さよならの時期を知らない振りをして私あなたを殺していたのね

もう二度と愛に傷付かないように私あなたと心中します

気移りをしたなら行って構わない影だけ私に残してください

味噌汁 ....
 爺や!ねえ聞いて!例のブーツ再入荷ってよ

 凄くない?まるで姫子の為に地球が回ってるみたいね

 目まぐるしくってよ フフフッ(飴玉ほっぺにあるよ)

  師走前には走って届け ....
あと何度海を見ようと
あと何度夏を迎えようと

あなたと過ごした夏は
最初で最後の
わたしの永遠の夏だ

寄せる波も
流れる星も
上がる花火も
じりじり太陽も  ....
私のムートンブーツ ミント色の

三日悩んでいるうちに 完売だなんて

完全甘かったわ

寝込んでしまいそうなくらいの トホホな溜息

爺や! 爺や!姫子のミント色のムートンブーツ な ....
私の言葉の源はどこにあるのか?
3日間 眠り続けた
3日間 起き続けた

私の言葉の源はどこにあるのか?
3日間 凝視した
3日間 無視した

押しても 引いても
見えて来ない
私 ....
大切な光が指を照らすからスローカーブが派手にも見える 豆御飯思考を停止させる美味

風鈴が白壁の街濃く染める

アイスティー瀬戸の小島で一休み
あの月をおぼえている
かつて輝いた太陽を知っている
その手に触れたものも
触れ得なかったものもぜんぶ


それは、
緑陰にそっと揺れていた
真昼のしんとした光を浴びて
それは、
あ ....
沖に出てあおむけに視るこんなにも空の広さがおしよせてくる

優しげな名前とは裏腹に盆過ぎて泳ぐ子 戒める海月

光る波ひとつふたつと三角の硝子の意志が増殖してく

足裏の次第に砂がさらわれ ....
にじりよる夜
酔っ払いが揺れる
優先席だけぽっかり空いた
日本人の優しさがあって

にじりよる夜
わたしの寂しさにつけこんで
漬け込んで臭いものには蓋をしよう
広がりそう ....
    

     焦げつくほどの灼熱の道
     このまま歩いて行けるだろうか
     じりじりと焼かれ続け
     息絶えてしまうのではなかろうか
     あぁ、それでも
 ....
  煙突
  その柵のむこうに
  無数にうごめく夏の虫たち



  とうめいなシャツをぬいで
  ひとりきみは走りだした
  煙突
  イメージそれははかない
  イメ ....
  まぶしすぎる朝に
  ポテチの袋をすてる



  ケンタの箱をすてる
  底のほうに液のたまった
  わけのわからないビンをすてる
  まるで夢みたいだ
  車のキーが ....
かなしみとは獣のようなものだ

この涙はどこからくるのだ
あのおおきな海原からか
ぼくの中に海があるのか
ああ
どうりで
母の腕へと温かい

ぼくに流れる潮がかなしみだと知った
 ....
まっさらな春の手紙を開封す花びらこぼれていちめんの花


雨のように心は君をおぼえてるインクのにじみ幾度もなぞり


桜闇何を待ちわびあの日からかごめかごめの輪のなかにいる


雨で ....
夜空の彼方から私の窓辺に舞い降りる音の輝きを見る。
煌めく音の粒が私の心に絶え間なく降り注ぐ。
それは確かに、天上の天使が奏でるピアノの純音。
流麗な音色が疲れた私の心を癒す。

私は自 ....
瞬きがまだ終わらないうちに
なくなってしまう
数知れぬ一秒にも
満たない想いがあるだろう
とは思うけれど

一瞬のあいだ瞬きをするうちに
恋の始まりはきっと
終わりのない愛になる

 ....
近過去 確かに沖縄に住んでいたのを思い出す
近過去の音楽をただ聴いただけの 思い出し
振り出しのような 落ち込み
リセットのような 意気込み 混じり交わる岐路なんて歓迎

