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なんか違う
って感じが
ぐるりと
腰の辺りで動いた
スーパーマーケットのど真ん中
わたしは脂汗を流して
立ち止まる

夢見が悪かった
何度も叫んでいた
悔しい
憎らしい
 ....
               080317



反抗心が高まって
ドボンと飛び込む鍾乳石が
つぎつぎと消えた天井は
なにもなくなったので
広々として真っ平です
すべすべに光って ....
階段は夜よりも昼のほうが暗かった、上下左
右に伸びた立体駐車場が、がりがりと音を立
て始めている、埃のかたちをした日差しは鉄
柵で刻まれて、誰もが忍者かシマウマのよう
なシルエットになっていた ....
コーラを飲む娘の横で
携帯電話にテキストを打ち込む

ブラックダイヤモンドって知ってる?

娘から話しかけられても
テキストに気を取られて
生返事しかできない

ロビーのソファーに座 ....
もつ煮込み屋で
黒ホッピーと
さんまを食べる

このはらわたをねえ
日本酒で食べたらおいしいんだよね
それだったら、日本酒、たのめばいいじゃないですか
そうだねえ
そうなんだけどねえ
 ....
 
父は毎日仕事で帰りが遅く
平日は構ってもらえなかった
父は日曜日になるとキャッチボールをしたがり
僕はよく公園に連れて行かれた
普段からあまり活発な方ではなかったので
あまり楽しくはな ....
ヘリコプターは遠ざかりやがて聞こえなくなり
空は薄めた絵の具の様だろう
カーテンに窓の模様が浮かび
天気を知る
近づき遠ざかる何度も
手を振る
また会おう

昨日の雨が嘘のようだ
土 ....
街外れのバス操車場の裏に
遊園地はひっそりとあった
中心には音楽を鳴らしながら上へと向かう
ゴンドラのようなものがあった
一番高いところに着いても
近くにある民家の壁や窓しか見えなかった
 ....
ねえ 聞いてよ

とても素敵な 夢を見たの

上手くは まだ言えない けれど

あの ただひたすら続く 心地よい 感触


ああ ね あたしは 一人の 人間で

それでも 良く  ....
窓を 開けて

雨雲が 遅れた子供の 手を引いて

流れて 行くよ

短い 指で 数えた 夢は

濡らされて 確かな物など なくなった

 外は 声枯らしの 風が 吹いている
 ....
小さな神様が
春の雨に打たれていたので
傘をさしてあげた
神様はありがとうを言って
釣竿を垂れると
雨粒の中から
虹色の魚を釣ってくれた
魚は苦しそうに跳ねていたけれど
自分は誰も苦し ....
                000426



跳び乗ろうとしたら
グリーン車だった
乗れないと思い黙って見送った
次の電車もグリーン車だった
おまえは何処に立っているのだと
叱 ....
大きなマルが描きたかった
テーブルには収まらず
床のうえにはうまく描けず
壁は論外で
仕方なく庭に出た
引き潮で乾いた土のうえに
棒で線を引いていくと
小石にぶつかるたび歪むので
 ....
形のないものを
型に入れてみる。
名前のないものに
名前を付けてみる。
新しい事にも
古い事との
関係を探してみる。
それとなく
秩序を求めて
曖昧という
自由さは落ち着かなくて
 ....
電車の好きな少年だった


窓のそとを
いつも景色を走らせていた
乗客はいなかった


やがて彼は
景色のなかを走った
走りつづけた


いくつかの景色をつなぐと
電車にな ....
かつては、大手菓子メーカーがフランチャイズ展開を
していたハンバーガーショップ。今は、身売りされて、
櫛の歯が抜けるように店舗が減っていることが、イン
ターネットで紹介されている。(もちろん公式 ....
探さないで下さい、と

誰かに投げる
SOS

ありふれた
白地に赤の標識を

誰も見上げないように
 
 
 
            080306




みんな私が悪いのです
テレビのスイッチはリモコンです
タイマーも付いてます
雨なんか降りません
誰が一緒に行くと言いました
責任は ....
私は流れてゆく
水のようになめらかに
時には{ルビ滔々=とうとう}と
時には穏やかなせせらぎになり


