おぼろげに見え隠れする夢の欠片
 綱渡りしながら捕まえていく

 流れ弾に当たる
 宝くじははずれる

 アスファルトに落とした視線を
 夜の透明な星空に浮かばせる

 何度も ....
星 無き夜にも 日は昇る

日 無き昼にも 夢昇る

無心で 今日も空を見上げる

そこには

きっと何かが待っている
去りがたき旧家にひそむ精霊も君もわが青春の影とす

穂草は種を密かに飛ばすイエスよりマリア若きをその罰として

満天の星は人の不幸ならむと決めつけ孤児はおのれなぐさむ
 少女はさっき、
エクスタシーを迎えた。
昇天、
男は吠えた。

少女は処女。
男は笑った、
男は少女の性感帯を知り尽くしている、
少女は知ってしまった、悦びを。

七月の男の部屋 ....
昨日は
今日とは違う景色
(で、した。)
 
明日も
今日とは違う景色
(だ、ろう。)
 
 
変わらないものなんて
何一つ
何一つ、無いこと
分かっていて
 
独りぼっち ....
新しいピアスをつけてみた

高校の時のクラスメイトに
興味本位で空けてもらったピアスホール

その友達は 今はもう
結婚してしまって

眩しいほどの 幸せな輝きを放っている
指輪をつ ....
テレビの画面いっぱいに
モザイクがかかっている
娘は笑って見ているから
面白いアニメか何かなのだろう
低俗なものはきちんと排除され
僕らは安心を手に入れる
新聞の記事にもモザイクはかけられ ....
巴里の色を僕はしらない
おばあちゃんは
それは淡い青い色だと言った
夜が乾いていく
するとセーヌ川がたちまち
空に吸いこまれていくのだそうだ

巴里の音を僕はしらない
おばあちゃんは
 ....
擦り切れている背表紙を
後生大事に持ち歩く
付箋に躓くことを繰り返してしまった

左手には一束のシャレード
紐解いている間に
夏の森は
微笑や涙やトキメキを頬張って
色彩を奏ではじめて ....
臨界点まで
達してしまった温度は
やっぱり
オーバーヒートを起こして
冷却装置の
スイッチを入れてしまった
 
 
(ただいま)
(くーるだうんちゅう)
 
(しばらく、おまちく ....
水たまりが
長細くできていて

まるで
ささやかな小川のようになっている


太陽が顔を見せれば

やがて消えてしまう

刹那な小川
この石ころは
どっから来たんかな
遠い遠いまだ教科書でしか見たことない
ヨーロッパとかから
来たんかな

学校帰りの小学生や
ちょっとムシャクシャしてたおじさんや
いろん ....
(高架下で)
雨が静止する、ノイズは、
細かい
画家は絵を描き、___
作曲科は音符を記し、___
詩人は、川岸、
意味を、安楽死させる___



 ....
幼い頃の記憶はいつでも僕を
悲しい気持ちにさせるのだろう

無垢な笑顔ではしゃいだ頃
過ぎ去った日々をベットの中で
思い出して涙する

口に出す程でもない他愛もない
そんな日常だったの ....
似ているから好きになった

けれど

仕草のひとつひとつは

全く あのひととは別のもの

同じひとはこの世に存在しない

あのひとはもう 戻ってこない

幻影を追っているだけ ....
母が縄跳びをしている
僕はしゃがんで回数を数えている
あんなに腰が痛い
と言っていたのに
背筋をピンと伸ばして
交差跳び、綾跳び、二重跳び
次々ときれいに跳んでみせる
既に数は百回を超え ....
午後のゆるやかな
時間の流れる公園で
片隅のベンチにもたれつつ
ふと洩らしたため息が
小さな小さな船になり
砂場を蒼い海として
航海に出る

僕の小さな小さな船は
とても壊れやすくで ....
叫びは夜のしじまに消えた

涙はコンクリートに吸い込まれた

どこにも行き場のない

思いだけを抱えて

月を見上げた
さあ、ご覧あれ

タネも仕掛けもございません

あるのはただのカラの箱

いいですか?

中には何もありません

ではこの中に何を入れましょうか

そうですね…

昔、私が ....
わたしたちはゆるやかに
つながっていくだろう

春をわたる風のように

だいじなことは
たぶんきっとあるだろう
だけど
それがどうだというのだ

わたしたちはとうめいになった

 ....
雨の日に
美術館の裸婦像は
艶やかに
やがて本当の姿を見せるだろう

ぼくも同じだ
ぼくの想いは風に乗り
雲と流れて地球儀の裏側の
ひとつの地平となるだろう
暖められた卵のように
 ....
おちんちんが歩いていた。

ここは、
公衆の面前なので、
さすがにそれはないだろうと、
ひとこと注意すると。
「みんなやってますよぉ。」
と返された。
 ....
父が亡くなり

姉が嫁に行き

母が亡くなり

ひとり男暮らしでも

広い庭に

今年も咲き誇る

沈丁花
今さらながら驚いてしまうのだけど
あなたはまだ生きているのだった
毎日とんでもない数の人が死んでゆくというのに
あなたより年若いバカが自殺するというのに
あなたが死んだという連絡はまだ入らない ....
本当のことはカチッと停止している、これが本当だとすぐに分かる。

本当っぽくても本当でないことは、たいてい良い条件が揃っている。しかし時計の長い針のように少しずつ輪郭がズレていく。
ズレに対 ....
本を読む人の眼は
例外なく真っ黒い色をしている
それはもちろん
眼が活字のインキを吸収してしまうからである
本を読みすぎて
白眼まで真っ黒になってしまった人が
こちらを向い ....
目をつむっていれば
通り過ぎる

目をつむっていれば
思い出の場所なんて

甘くて切なくて楽しくて物悲しい思い出が詰まっている場所なんて

キュッと目を閉じていれば
ギュッと口唇を噛 ....
水槽のある夜であればよいのに 花冷えのころ
すきとおるあおと
ぬくもりをさがしながら
蝶のようにとびたち

風の声をとどけに
あなたの耳で
蕾になって

向日葵のだいたんな喜び
わすれな草のブルー
おしろ ....
ことばは
かけらだ
かき集めて
かき集めて
つくる砂の城が
ひかりを浴びて
窓に飾る花の叫びだ
レースがひるがえり
それは、かけらだ


宿酔いだから
洗濯に行こう
宿酔 ....
小川 葉さんのおすすめリスト(1505)
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ピアス- 有扉なぎ ...自由詩107-4-30
モザイク- たもつ自由詩3107-4-30
巴里-フランス租界にて-- 村木正成自由詩9*07-4-30
夏の鍵盤- 藤丘 香 ...自由詩42*07-4-30
くーるだうん- 山中 烏 ...自由詩307-4-30
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(未詩)_(無題)_(苺)- 新宮栞自由詩1307-4-29
夕暮れの公園- AKiHiCo自由詩507-4-28
幻影- 有扉なぎ ...自由詩307-4-28
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マジシャン- 太陽の獣自由詩3*07-4-27
ユニヴァース- umineko自由詩9*07-4-27
ぼくの地平- 村木正成自由詩14*07-4-27
「_みんなおちんちん。_」- PULL.自由詩6*07-4-27
沈丁花- 有扉なぎ ...自由詩107-4-26
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みる- 猫のひた ...自由詩5*07-4-26
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こらえる- A-29俳句8*07-4-24
*耳の産声*- かおる自由詩25*07-4-24
かき集めて- soft_machine自由詩31*07-4-24

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