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春がじかん切れとなり
贅沢な地下鉄のゆれにまかせて
それぞれ 肩から鳥を逃してゆく
そらにまいあがれ、ちぎれないままで 
そらを

みじゅくな鳥が
春の隅っこを
ゆっくりと ....
取り違えられた

色の壁
名前を聞かれて
「青」
と答えてしまう

投げた
配水管の中に
あいまいな
猫が
右目がつぶれてしまって
横たわっている
弧を描いたらしい
血が ....
帽子の話はひととおり終わり
白い塀が先の方まで続いています
突き当たりの干物工場を右に
道順を教えてくれる指先は節くれだっていて
足元には重いものに潰されたような
カマキリの一部が残っていま ....
     1

逆光の眼に飛んでくる鳥を、
白い壁のなかに閉じ込めて、
朝食は、きょうも新しい家族を創造した。

晴れた日は、穏やかな口元をしているので、
なみなみと注がれた貯水池を、
 ....
時の流れには
もう
追いつけないから

ぼくは
ここで
サヨナラ

急ぎすぎた
人々の
影も
見えないから

ぼくは
ここで
サヨナラ

タータンチェックの
魔法瓶 ....
{引用=
  ? 風



何の拘りの
色調もなく
届けられた
薔薇の蕾

花言葉を探してみるが
ほのかに匂ふのは
五月の風


旅の君の便りからは
いつも金色が
 ....
確かめるように差し出した
金魚引換券は
手のひらの熱で
もう、よれよれだ

  (ううん
  (いちばん小さいのがいいの
  (だって
  (いちばん大きくなるでしょう?

わがま ....
            2007/05/08


灰神楽の三太郎とは
私のことかも知れない
共通点は3男の戯け者か
実在の人物か分からないけど
昔、浪曲師相模太郎がよく演じてた

 ....
モスグリーンが青と黄にちらちらと分解していくのを
みていた
あるいは
    モ、と、スグリーン、に
    モス、と、グリーン、に
    モスグ、と、リーン、に


中央から
突 ....
どこかへ軽々しく飛んでいくから
  スパゲティの紐を結んでおく
   晴れた日には雨が降らない
   哀しい夢を見てしまったら
      こちらには戻れない
 可愛い女の子の歌う歌は哀しい ....
床下の古い梅酒の甕の中に
老女が一人 ちんまりと正座している
皺だらけの顔でにこにこと笑いながら
一匹の小さな透明な竜と遊んでいる

琥珀色に澄んだ酒の中で 軽く竜を弾く
竜 ....
ここはどこかとおもう
そしてすぐに
ここは大地だとおもった
風がふいて
雨がふって
鳥がないて
いきて
いる



奏でる というようなものではない
どこからともなく湧 ....
朝靄に隠された
乳白色の意識の中
息を潜めるだけで、聞こえる
それが終わりではなく
始まりであることを
裏付けするような
 
透明と不透明は
限り無く澄みきって
螺旋の配列を
組み ....
ある晩、仕事から家に帰ると
両親と姉が深刻な声で何かを話し込んでいる
姉が仕事でも辞めるのかと思い
ブーンと低く唸る冷蔵庫にもたれて
自分がそれと同化してしまわないように
こっそり話しを聞い ....
重ねあう肌のあたたかさに
見いだそうとするもの

胸の奥に秘めるもの

真新しかったスーツに
シワもめだってきて
某寂無人のかかとに踏まれた
つま先が疼く

こんなはずじゃなかった ....
人の記憶は一日で砂になる
そして跡形も無く崩れた後は 命の不安定な支持地盤になる

(先月一昨日、引き篭もっていた妹を外に連れ出した溜池山王駅前の喫茶店に)

「紅茶好き。砂糖入れまくり」
 ....
扉がある、光がある、ギリシャ風の彫刻の陰で眠る娘の右手には剣
が握りしめられている、見ろ、開け放たれた窓の向こうに広がる暗
い森を、降りしきる雨を、ピアノ線のような銀色の雨を、雨がうる
さいので ....
まぶしさのなか
音は途切れ
夜を忘れてゆく夜に
寒さだけがあたたかく鳴る


壊れた光の波が
足もとを流れる
行くところなく
巡りを描く


小さな眠りが
触れか ....
夜の公園の上 ブカブカ 猫が歩いていく
君がハジく指の 音に合わせて
お月さんの前を 猫が横切る
キレイな口笛 BGMに

 君を想うと 頭の中
 「君が好きだ」「君が好きだ」で いっぱい ....
果物を持って歩いていこう
どこに歩いていくかは知らない
ポケットに入らないこのでかい果物
手に持って歩こう
どの国から輸入されたのか
どの船に積まれてきたのか
フルーツよ!
 ....
王子よ
今夜が最後の晩餐と思え