私に映るのは雲の流れ
陽のきらめきがいくつも反射する
あるいは透過して泳ぐ魚の群 ....
金物店の前の交差点に
洗濯機が横たわっていた
横断中に大型の車にでも轢かれたのだろうか
歪に凹んだ体や散らばった部品に
朝いっぱいの陽射しを浴びて
きらきらと言葉のように光っていた
生 ....
もう、
どこからどこまでが地図だったかなんて
関係なくなって
美しいことをいうよ
きみはきみで


ごらん、
すれ違う人々の両手には、何か
約束のようなものがぶら下がっているね
 ....
いたい

     と 君が言って

いたい

     と それを何度も
     くりかえすうちに

いたい

     は ちいさなけものの形になって
     遠くへ走 ....
           08/03/02





平原児といわれた男
カーボーイ稼業に精を出し
酒も余り飲まず
無駄遣いしない律儀な男
給料を貯めて牧場経営に乗り出して
その地方 ....
右足と左足の発する音は
明瞭に違っていて

それは大地を踏みしめる
力の違いでもある

厳密に言えば僕は
左に軽くよろけながら
歩いているのだ

それが右手の小指に感じる
鈍い痛 ....
なにもない

そんなきがするときがあります

べつにしゃかいのこととか
そういうことをいっているのでは
ありません

そのなんといいますか
せつめいがむずかしいのですが

とにか ....
すな、空のように口ずさんで
空のむこうにセスナがみえた
夕くれなずむ砂浜の色が
遷移していくさまにみとれて
セスナが制御を失っていくさまを
子どもと手をつないでみていた

神がく ....
どこでもない場所へ
行くの
持っていかれて

この世は
きれいだわ

白亜の神殿が
炎に包まれて

沈む

武器をちょうだい?

三つに分かれて
沈んで行くわ

わた ....
懐かしいあの場所へ
もう帰れないかもしれない
たくさんの夢を見た
懐かしいあの場所へ
もう戻れないかもしれない

夢はいつも
遠い空の向こうで私を手招きする

あの日あなたに出会わな ....
ノックをしてみる
と、きちんとノックが返ってくるので
僕は待ってる

春になって数回目の風が吹く
見上げる空の青さも
鳥の羽ばたきも
風にさらされている皮膚も
本当は多分
言葉でしか ....
芽吹きの季節とはいえ
冷たい風が菜の花を揺らし
川面を颯爽と走る

光が流れていくのを
ただぼんやりと見ていた私は
纏わりついた髪をすき
静かに歩み始める

荷物は案外少なかった
 ....
小川 葉さんの自由詩おすすめリスト(1390)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
地獄で- チアーヌ自由詩508-3-18
忘れ去られた理由- あおば自由詩7*08-3-17
十二月の階段- 月見里司自由詩508-3-17
夜のコミセン/静かな待ち時間- kauz ...自由詩7*08-3-16
さんま- 夏野雨自由詩57+*08-3-15
卒業式- たもつ自由詩26*08-3-15
- 水魚自由詩6*08-3-15
百合- たもつ自由詩1108-3-13
無題17- ねろ自由詩308-3-12
無題16- ねろ自由詩308-3-12
神様- たもつ自由詩12*08-3-11
グリーン車- あおば自由詩4*08-3-10
マル- アンテ自由詩7*08-3-9
着地点- 美琴自由詩808-3-9
電車- yo-yo自由詩26*08-3-7
大手資本から見捨てられたハンバーガーショップの話- kauz ...自由詩7*08-3-7
標識- umineko自由詩4*08-3-6
うるう人- あおば自由詩5*08-3-6
水の恋歌- 石瀬琳々自由詩9*08-3-5
黄砂- たもつ自由詩808-3-4
透明船- 石田 圭 ...自由詩2908-3-4
けもの_のけもの- Utakata自由詩508-3-2
類人猿より少しだけ不幸な人類- あおば自由詩6*08-3-2
足音に耳を澄ます- kauz ...自由詩8*08-3-1
どなたか- よーかん自由詩908-2-29
セスナ- mizu K自由詩9*08-2-29
行く- チアーヌ自由詩408-2-29
懐かしいあの場所へ- 未有花自由詩11*08-2-28
ノック- たもつ自由詩2408-2-27
春風- こゆり自由詩24*08-2-26

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