“Critic(批評)”という言葉――語源を辿るということは「論述の一手法、一形式にすぎない」というジャン・ポーランによる指摘を省みつつも――“Critic”あるいは“批評”という語源。

 ( ....
やさしいものをみたくって
あるいてかわをわたったよ

ねじをまくのをやめたから
おとはとまってむねはしずか

くうきはずっとあめのにおい
すいこむけしきがとうめいになる

かみからお ....
その日の記録。

 宮城県沿岸部某市内,内陸部にある職場にいた。
 ちょうど子供らは午前中で解散。仕事区切りをねぎらう昼食会の担当になっていたので,予約してあった菓子と飲み物を店に受け取りに行っ ....
砂浜になぜか
まるのまま打ち上げられたりんご
いつからあるのか
りんごはなかば透き通っている


食べたらひどくだめそうなのに
僕はそれを舌にのせる
のを逐一 想像する ....
 
 
スクランブル交差点の真ん中でひとり
ちきゅうにやさしい
すき焼き・しゃぶしゃぶ食べ放題
四人様からお願いします
と店員さんには言われたけれど
自分の養わなければならない細胞の数を ....
ルクトさんの住む家
から見える
パッチワーク的な畑
風が吹いている
鳥も二、三羽

屋根は赤い色
瞳は茶色
たまにやっている
散歩など

太陽がどちらへ沈むか
月がどこからひょ ....
皮膚、


さらけだした衛星が視える
はだしだけがきこえる、まばたきをすれば凍死は白
子宮は やせほそっている
{引用=
あ ほら また切ったよ、指

つまらない人といわれたくて
 ....
バスは砂の街を過ぎた。
撒き上がる砂埃に、窓の外側がざらついている。広い道路が先細って、地平線へ続くのが見える。
小さな土煉瓦の集落が、前に現れる。薄汚れた数頭の羊が、崩れ落ちた土壁に囲まれ、 ....
 逆さまなだけでただ長い言葉が
 ずっと居座って渋滞をつくる。
 僕は何もできないので、何もしないでいた。

 となりの席で寝ている花瓶は
 今までに貯めこんだ愛を吐き出し、やがて枯れる ....
さびしく光をめくる
冬の公園の夜
うろうろと
街を進んだ

車のバンパーに
暗い電球を乗せて
叫んだ

雪に埋もれた公園の池で
闇の飛沫が激しく踊り
 死ね
街灯は
小道の向 ....
お金
ならない

お金はキレイ
花のよう

鈍く光の沈む
夜のあんな猫背の
色した鉛の玉の鈍く
街灯にあんな空と
椋鳥の霊

そんな奴に

セキレイが近づく
白い頭と黒い ....
{引用=
個人的な話だが。
あまりにも呆然としてしまったのと、書くことが弔いになるかと思って。



Iさんが亡くなってしまった。
昨日、数人で一緒にバーで飲んでいて、気分が悪くなった ....
ひえきった背骨から、ひとつひとつ
きわめてあいまいに
呼吸の輪郭をかたちづくっていく
雪が降るかもしれなかった
駅前広場で、
ぼくは行き先を忘れたふりをしていた
夕飯に何を食べようか決めて ....
憂鬱が鐘を打つ日

しなだれかかる花と枝葉
背中に影のレースを編んで
見も知らぬ世界の歌をうたっている
その影は誰よりも近しい人
私を小さくして大きくした人
振り返らないルールなので
 ....
家の中で一番大きな窓に身体が映る
わたしの本当に美しい姿は
ピアニストになり損ねた青年の指にゆっくりと裂かれるとき
離れていく右半身と左半身が完全に分離する寸前に
皮膚が結露に触れて濡 ....
白いカーテンの影で
鳥の魂が飛んでいくのを見る
ほくそえむあなたは
ほくそえむぼくと

古いことばは嫌いなのよ
流行らない歌も
流行った歌も
やがて錆びてしまう、手当てできない

 ....
白雪に赤い水飴垂らす頃 あの子は少女と呼ばれていたか




目の前を振り子がとおる 催眠を 迂闊に噛んではいけない指が




灰皿の上に広がる砂景色 嬉しかったね、呼吸すること ....
乳房に榴弾砲を仕込んだ娘が
巨悪と血みどろの闘争を繰り広げる
アクションバイオレンス超大作
俺はその原案を2週間で練り上げ
漫画家志望の友人に共作を申し出たのだが
なんかもうその手の作品はあ ....
大きな森の
地面に降りた
耳をすますと
聴こえるのは新しい年の風

さて、街の写真館では
カメラが売られていた
フィルムもそのまま
何が写っているのかは
謎のまま

さて、飛行機 ....
 i. eating machines / Parantica sita

その日の朝食は、いつものように厚めのトーストが一枚でした。私は表面にのせたバターが溶けていくのを嬉しそうに見ていますが、 ....
 
 
酢を飲んで 改札口で 待っている


汽車に乗り 行ってみたいな 試着室


犬走る 急行列車を 追いかけて


急行の 窓から見たら 走る犬


試着室 あなたの ....
わかささん
鋼色に丈を伸ばす坂道を外れて
側溝を三十メートル
車ごと転げていく
わかささん
弾んで 落ちて
そのとき少しずつ
速いスピードで 窓から
青空片が 舞い込んでくる

雪 ....
光が運ばれている。

進行方向の反対側から、ふつふつと泡のように
ほどけて流れてくるものがあった。あれが街灯。
ひとびとは円く集い、なくした星のかたちを思
い出そうとしている。(それはあくま ....
音のする方へ
感覚を伝わせて
光の曲線を描きながら
死んでゆく触媒

優しさを色で現すのなら
あかみどりを推奨する訳は
血液と瞳の
色だから

空気が凍りつく夜に
童話のよう ....
 月間公募ガイド、という雑誌をご存知でしょうか。電子メディアとしてもあるようですがまずは紙媒体、自治体や企業がやってる各種標語や川柳・俳句から小説・小論文までの色々文学賞やキャラクターデザインや曲や写 .... 灰色の風が
冷え込んだ甘い匂いに吸われてしまう
電車の窓ガラスも
街路樹を伝う宵闇も
一本の薄いストロークにのって
色落ちしてゆく

弓のぼやけた冠を
空におくり

人びとは門を閉 ....
きみでありわたしで
あり、反復
する、終わることができた
ひとたちの夜に
 
 
友だちの家に遊びに行った
門のところで、久しぶり、と挨拶されたので
久しぶり、と答えた
もてなしてくれるのだろうか
和室に案内されて
お茶とお大福を振舞ってくれた
正直な話、あ ....
ある時は見知らぬ土地で
はっ と我に返り
目覚めた帰巣本能がこころを
身体を突き動かし
帰らなくては
家に帰らなくては
その一念で歩みを進めた

またある時はごく親しい町で
突然 道 ....
忘れられないものを抱きしめると
思いのほかウェットで
涙まみれに崩れて僕の服を濡らした
夕日の差し込む児童公園と
ブランコの作る影が
混じりあって溶けて
瞳からあふれ出す

ジョバンニ ....
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