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毎朝
燻る私の香りに包まれている
踏み込んだ片足が抜けないまま、明日に来てしまった
靴はいつの間にかなくなって、そんなことにも気付かない
それでも柔らかい、朝は好きだ
コップ一杯のミルクで、 ....
誰も知らない人が隣に住んでいる
もう十日になる、声を聞かないし聞こうとも、しない
私は猫を裏返しにしながら、誰か、がいない遠くのことを思う
もう、春だ
冬はかたちになってしまうから、駄目だ
 ....
染められた自転車を
また真っ白に戻すように
通い慣れた道を塗り直していく
隙間を通すように、深く

はじめておぼえたこと
空のひろがり
見つけたころのこと


遠くへ行ってしまいそ ....
いなくなった
椅子が、あった
主は不在なのか、と尋ねられれば
沈黙して笑う、程度のことしか出来なかった

混ざり合った
分からなくなった
人は混ざってしまうもの、らしい
心の、底辺の垣 ....
紡ぎ方を忘れた鳥は、手のひらに何を刻めばいいのか
温度差、呼吸の深い、遠い
渡ることの出来なくなってしまった彼らを
僕らは繋ぐことで
   (手のひらだったのか、どうか)
          ....
それでも
優しい歌を
優しく、歌えるようになりたくて
手に取った十年前の手紙を
そっと引き出しに戻した


単純なことを
回りくどくする
それについては、僕らは天才で
ついにここま ....
仰げば、尊く
遠くなっていくものごと
開いた地図をそのままに忘れて
私はその上で煙を吐き出す
眠る寸前の夢の揺れ幅
いつも、届かないものばかりだ



色の坂、そんな途中で
君はガ ....
mizu Kさんの霜天さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ベーカリー- 霜天自由詩409-5-2
隣人- 霜天自由詩609-2-21
はじめて- 霜天自由詩408-11-16
いなくなった- 霜天自由詩508-10-4
渡れ、鳥- 霜天自由詩7*08-5-8
影法師- 霜天自由詩507-11-19
仰げば、尊く- 霜天自由詩306-2-28

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