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落ちてゆく
夕陽の触り方を
知らない子どもが多い
つるりと
何のためらいもなく
なで回すと
とたんに飽きてしまう
そうして
バイバイと手をふって
見送ってしまうのだ
そんな
少し ....
 


そこまで行くのは ずいぶんだったよ
道があるとかないとか もうそんなんでなくてね
靴は 靴はまあいいのを昔買ってあったから
こう こうさ ざばあっと こう かきわけていくと あるわ ....
暗闇の中 せせらぎの音だけが響いている
ぼんやりと見える水しぶき
岩陰には何も潜めないようで

だがそれは思い違いにすぎなくて
水しぶきのように見える放物線

微細な魚たちの鱗の鈍い光が ....
          ノンレム睡眠中
    深夜ラジオのイヤホーンから
      ぼんやりと耳に潜入した
             ひとこと
    「一日に一度はなんでもいい
    な ....
ながい腕を
まっすぐに伸ばして
陽ざしをさえぎり
さらにずんずん伸ばして
父は雲のはしっこをつまんでみせた


お父さん
いちどきりでした
あなたの背中で
パンの匂いがする軟らかい ....
息子の成績が悪いということは
幸せなことだ

悪いということで
親父は あれやこれやと説教し
妻は  ガミガミ小言を言い
息子は 神妙な態度でかしこまる
妹達は これはヤバイと脇目もふら ....
私のはピンクだったらしい

私が生まれたとき口に含んでいた石は
ピンクだったらしい
私の石を見て
大人たちは笑ったのだそうだ
女の子が
女の子らしく
ピンク色の石をくわえてきたというの ....
ギリギリでバスに乗りこむと
最後部の片すみに
ちょこん とすわっていた
同じ塾の子たちと離れ
まわりを遮断するように
本を開いている


「よかった 帰りが一緒で」
となりにすわると ....
新井さんちの広い庭で
のびのびと広げた枝から
ぼたぼた落ちる柿
青いときも
赤いときも

ぼたぼたぼたぼた
旅の恥は柿捨て

ぴちぴちしてたからって
得したことなんか何も無かった
 ....
変わり果てたと言うけれど
仰向けのまま
目を閉じたそれは
はて
こんなにも鼻のてっぺんだけがかつての位置を保って
気高く見えるのは
胸が苦しいというよりも
ああ、この鼻の先から
もうあ ....
片足を曳いて
空を登る
これは頂上から下げる予定の頭
導く、斜陽は赤く、大きく
目を伏せる、花は白く、不気味に
大きく
わたしを
きみを
祝福して
大きく散るだろう花の学術名を手探っ ....
            080917


知恵の輪を潜る
2回転すると
どこからか
ほうという微かな溜息にも似た
歓声が沸いた

低鉄棒がずらりと並ぶ校庭の脇には
教育用の池が作ら ....
 
  
父の見舞いに行くと言って家を出た
船橋までの直通の快速に乗ったのに
途中千葉駅で降りて映画を見た
アメリカのアクションものだった
無責任に人が死んでいくのが嬉しかった
夏の終わ ....
{引用=玉子の親じゃ、ぴよこちゃんじゃ、ぴっぴっぴよこちゃんじゃ、アヒルじゃぐぁーぐぁー。}


(一)

「兄ちゃん、コイツをくんねぇ」

カーバイトランプに照らされた
みか ....
 
 
かみさまという鏡のような未来は
ぽろぽろとこぼれながら
なにか悪い事を口にしかけて、
小さくなっていく産声
どうやらここは初めから
ちきゅうという
名前もないどこか遠いところ
 ....
風の音がした
ふり向くと誰もいない
十八歳のぼくが
この街をつっと出ていく

いつも素通りしていた
その古い家から
いつか誰かの
なつかしい声が聞こえた

敷石を踏む下駄の
細い ....
引っ越した家への帰り道には
お寺の門前と墓地を抜ける箇所があって
そこから先は急に夜が深くなる

歩いていると聞こえるのは
虫の声と自らの足音だけで
夜に包まれる心地好さを感じながら家路を ....
「 落雷の影響で 
  特急ロマンスカーは停車いたします 」 

