すべてのおすすめ
昨晩見た夢は
わたしのあたまのなかに
かろうじて残ってはいるが
触れることはできそうもない
かたちないもの
見たといっても
まぶたはとじられていた
不思議なことだ
朝はかたちあるも ....
夜の闇が怖いから電気は消さないでくれと君は言う
ソメイヨシノが咲いても散るのを知ってるから悲しいとも言う
飛行機に乗るなんてとんでもないとも言う
くたびれたぬいぐるみを永遠に捨てられ ....
いとしいといわない
愛しさ
さみしいといわない
寂しさ
祖母と行く畦道
ふゆたんぽぽを摘みながら
手は
手とつながれる
枯れ野には
命の気配がして
墓所には
命だ ....
{引用=夜明けのこない夜はないさ
あなたがぽつりいう}
懐かしい歌が
あの頃の私を連れてきた
そして今の私が唄うのを
遠い窓枠にもたれて
聞くともなく聞いている
夜のはてない深さと距 ....
昔昔のことです
「ソックタッチ」という商品名の速乾性液状糊のスティックがあった
糊といっても紙を貼りつけるものではない
靴下と足を貼りつけるものなのだ
ずり下がるという引力の法則に抗うこと ....
いっとき
誰かをおもい
泣いたとしても
朝が来れば
人は顔を洗い
食事をし
読みかけの本の頁を開く
晴れていれば
陽を浴びに出かけ
つばめが巣立てば
ほほえむでしょう
四葉のクロ ....
たった三日でもわたしをあなたのテーブルに飾ってくれてありがとう
消毒臭くて清潔な水は、もちろん雨よりも美味しくはなかったけれど
あのまま樹にいたとしてもどのみち無残に滅びていく事にかわりない
....
今年の桜は早かったようで、娘の高校入学式にはすでに満開を過ぎて、けれどもかろうじて花は残っていた。この季節、日本は桜の国になる。わたしたちは桜の国の住人になる。お祝いごとがそんな時期と重なるのは、 ....
スーパーマーケットで、安寧芋という名前の芋を買ってきた。鹿児島の種子島の特産品らしい。
よく出回っている鳴門金時芋より少し高いけれど、トースターで焼くと黄金色の身は柔らかく溶けるようで、それだけでも ....
ヒョウ柄のブラジャーすれば少しだけ強い女になれちゃうのです
キャミソール細い肩紐に見せかけて女の紐はほんとは太い
ふわもこが恋しい季節になりましてしーんと冷えた足のゆびさき
てぶくろ ....
夜空が見せる死へ
立ち会えば
人は願いごとをするのだというけれど
想いに比べれば言葉はもどかしいだけで
現実にはそんな暇もないほど
許されている時間は
まるで人生のように短く
まばたきの ....
冬の肌は
こわれもの
夕餉の火を落とし
手にたっぷりと
クリームを塗る
ひび割れから
そっとしみこむように
日常というものは
重力がある限り
何処に行ったとしても
そう変わ ....
沖に出てあおむけに視るこんなにも空の広さがおしよせてくる
優しげな名前とは裏腹に盆過ぎて泳ぐ子 戒める海月
光る波ひとつふたつと三角の硝子の意志が増殖してく
足裏の次第に砂がさらわれ ....
渡辺亘さんのそらの珊瑚さんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
鳩
-
そらの珊 ...
自由詩
20*
25-5-24
真昼の月を見つけたら
-
そらの珊 ...
自由詩
10*
23-4-7
小さな散歩
-
そらの珊 ...
自由詩
19
19-1-18
夏の終わりに
-
そらの珊 ...
自由詩
18*
17-8-21
わたしたちの靴下はいつだってずり下がってはいけなかった
-
そらの珊 ...
自由詩
19*
17-1-19
天を見つめるということ
-
そらの珊 ...
自由詩
22*
15-6-3
修羅
-
そらの珊 ...
自由詩
18*
15-5-20
夜更けの紙相撲・チルチル_サクラ
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
11*
15-4-14
夜更けの紙相撲_霜月あるいは食物月(おしものづき)
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
15*
14-11-15
ベッドでは香水だけをつけるなど、一生縁のない日々のつれづれ
-
そらの珊 ...
短歌
19*
14-10-11
一瞬一生
-
そらの珊 ...
自由詩
23*
14-8-6
こわれもの
-
そらの珊 ...
自由詩
22
13-12-24
夏の終わりに
-
そらの珊 ...
短歌
11*
13-8-19
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する