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15 嘘 (終)
結局
あたしとまゆこさんがいた場所は
なんだったのだろう
夢ではなかった
ことだけは
確かだ
ただいま
鍵 ....
14 絵
なぜ
観覧車が少女のために
あれほど傷つき
苦しむのか
わからなかった
今でも
本当に理解できている自信
はない
そ ....
13 鍵
建物じゅうがひっそりしていて
でも
拒絶感はなかった
足音が廊下を転がっていく
ころころ
まねたあたしの声が
あとを追う ....
12 靴
身体が自然に
階段の上から二段目に座った
靴箱にずっと押し込んだままだった
ジョギングシューズ
しっかりと紐を結びなおす
....
11 血
いってきます
の合図に
ドロップの缶を三回振る
テーブルに置くと
それは部屋の一部分にもどる
吐いた息も
まばたきも
....
10 底
台所じゅうの素材を総動員して
片っ端から料理に変えていく
野菜たっぷりの炒め物
肉たっぷりのシチュー
ハムやシーチキンてんこ ....
9 街
なんにもない世界
を思い描けないのは
きっと
執着がない
せいなのだろう
高いビルの上から見渡した街は
とても静かで
....
8 形
住所は
机の引出しの奥から見つかった
知らない町名
行き方を調べるだけで
半日かかった
なにから話そうか
道すがら考えてい ....
孕まないことにすがるのはよせ、と
男は背中にいろいろな武器を背負う
産卵を邪魔しないで、と
女は腹にいろいろな楽器を抱える
部屋の中がけむくじゃらになって
お互いの顔も見えないのに
ど ....
7 緒
ひどい一日だった
人身事故だとかで
電車のダイヤは大幅に乱れ
バスは三十分接続がなく
諦めて歩きだした途端
夕立ちが来てずぶ濡れ ....
6 瓶
とうとう
見つけられなかった
盗撮カメラの場所は
写真のアングルからすぐにわかった
居間と浴室
無線LANとモバイル端末
....
酔っ払いの詩人二人が寝床を求めて、僕の家を占領している。話題に困ると家系の話ばっかりするほうは、ベッドを奪って天蓋気分だし、労働の尊さを語ったあげく、散文ジャンルからランダムに選んだ一文を音読しろと要 ....
5 空
風がやけに激しい
気になって
窓を開けてみたけれど
陽射しはおだやかだ
柿の葉が時々かさかさ揺れる
以外に
なにも聞こえない
....
4 涙
あたしの名前を告げた
相手は
品のない言葉を何度も何度も
うれしそうに並べ立て
思い出したように奇妙な息遣いで笑い
かと思うとと ....
{引用=
金色が ふる
まちがすこしずつ
つめたいもようをかさねた ゆうがたのこと
きみが
道路の真ん中で
おおきく手をふっている
さけぶ声はきこえなくて
きらきら ....
3. 猫
なんにも感じなくなりたいと
いう願いは
叶ったのだと思う
ごくまれに
昔に出した童話などのつながりで
仕事が来る
童話は ....
2. 顔
電車の揺れかたは
嫌いじゃなかった
外を流れる景色にはしゃいで
シートのうえで
ぴょんぴょん跳ねるたび
おとうさんに注意された ....
1. 雨
そういえば一度も
バケツをひっくり返したことなんて
なかったと思う
ああ
冷蔵庫を窓から投げ捨てた
ことがあった
そんな雨が ....
(カテゴリの分け方が難しい。これはここでいいのかちょっと不安です。)
小さい頃の私はとても気難しい子供だった。好き嫌いも激しく、頑固で、寝つきも悪かった。よく親に「山の中の一軒家で暮らせ!」 ....
老人介護の
問題提起は
現代社会の
人間関係の
希薄さを
我々全員に突きつけています。
地域の
福祉は
善意の
奉仕によって
まかなわれるものの
やはり
現代社会の人間関係 ....
たらちねの殻梯子からおりてくる
あの白いもののなまえを
ぼんやりと霞む視界だけれど
ああここにはことばがある
たくさんの羽虫が
いのちを喰いつぶして
ああでもつらくはない
....
mizu Kさんの未詩・独白おすすめリスト
(21)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
嘘
-
アンテ
未詩・独白
3*
07-12-30
絵
-
アンテ
未詩・独白
5
07-12-27
鍵
-
アンテ
未詩・独白
2
07-12-23
靴
-
アンテ
未詩・独白
3
07-12-19
血
-
アンテ
未詩・独白
4
07-12-14
底
-
アンテ
未詩・独白
2
07-12-8
街
-
アンテ
未詩・独白
2
07-12-6
形
-
アンテ
未詩・独白
2
07-11-14
夜の目
-
手乗川文 ...
未詩・独白
20
07-11-10
緒
-
アンテ
未詩・独白
3
07-11-6
瓶
-
アンテ
未詩・独白
3
07-10-30
DTKYK
-
しゅう
未詩・独白
1
07-10-29
空
-
アンテ
未詩・独白
5
07-10-24
涙
-
アンテ
未詩・独白
2
07-10-19
ドーナツの星
-
はな
未詩・独白
12*
07-10-14
猫
-
アンテ
未詩・独白
6*
07-10-11
顔
-
アンテ
未詩・独白
3
07-10-6
雨
-
アンテ
未詩・独白
8*
07-10-1
今日、分かったこと。ちょっと安心した
-
初代ドリ ...
未詩・独白
4
07-9-29
やさしいうたはうたえない
-
しゅう
未詩・独白
2*
07-9-5
白濁炎上
-
オオカミ
未詩・独白
16
05-3-9