すべてのおすすめ
                   090426



くじ運が悪い
クジを引く度に思う
どうせ当たらないのだ
すべての運は生まれるまでに使い果たしたのだと
思うことにしているが
 ....
 
 
海の匂いがする
わたしが産まれてきた
昔の日のように

テレビの画面には
男のものとも女のものともわからない
軟らかな性器が映し出され
母は台所の方で
ピチャピチャと
夕 ....
母へと語られる
おもいは
いつもことば少なで

ずいぶんと幼い頃
学校へ行きたがらなかったわたしを
ぴしゃりとしかりつけた
あなたの手のひら
たった一度
手を上げたのはその一度
 ....
通勤途中
いつもの道を歩いていると木のいい香りがした
煙草に火をつけた瞬間消えて

ああもったいない事をした・・・

きみに話したいと思った
そんな事を思いながら歩き続ける


今 ....
わぁ泳いでる

宴会場に入ったとたんに
女性陣から声が上がる

浅い椀に入った白魚が
勢いよく泳いでいる
透明な体に赤い心臓
鰓が細かく震えている

勢いあまって椀から
飛び出す ....
 
 
月工場で
おじさんたちが
月を作っている
その日の形にあわせて
金属の板をくりぬき
乾いた布で
丁寧に磨いていく

月ができあがると
ロープでゆっくり引き上げる
くりぬ ....
 
 
街がある
人が歩いている
速度と距離がある
自動販売機に虫がとまっている
市営プールのペンキがはがれている
バス停に男男女男女
窓がある
死体がある
死体の側で泣いている人 ....
初老の母ちゃんを乗せた 
旅客機は 
赤ちゃんを産んで間もない 
姉がいる富山を目指し 
羽田空港の滑走路から 
大空へ 
飛んでいった 

定年をとうに過ぎた親父は 
警備の泊まり ....
耕うん機の音がします
つくしんぼうの声がします
土が目を覚まします


春は大きな朝みたいです
田畑を耕す音は
早起きするための
目覚まし時計です







{引用 ....
 じいさんが縁側で苺を食べてた
 ばあさんがスーパーで安く買ってきた苺を
 安い苺は酸っぱいよ、って言いながら

 じいさんちの庭は、誰も手入れをしないから
 荒れ放題だ

 じいさ ....
T+74.130
Last radio signal from orbiter.{注*=Challenger timeline(UPI)}

切断された管をたなびかせながら
放物線を描いて ....
ダイ、ダイラ、
風吹きわたり
陽あたりのいい場所で
投げ捨てた果実の種が
ことごとく芽吹いて巨樹となり
大地を引き裂いて
ダイ、ダイラ、
風吹きわたり
陽あたりのいい場所で
はらわた ....
あそこに咲いた桜は
果たして、何分咲きなのだろうか

一つ、間の抜けた提灯と
手を繋ぐ親子の声が
きらきらと光る、岸辺の話

鳩を気にかける少年の上で



、あ。
 ....
 

目の見えない猫に
少年が絵本を
読み聞かせている

まだ字はわからないけれど
絵から想像した言葉で
ただたどしく
読み聞かせている
 
猫は黙って
耳を傾けている
少年 ....
春の列車が
終着駅についたので
降ります

列車はまた
新たな終着駅へと
折り返していきます

ありがとう
ここから先は
歩いていきますから

レールの上
とやらが嫌になった ....
そうゆうんじゃない
肌に頬を押しあてて
脈打つ血の
ほんとうの色が浮き出すのを待ちながら
したい理由をききたい
耳もとで
吐く息にまぎれ込ませて
「どうして…?」とききたい
衝動にもゆ ....
明るい金属製の音階を
来る、行く
夜の回送電車の
黄色い、黄色い、硝子、硝子の
細切れのがらんどうを映写され
まばらに浮かぶ顔面は
いたずらにスクリーンと化している。

 ....
何本か入ったら
道に迷っちゃって
そうしたら
住宅街の奥に
小さなお店があって
わたしは自転車をとめて
そこへ入った
テーブルの上にはメニュー
カレーとチャイとラッシーを頼んだ
水も ....
海辺からながい
ながい電車
雨降る町まで
ながい電車
時計が山ほど積んである
ながいながいながい電車