( えぇ〜・・・ )という 
乗客等のどよめきに 
僕はぱっちり目が覚めた 

遅れてきた各駅停車に乗り換えた 
うん ....
夕方の六時に
ミュージックサイレンが鳴る
さみしく愛らしく
いぬのおまわりさん

七つの子のカラスではなく
赤とんぼでもない
ゆうやけこやけでもなく
家路でもなかった

だからとき ....
             080903



明日も良い天気
保障する
空約束と信じていたが
少し軽率すぎたようでした
宗谷本線
抜海駅で降りて
歩きだしたときは、よく晴れていて
 ....
黒い雲です空一面
私は黒い傘を持って
駅まで旦那を向かえに行きます
雨が降るだろうと思っていました


天気予報で小娘、憂鬱な芝居をしながら
急な雨にご注意くださいと言いましたから
人 ....
わたし、ずいぶんやせてしまって
てのひらには、ようみゃくみたいなけっかんが
あおじろくひかってみえるほどです

だから、あなたのこと
やさしそうになぜたりするのも
ぎゅうっとだきしめたりす ....
詩人は手で話す
読者は詩に目を傾ける

手で話し、目で聞く人と
生活の中で出会う

詩人の口も手も
まったく役に立たない

話す手は空中を泳ぎ、踊る
表現の塊だった

手話は発 ....
夜空が暗いのは
地球に届いている光には、限りがあるから

僕にみえるものがいくつあるだろう
届くところと届かないところ

生きている時間には限りがある
有限の宇宙
の中の有限の宇宙

バスを待ちながら ....
がたん、ごとんと電車は揺れて

それぞれを然るべき場所へと運ぶ



帰るところの無い私

頭上で揺れる吊り革みたい

誰かに繋がれるのを待っている



「それなら二 ....
夏の終り
小さなローソクに火を点し
山深い夜の川を
ぼく等はすこしだけ明るくする

澄んだ水を飲み
あふれる流れを浴びて生きた
名もない魂が火となって
再び水に帰る

死んだ人との ....
                    080827


未来少年コナンを呼んだ
コナン! コナぁン! コナぁーーン!!
コナンは来ない!
来ない気だ!!
腹が立つが
2008年の夏も ....
それが春だ
という頃にはもう夏になって
そんなこんなしているうちに
どっかに秋を忘れてきた

まだ名前も知らない君の
笑顔がとても優しくて
真っ赤なりんごのような
とぷんと暮れた空 ....
「免許を取るには、年齢位の金がかかる」 

誰かさんが言ってた通り 
33歳にして33万という金を 
母ちゃんは惜しげもなく貸してくれた 

二俣川で筆記試験に受かり 
初めて免許を手に ....
 
紙の羊が
食べたそうにしていたので
紙の草をつくった
 
今日はたくさんの流れ星だね
 
あれはホタルさ
 
きれいだね
命みたいだ
 
小川 葉さんの自由詩おすすめリスト(1390)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
触れる- かんな自由詩31*08-9-28
水源- 縞田みや ...自由詩7*08-9-28
流体- kauz ...自由詩8*08-9-27
青女月- 信天翁自由詩108-9-27
- yo-yo自由詩21*08-9-25
この夏、コペルニクス的転回- 青い風自由詩7+*08-9-23
ローズという名のピンク- ちりめん ...自由詩708-9-22
塾帰り- 渡 ひろ ...自由詩26*08-9-22
柿捨て- ちりめん ...自由詩108-9-20
どろっぷす- ちりめん ...自由詩208-9-20
投身- 伊月りさ自由詩28*08-9-20
知恵の輪(習作- あおば自由詩7*08-9-17
見舞い- たもつ自由詩16+08-9-15
ひよこなひと- 恋月 ぴ ...自由詩29*08-9-12
ひかり/音楽- 石田 圭 ...自由詩3108-9-12
風のおと- yo-yo自由詩14*08-9-12
新たな家路- kauz ...自由詩5*08-9-10
野球帽の少年_- 服部 剛自由詩308-9-7
風のうた- yo-yo自由詩8*08-9-7
夕焼けヒッチハイク- あおば自由詩22*08-9-5
夕焼けヒッチハイク- 木屋 亞 ...自由詩3*08-9-4
いつかぬくもりがもどったら- タマムシ自由詩12*08-9-3
手生- 木屋 亞 ...自由詩3*08-9-3
星空の限り- kawa自由詩308-9-1
落陽- スカイゴ ...自由詩308-8-31
灯ろう流し- yo-yo自由詩3*08-8-29
未来がまだ懐かしかった頃- あおば自由詩10*08-8-27
未来がまだ懐かしかった頃- AB(な ...自由詩308-8-26
免許を取れた日_- 服部 剛自由詩27+*08-8-26
ペーパー・シープ(流れ星)- たもつ自由詩1208-8-25

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