私は王子を
最初で最後かもしれない
戦いへ導いた

勝てるのか負けるのかは
わからない

しかしこのような経験をせずに
いずれ王位を継ぐことは困 ....
母の使っていたキーホルダーに
つけられていた巻き貝の中では
耳を当てると、いつも波の音が鳴っていた
あさりの味噌汁の残骸からは
迫ってこないあのさざめき


砂浜を歩けばたいてい
 ....
聴き慣れない
ラジオの
音楽に

飛び降りた
車道の
風に

吐き捨てられた
剥き出しの
台詞に

グラス越しの
炭酸水の
泡に

無表情な
電話口の
沈黙に

 ....
記憶のかたわらで
あの人の奏でる、ヴィオロン

夜想曲は、もう
恋のできない私に似合いね
と わずかに唇をゆるめてから
伏目で弾いた鳴きやまぬ、旋律
それはどうしても、波としか呼べなくて ....
子どもたちのかおり水はかがやく
わたしの足をのみさらうもの
それはとても自由な戯れに見えたけれど
目をとじて 耳をすませば
ひとつの韻律をかんじるわ
わたしもむかしは うたでした

 も ....
さよなら言わずに引っ越した
あの子のおうちのお庭には
たんぽぽみっつ咲いてるの
さよなら言わずにたんぽぽも
綿毛になってとんでくの
 ののちゃんは、お酒をつくるのがすんごく下手で、とっても不器用なんだ。たとえば、飛べない鳥とかを朝五時半の公園で見つけた時、ののちゃんは何を思ったのかすぐさまののちゃんの店の近くのペットショップに鳥か .... お姉ちゃんが、ぼくを動物園に連れて行ってくれた
はじめて見た白くまはなんだか死んでいるようだった
お昼、お姉ちゃんのおにぎりを食べて
缶ジュースをふたりではんぶんこした
帰るとき、カンガルーの ....
ねえ、ねえ、ねえ、

ねえってば

こんな感じに甘えたのは
あなただけ

生きることの大切さと
初夏の清清しさを教えてくれた
忘れられない優しい笑顔

こねこのように
ベッドの ....
爪の間から
ぼろぼろと、溢すのは
何年も前からの癖
 
何が溢れているかなんて、
知ろうともしないまま
 
 
昔話の中で
お爺さんは呟いていた
 
その空白にこそ
全ての答え ....
はらだまさるさんの自由詩おすすめリスト(1878)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
砂の城- はな 自由詩29*07-5-9
真夏日- 水町綜助自由詩30*07-5-9
道順- たもつ自由詩2407-5-9
静かな氾濫をこえて—四つの断章___デッサン- 前田ふむ ...自由詩29*07-5-8
slowly- 043BLUE自由詩107-5-8
五月の- まどろむ ...自由詩17*07-5-8
春金魚- 佐野権太自由詩29*07-5-8
灰と雪- あおば自由詩6*07-5-8
モスグリ- nm6自由詩607-5-7
messo_piano- ピッピ自由詩707-5-7
古梅酒- リーフレ ...自由詩10*07-5-7
にじのみさきにて- さち自由詩18*07-5-7
呼吸- 山中 烏 ...自由詩9*07-5-7
祝婚歌- 快晴自由詩3*07-5-7
- 恋月 ぴ ...自由詩26*07-5-6
石少義女末_-snuggly_might-_〜溜池山王駅前外 ...- 人間自由詩307-5-6
The_Doors- 大覚アキ ...自由詩307-5-6
ノート(ひとつ_つながる)- 木立 悟自由詩507-5-6
美味しいコーヒー- 北大路京 ...自由詩13*07-5-6
故ブラッド・ノウェルに- 馬野ミキ自由詩8*07-5-6
こどもの日- 小川 葉自由詩3*07-5-6
巻き貝は糸電話- 茜井こと ...自由詩4*07-5-6
今日- 松本 涼自由詩607-5-5
渚のヴィオロン- Rin K自由詩29*07-5-4
わたし_うたでした- soft_machine自由詩29*07-5-3
たんぽぽの親子- 小川 葉自由詩9*07-5-3
鳥かご- 土田自由詩207-5-2
おにぎり- 土田自由詩507-5-2
- 恋月 ぴ ...自由詩28*07-5-2
ロスト- 山中 烏 ...自由詩11*07-5-2

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