火の山越えて
ながい電車
虹を泳いで
ながい電車
どんな駅とも ....
・夜中の話


機械音に身を捩じらせて
母が咳を漏らす

その光景に
何か言葉をかけそうになる私が
ひょこりと顔を出した

しかし
少しだけ、しか浮かばない謝罪な ....
街のあらゆる隙間から
浸み出てくる泥に追われて

JR駅構内の暗がりの
打ちっ放しのコンクリート壁に
ひっそりと身を寄せる

壁に走るひびはハイウェイ
ところどころ露出した
砂利 ....
山小屋があって お互いに区別のつかない たくさんの小人が 暮らしているらしい 一つも窓がなくて 丸いテーブルを囲んで おいしいごはんを食べている その時うしろの方で 微かな鳴き声が聞こえて もしかした .... 通り過ぎるだけの存在の
あなたはいつも横顔
視線を見られる心配はないけれど
ノートの落書き
横顔ばかりが上手くなる
消しゴムで消すことができず
消しゴムを乗せてとっさに隠す
春に眠れ ....
 
 
なんちゃってグミかんで
なんちゃって空ながめてる
俺の手は乾いた床を拭いているから
床のかたまりを拭いているから
俺から離れようとしない
困ったもんだぜ
俺はすっかり歯槽膿漏で ....
裏庭に透明の象がいる
ばあちゃんはそれを知っている
他は誰も信じてくれない

夜、布団に身体を任せて
僕は透明になる
(つまり僕は僕を抜け出すんだ)
そして象に会いに行く

暗闇の中 ....
 
母とふたり
二両編成の列車に乗った
並んで座った
心地よい揺れに眠くなったところで
降りるように促された
小さな駅舎を出ると
一面のキリン畑だった
みな太陽の方を向いて
長い ....
朝早くから
ショベルカーが稼動し
小人は井戸のところにいた
ちり紙でつくられた椿
丸一日をかけて
取り壊されていく母屋を
いつまでも見ていたい小人に
昼過ぎに雨が降る
小人がかけ足で帰 ....
ろくしょう だ


つめたい痛みを
しっている
触れずとも
知らなくとも
夢にみなくとも
しっている


もう銀いろではないちいさなつまみが
いつか銀いろであったことを
だれ ....
フリーズ、
見たことのない、遠い地で
顔のない男がつぶやいて 直後に 
先端が、わたしの中心を穿つ


貫かれた体内へと
ぬるい、分泌物の侵蝕が始まるのを
指折りかぞえるあいだ、ずっと ....
 
 
エレベーターが
捨てられていた
たくさんの
手向けの花を積んで
 
吹いている風には
少年の掌のように
静かな水分が含まれている
 
花を一輪
もらって帰り
小瓶に活 ....
小川 葉さんの自由詩おすすめリスト(1390)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
くじ運- あおば自由詩12*09-4-26
誕生日- たもつ自由詩909-4-25
おもい出す- かんな自由詩15*09-4-25
ふと- ゆでたま ...自由詩4*09-4-22
踊り喰う- kauz ...自由詩11*09-4-15
月工場- たもつ自由詩3809-4-7
- たもつ自由詩809-4-6
幸福の食卓_- 服部 剛自由詩1809-4-3
春の機械- 小原あき自由詩8*09-3-30
じいさん- Ohatu自由詩809-3-29
断頭- 片野晃司自由詩2109-3-28
星型の住宅- 片野晃司自由詩26*09-3-28
川岸- 山中 烏 ...自由詩5*09-3-28
絵本- たもつ自由詩3009-3-25
ホーム- ことこ自由詩7*09-3-24
産声- たちばな ...自由詩24*09-3-24
プラットーホーム・シアター- A道化自由詩509-3-23
入った- チアーヌ自由詩609-3-22
ながい電車- ふたば自由詩209-3-22
微笑- 山中 烏 ...自由詩7*09-3-22
- 壮佑自由詩19*09-3-20
エピローグ- 砧 和日自由詩609-3-20
春の似顔絵- RT自由詩509-3-19
なんちゃって- たもつ自由詩909-3-19
盲目の象- 木屋 亞 ...自由詩6*09-3-19
水の記憶- たもつ自由詩1609-3-16
チェコアニメ- 砧 和日自由詩10*09-3-15
緑青- 因子自由詩409-3-14
未完の、ソネット_「落下」- 望月 ゆ ...自由詩8*09-3-13
瑞々しい嘘- たもつ自由詩8*09-3-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47