今年もまた
死にぞこないの夏の息の根を
ひと思いにとめてやる
そんな季節になりました

終電に揺られながら
窓の外を流れる夜景と
イヤフォンから流れる音を
頭の中で混ぜ合わせます

 ....
何故君の手のひらは
綺麗で
広くて
女の子みたいに
冷たいんでしょう?

わたしの手のひらは
ぼこぼこで
小さくて
いつでも熱くて
どこか湿っぽいです

だから

その
 ....
心を無くして生きてた頃の

空を憶えていない

現実との繋がりを感じたくて

頬に雨を受けて歩いた


あなたの心に映る空は優しい?


嵐の夜は目をとじて

暖かさを ....
てがみがきたれ

てがみがきたり



おかねも

おはなも

ひとも


まるでダイア



むくちな

あにいに

あってきた



 ....
つまさきだちで空をのぞくと
くるりと回転しそうになった
笑うだけなら
泣くだけなら
簡単だ



からっぽになるのは楽じゃない
何だかんだで思考して
自分勝手に感情は波を立てる
 ....
こたつの中で寝息を立てるあなたを今夜蜜柑のように剥いて。

口移しに食べる蜜柑あたたかいあなたの体温を味わう。


乱暴に蜜柑のへそ突き破るあなたの指じっと見 ....
この想い

君に届けよ

恋心

淡いすっぱい

苦い切ない
なつかしい声がする
し、と、す、のあいだ
あなたが人差し指で押さえた
かすかなつぶやきのように


わたしの中で目覚める
し、と、す、のあいだ
声にならない言葉があふれて
あとからあ ....
一日目
友達の為に泣いた

二日目
自分の為に泣いた

三日目
両親の為に泣いた

四日目
兄弟姉妹の為に泣いた

五日目
貴方の為に泣いた

六日目
野良猫の為に泣い ....
病院にも
節分がきた

仮装する看護士さん、
喜んで豆を投げる私たち。

鬼は外!福はうち!

床に散らばる豆は
入り乱れ
踏みつぶされ。

手にした福豆を
そっと口にすると
ほんのり香ばしく
優しい ....
お茶を挽く

この歳になってそんなことばの意味を知る

四畳半にも満たない小さな部屋
気まぐれなエアコンの吐き出す乾いた暖気が
枕元に畳んだ洗いざらしのタオルへ靡く

恋人にしてあげて ....
今日は一体どんなことがあったの?
とても聞きたいけど
きっと話題に上るあの人の顔が浮かぶ

このままこの実のない話しつづけても
沈黙ばかりが空気を支配してしまう

それが怖く ....
「女の子らしくていいじゃないの!」
「男らしくて良いじゃないか…」

それは唐突に打ち立てられて現れて
そのたび 私は あ然とする
その上たちの悪いことに
言った本人は気付かずに 
その ....
何度この道をあなたと通っただろう

初めて一緒に歩いたときは
まだ寒くて上着を着ていた
わたしの体力がなくて
ゆっくり歩いてもらったことを覚えている

トラックの巻き起こす粉塵 ....
終わらない数字の羅列

命令口調の問題文

かりかりと蝕む集中力

チクタクと刻むカウントダウン

眠らぬ月

止まることのない空

積み上げられる想い

流れ続ける歌

シャーペン片手に

頭を占め ....
貴方と私はそっくりで

それ故に

一緒にいることは

出来なかったね



海の側で

空の向こう側で



真っ黒な髪を揺らし

真っ白な指先で

触れ合ったね





愛してる





ねぇ ....
正しいのかと問い続けて
二十一回目の秋を見た
中途半端な悲しみを捻り出して食べてみる
それは嘘になって
よこしまな水は皮膚の裏まで暗く染め抜く

あゝ追憶よ、汚さぬように汚してしまわぬよう ....
時が止まると
ほんとうに
すべてが無防備
動かない、だけでなく
浮遊している
力が働いたまま
宙ぶらりんの、世界

時が動いている、とはいっても
今、は
実は何一つ動いていない
 ....
詩人たちよ 言葉の花火を打ち上げろ
俺たちは皆 か細いか細い神経の束
か細ければか細いほどいいんだ
繊細パワーを爆発させろ
神経の一つ一つに魂の高圧電流を流し込んで
言葉としてはじ ....
星が降る
星が降る
夜空を彩って
涙の数だけ
祭りはめぐる

草の海の彼方は
満天の星空
今宵は星祭り
一年に一度
願いが叶うという特別な夜

もしも願いが叶うというなら
も ....
船に揺られて
苦楽を共にし
時に涙し
時に笑い

楽しかった
苦しかった
自信は自分を信じる事
と教えてくれた。

君は旅立つ
もう泣かないよ
永遠に別れる
互いの自由の為に ....
『 幾千の

  酌み交わし 月 

  ひきかえに

  三々九度の

  今日 この 日 』




『 君 在りき

  この人生を

  愛しむ

  歩 ....
氷の中でも
トビムシと藻は
生きている。
春を諦めない。

熱には弱いが
寒さに強い
氷でも光は通す
氷でも溶ける。

夢を諦めずに
今日も生きる
命を大切に
生きている。
 ....
流れる風
世の中は晴れ渡り
渡り鳥が舞い降りる
なんだか楽しい

落語は最後に語りを落とす。
何を血迷っているのかKさん。
どんな事をしても
今日の日は過ぎてゆく

体にオイルを差 ....
美しい詩があった
あんまり美しいので
みんなが声に出して読んだ
あんまり美しいので
他はどうでもよくなった
草は伸びるのをやめ
タイヤも、カネも、太陽も
回るのをやめた
ぼくは回った
 ....
世の中は回る回る
人は回る回る。
地は循環する
水は廻る廻る

世界と一体になり
逆らわず
品行方正に
常に正しく

悪魔の誘惑に
負けずに
清く正しく慎ましく
そうすると得 ....
空色のアンブレラだけを携えて田んぼの中を無限に進む



図書館でお勤め始める母さんに「いち早く借りてきてよね 太宰の新刊」

赤い爪とそれが持つ黄ばんだ『人間失格』のコンビをずっとずっと ....
中国の森の
奥深く
誰も見た事の
ない、動物がいた。

空を飛び
川を泳ぎ
馬のように走り
変幻自在だった。

サルノコシカケを
食べていた
それでも幸せだった。
四千年生き ....
 通りすぎる人々
 季節は白い季節
 眩い青春の雄叫び
 そ知らぬ顔の夕方のニュース


 誰もが時代の洗礼を受けて
 眺めはグレーなため息の街
 
 限りある時間の中で起こる
 ....
 人は死ぬ
 人はいずれ死ぬ
 人は間違いなく死ぬ

 この現実をあなたは消化しているか

 俺は死ぬ
 俺はいずれ死ぬ
 俺は間違いなく死ぬ

 日々の煩わしさの中で麻痺して ....
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