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砂漠の真ん中
君の顔だ
顔だ
君の
顔の君だ

雨雲の隅を
君はかじる
かじる
君は
かじる君は

花が咲いた
砂漠の真ん中
鼻に咲いた
君の顔が

死にそうなぐらい ....
               071223


考える人のポーズで休んでいたら
さぼるなと先輩にどやされた
先輩はそのまた先輩にどやされて
休むことはさぼることだと信じている
生きている ....
歯ブラシを持って
弟がどこまでも走っていく
小さいころから助走をつけないと
歯磨きのできない子だった
誰よりも美しい
世界で一番の助走だと思った
最近人の目を見て話ができるようになった ....
ぼくらの言葉は
山でありました。
緑でありました。
渓谷の流れでありました。


あなたが
お嫁にいくといいます。
リュックもクツも
ハーケンもハンマーも
ザイルも投げ捨てて
お ....
鞍馬の寺へ続く道を行く人は
息も乱れず
疲れた様子もなく坂道を登る
ただただ不器用な人だったはずの兄は
見違えるほどで
一つのことをやりとげたとき
開花したあなたという人
あなたのように ....
雑踏で喫煙をしていると
衛生的な感じの服を着て
酸素マスクを付けた人たちが
群れを成してやって来て
あなたはどうして煙草を吸うのか
と言う
くちごもっていると
健康の為に今すぐにやめ ....
時計は空を飛んだ
時間のことなどすっかり忘れて

町工場の青い屋根と
遊園地の小さな乗り物と
チャペルへと向かう花嫁が見えた
風景はずっと続いているようだった

やがて良い感じのする原 ....
 
 
瞬きをすると虹が溢れてしまう目があるので
笑うと発音しないPを吐いてしまう口があるので
まだ誰にも褒められたことのない君が
冷蔵庫に自分の耳を並べている

僕は機関車と同じ匂いの ....
海の動物になりたかった
海に行きたかった

底の方で
脊髄が列車のように並んで
色のない海老が
乗客のようにじっとしている

マリンスノーの中
錆びてしまいたかった

潮を ....
1、私

道路のわきに沿っている
白いはしごがひどくゆがんで見える

テールライトが砕け散ってしまっていて
私はここにいない

頭の中でゲシュタルトが崩壊していくように、
二足歩行の ....
乾電池が足りない
と昨夜寝言を言ったあなたは
夢の中で久しぶりに
何を作っていたのだろう

今日は朝から雪が降ってる
あなたの故郷のように
たくさんではないけれど

もう誰も
あな ....

みずいろのさかなを
凍ったうみで
凍ったうみの
その下で泳がせている

気泡の、結晶
つめたい手
掬うことのない
うたがう事もないさ
たとえばわたしたち
ストレスにまかせて
 ....
薄い網戸の向こう
何かの割れる音がする
今日は朝から寂しいものが降っているから
話しかけるみたいに一日を生きたい

消えていくシャーペン工場で作られた最後の一本が
同じ価格で店頭に並ぶ ....
うつくしい日和に うたを
うたいながら 少女は去った
封印に 桃のくちびるを
少年の おでこに
ぺったり 貼って 
一.


青を
反故にした

よりも
事情がある

真昼につき、
雨はふらない




二.


鋏の持ち手が緑だったことから
分け合いたくない
ままの
手 ....
ありがとうを言い忘れて
今日もぼんやり青空を見る

さようならが言えなくて
今日もぼんやり夜空を見る

君に伝えたい
コト
いっぱいあるんだ

明日の朝
誰もいない原っぱで
手 ....
フィチカ、雨の国。

春には雨の花が咲き
夏にはきらめく雨がふる
秋には雨も紅葉し
冬には白い雨がふる

   (誰か)が「冷たかろう」と言い
   (誰か)が「寂しかろう」と言う
 ....
枝分かれしていく 夜の
長く、しなやかな腕は
わたしを覆いながら それぞれ
しだいにたわんで その先端からやがて
着地し、朝に触れる



不必要なほどに震える あなたの
声と、指先 ....
{引用=夢を見た。}

夢の国に行ったら神様はいなかったけど
ミッキーマウスがいた。
「みんなの人気者」なんて嫌いだったから
ディズニーランドで会っても
手なんか振ってやらないと思ってたけ ....
自転車はその肢体を空気の隅々まで伸ばし
僕らのささやかな会話は言葉を放棄して
水の海になってしまった
沖へとゆっくりこぎだして行く
すでに失ったペダルを懸命に踏みながら

