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夢のようだった
銀河鉄道の夜でよんだ
真っ白な{ルビ鷺=さぎ}の菓子を
わたしは大地に植えていた
ずい分長い間そうしていたのだった
一羽でも多くと
せっせ、せっせ、尊くひかる白い足を埋 ....
わたしたちは
違うところへゆく
わたしのゆきたかったところでも
あなたのゆきたかったところでもなく
わたしの胸に
あなたの涙があつい
あれが朝ひだったらよかったろうか
しかし夕ひ ....
ゆるされうる、をひとつゆるす
遠くをみる、が指の間をすぎてゆく
僕が歩くから
はだかの木々がしなる
遠く灯る過去のように
最短が散ってはゆくけど
前を向いて
さわやかにいきたいん ....
もし生まれかわるなら
くじらになりたい
ひとり(いっとう)、暖かい海へゆき
深く深くもぐる
青と碧にひかる海の中なら
きっといつまでも泳げる
空にはかなしみがないという
けどそれ ....
夜空が暗いのは
地球に届いている光には、限りがあるから
僕にみえるものがいくつあるだろう
届くところと届かないところ
生きている時間には限りがある
有限の宇宙
の中の有限の宇宙
バスを待ちながら ....