忘れる。人だとか物だとか、さまざまなものを人は忘れていく。今日を生き延びるために、無理矢理にあるいは自然に、忘れていく。だが、その一方で、忘れないでいるという選択もある。かつて一緒にいたけれどもいま .... 紅葉が近づく{ルビ樗谿=おうちだに}は
とうめいなたくさんの蛍が
言葉だけつまった
名前だけの思い出を
夕暮れにかえそうとする

いろだけになってしまう
ぬくもりを失うと
とうめいにな ....
  ――すべての夭折を急ぐ者とそれを諦めた者のために


?

たとえば雨が降って
翌日には綺麗にあがって
その間にブレーキを踏んでから止まるまでの
少しこわい距離がかせがれて
僕た ....
まばたきするように暮れていった群青に
あなたはなにを覚えたのだろうか


スーパーの広告の裏にかいた
一編の詩は
おもったより、しあわせそうで
静かに瞼をとじました


詩人 ....
仰げば、尊く
遠くなっていくものごと
開いた地図をそのままに忘れて
私はその上で煙を吐き出す
眠る寸前の夢の揺れ幅
いつも、届かないものばかりだ



色の坂、そんな途中で
君はガ ....
  幸福を抱きとめて静止するあなたは、蕾のすがた
  胸に手をあててわずかにうつむくその、
  長い祈りにも似た、沈黙


  春を知る朝の、淡い喜び
  風が冷たくても、
   ....
たらちねの殻梯子からおりてくる
あの白いもののなまえを

ぼんやりと霞む視界だけれど
ああここにはことばがある

たくさんの羽虫が
いのちを喰いつぶして
ああでもつらくはない

 ....
白いTシャツの上
二つに束ねた髪
アミノ酸 燃やして
ショートパンツ少し鳴る

こんなに空が青い日は
「バクチがしたい!」

財布つかんで交差点
看板の文字が青いから
自動ドアめが ....
全ての(all)終わり(goal)に私は箱庭で
オルゴールの音慈をまく
冬の祈りの十字にHighを捧ぐ
大麻と春とに角度の素敵な音響苻
I 暗いの部屋にムスクed灰
ロープに抱擁されたく ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
忘れること、忘れないでいること- 岡部淳太 ...散文(批評 ...16+*06-12-27
砂丘で蛍を見たあいつ- たりぽん ...自由詩1506-10-19
最終行まで- 岡部淳太 ...自由詩14*06-9-26
群青- オオカミ自由詩1006-8-12
仰げば、尊く- 霜天自由詩306-2-28
木蓮/長い祈りから- 嘉野千尋自由詩12*05-3-31
白濁炎上- オオカミ未詩・独白1605-3-9
午後のランナー- 木葉 揺自由詩604-6-22
雨臆しWalks- 六崎杏介自由詩304-3-25

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