陸のいたる所では ....
罫線のパントマイムを観測する
午後三時十一分
抽斗の中に漂う真珠色の憂愁に呼応して
ぶれてゆく窓枠
書棚のざわめきが
微笑んでいるソファの方へ吹き寄せられる

白いカップのアールグレイを ....
はんがわきのスカートのつめたいひだがぶらさがりゆれてるのがみえる
道端にぶた草がさかんに咲き誇りきいろくあかるく
きめのこまかい空気を満タンに吸い込んで肺がふくらんだ
ガラス窓にぽっかり灯るアド ....
空の
一日が崩れてゆくあたり
もういいやとばかり
投げ出されてしまった光の欠片

渚のように引いてゆく
煙のように戸惑っている
燃えつきる
その一瞬をつかもうとして競った
ぼくらは
 ....
たくさんの鳩がいる中で
一羽が死んだと噂が流れて
ことの真偽を確かめるために
あらゆる鳩を捕らえてまわった
けれどここには様々な鳩が
無限にいるのだとわかってからは
ずっと一羽が見つからな ....
しーっぃぃ 静かに
静かに

耳を澄ます

耳を澄ますほどにやって来る
夜があるではないか

届こうとする

届こうとする夜が
やって来るではないか


いくつかの笑顔と空 ....
バス停の近くで生まれ
バスを見て育った
バスを見ていないときは
他のものを見て過ごした
見たいものも
見たくないものもあった
初めての乗り物もバスだった
お気に入りのポシェットを持って
 ....
桔梗の匂いです
ほんのりぼかした地平線は
花のうねりが続いています
その上をすべる
乳白色 あおい月
輪郭はまだうすい


   夜はさらさら
   風はさやさや


月は花の ....
ちいさな電車だった
いくつも風景をやり過ごした

乗客はいつも決まっている
新聞のにおいのする父と
たまねぎのにおいがする母
シャンプーくさい妹と
無臭のぼく

電車ごっこの紐は
 ....
 
 
まだ夜の明けないころ
街は少し壊れた
機械の匂いがする
昨夜からの断続的に降る雨が
いたるところ電柱にも
あたっている
いくつかの窓の中には
ささやかな抵抗と
使い古された ....
魚が三人泳いでるよ
小川を覗き込みながら
子供は母親に言った
暑い夏の盛り
草の乾燥していく匂いもしていた
本当はもっと沢山の魚が群れて泳いでいたのだが
三人目を数えたところで
子供は視 ....
小川 葉さんの自由詩おすすめリスト(1390)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
砂漠の花- 太陽の獣自由詩307-12-24
夢を見る人- あおば自由詩8*07-12-23
助走- たもつ自由詩907-12-23
ぼくらの言葉は- 草野大悟自由詩807-12-23
- 九谷夏紀自由詩107-12-22
喫煙者- 吉田ぐん ...自由詩3207-12-21
準備- たもつ自由詩907-12-18
機関車とくじら- たもつ自由詩1307-12-16
機関車とくじら- AB(な ...自由詩607-12-16
或る冬の横断歩道で- エチカ自由詩5*07-12-15
スノードーム- たもつ自由詩1307-12-10
みずいろ- 唐草フウ自由詩18*07-12-9
網戸- たもつ自由詩807-12-9
そろもん(扉の歌)- みつべえ自由詩407-12-6
断片集「間引く」- 簑田伶子自由詩37*07-12-6
紙飛行機- そらの  ...自由詩15*07-12-3
フィチカ- ルナク自由詩44*07-12-2
かさなりつづける、朝に- 望月 ゆ ...自由詩40*07-11-28
ミッキーに会いに- とうどう ...自由詩20*07-11-16
会話- たもつ自由詩2207-11-15
室_内- 塔野夏子自由詩7*07-11-11
ユーノウ- モリマサ ...自由詩13*07-11-5
夕焼けマジック- yo-yo自由詩10*07-11-2
復縁- 砧 和日自由詩607-11-1
耳を澄ます- 石田 圭 ...自由詩1707-10-31
他のもの- たもつ自由詩2107-10-25
月は花の海を漕ぎながら- 石瀬琳々自由詩25*07-10-16
電車ごっこ- yo-yo自由詩8*07-10-12
拝啓、君は元気ですか- たもつ自由詩36*07-10-11
水面- たもつ自由詩307-10-10

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