近過去 旧姓の名残 ....
目の色を変えるようにね
驚くようなファッションでも、
空気を馴染ませて
きちんと味がするところまで浸みている。 

たいして体の仕組みは変わっていないのに
音質や画質を高めていって
色付 ....
優しい嘘と残酷な真実
つきたい嘘とつけない嘘
死にたい私と死ねない貴方

ぐらりぐらり
アンバランス
シーソーゲームの毎日
片足浮かせてゆらゆらと
地に足つかない私たち

知ってい ....
雨の目覚まし湿度 程よい温
右に傾かず左に傾かず 軸を感じる

雨季を待っている 四季は美しいから
日差しを和らげる優しい曇り空 大丈夫 心の底は晴天だから

自分にしか伝えられない感覚を ....
そのあと
泣きながら話したこと
そのあと
青い空に憧れたこと
そのあと
たんぽぽの綿毛が優しかったこと


きみが傍にいたこと
本のあいだにしまい込んだきもちのこと
故郷という ....
私がかなしいのは
海が波立つからではない


海が波立っているのは
私がかなしいからではない


あまりに遠いところから注ぐ
あまりにも薄い光を反射して


波がしらのひとつひ ....
火事になっている消防署がある ことばよりさきに
脱ぎ去れない肉体を持って
取り乱す
見上げれば
木漏れ日が
からだを斑に染め
赤と緑に、網膜が灼ける

わたしは、うまれてしまったのだ
あかくふよふ ....
約束をするのは苦手です。
守れないことも、守られないことも、
どちらも悪くないのに、
どちらも哀しすぎて、
涙も言葉の海に沈んでいきます。
生きることは寂しいです。
忘れることも、忘れられ ....
光が次の
季節を連れてくる
風はそれを
押し戻そうとする
雨が次の
季節を置いていく
人はそれを
なかなか見つけ出せない

ひと雨ごとに
行きつ戻りつしながら
季節は摺り足で ....
川原の小石の上に
きのう置いていった青梅が
今日なくなっていた

こんな寂れた小川に
人が来たなんて
想像つかないし
それなら昨夜
予期しない水が溢れて
流されたのか

 ....
生き恥をさらしています冬の凪 喪服はだけている月明かり
渡辺亘さんのおすすめリスト(672)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
殺人狂時代- 永乃ゆち短歌11*13-10-6
爺やと姫子の例の色- 朝焼彩茜 ...自由詩5*13-9-5
「永遠の夏」- ともりん自由詩3*13-8-29
爺やと姫子のミント色- 朝焼彩茜 ...自由詩9*13-8-26
言葉の滝つぼ- 小川麻由 ...自由詩7*13-8-22
大切な光が指を照らすからスローカーブが派手にも見える- 北大路京 ...短歌313-8-21
アイスティー- 夏川ゆう俳句413-8-21
緑のおもいで- 石瀬琳々自由詩7*13-8-21
夏の終わりに- そらの珊 ...短歌11*13-8-19
にじりよる- かの自由詩9*13-8-2
夏おんな- 石田とわ自由詩17*13-7-22
煙突- 草野春心自由詩513-7-20
ポテチ- 草野春心自由詩513-7-20
猛獣使いにさよならを- ゆったい ...自由詩513-6-25
手紙- 石瀬琳々短歌7*13-6-19
F・H- ヒヤシン ...自由詩3*13-6-2
恋と愛のあいだの何秒か- りゅうの ...自由詩7*13-6-1
近過去快走ルート58- 朝焼彩茜 ...自由詩613-5-8
宙へ連れて- hiruishi自由詩113-5-7
箱庭で踊る- 瑠依自由詩113-5-7
雨季を待っている- 朝焼彩茜 ...自由詩613-5-7
そのあとがある- かんな自由詩20*13-3-12
かなしい海- Lucy自由詩26*13-3-7
火事になっている消防署がある- 北大路京 ...自由詩2+13-3-5
ことばよりさきに- 凍湖自由詩9*13-2-25
それでも- Mélodie自由詩313-2-25
雨水(うすい)- nonya自由詩27+*13-2-19
川原の小石の上に- オキ自由詩4*13-2-12
冬の凪- 北大路京 ...俳句213-1-23
喪服はだけている月明かり- 北大路京 ...自由詩313-1-23

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