
の枯れ屑へ
足音の一人分を
沈め続け
祈り
の指を
耳たぶ一人分に
勘を頼り当てやるも
冬に備える温度の一人分も
何処にも少しも ....
何処かの 夕暮れの垣根の
蔓の終わる姿の 夏が
無残に 口をきけなくなっても
目を逸らすだけでは どうせ足りない為
わたし 見つめたのです
西向きの 軽トラックの ....
とりかえしの
つかないことを
してしまった
そのひとの顔がみえないところで
おそろしい場所で
またひとつ
大切なものを
ふみにじってしまった
ぼくは
ぬけぬけといきのびるだろう
....
銭 銭 銭
キミは言ったよね
今日には返すって
キミは約束したよね
1万円返すって
あの時のキミは
腰が低くって
僕に拝みたおしたよね
な ....
いつのまにか
あなたがいなくなることが
いつのまにか
怖くなっていて
それは
幾日もの
あなたと私の
笑顔の証
とても不思議なことに
朝はいつも訪れる
目が覚めると
朝は ....
朝の空気は
ひんやりとして
あたらしいいのちを
送りだす
遠くから聴こえる
鳥の声に
遠くで暮らす
母の足音
滲んでる
{引用=耳を澄ます}
朝の空気は
瑞々しくて
白から ....
秋になると
空きっ腹と
夜を更かして
ふるふると
する胸を抑え
りんごのような君へ
抱えきれない夜が
こぼれ落ちてるよ
りり り
秋になると
空きっ腹と
夜を更かして
こお ....
誤解を解いてはいけない
それが誤解であることを知られてはいけない
誤解は誤解のままでなくてはいけない
誰にも打ち明けてはいけない
それが誤解であることはあなた以外が知っていてはいけない ....
あなたはよく熱を出して
自分できづかないでいるので
いつも僕は
こっそりとあなたのひたいをひやす
あなたがきづかないままで
また
まっしろな
あのベランダに 立てるように
....
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