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時間のなかに棲む蟻が
別の時間を描いている
滴と傷をまたぎ
影を喰んでは歩む
曇が廻りつづけている
鳥と光が
光と鳥をくりかえし
曇の前をすぎてゆく
時間が ....
飛び立つ鳥のかたちの木と
降り立つ鳥のかたちの木とが
風のなかでとなりあい
はばたきと狩りを語りあう
常にどこかにいる冬と
めぐりつづけるものらとの
軋轢の色とかけらが ....
ちぎられたもの
砕かれたもの
ひとつひとつに触れる指が
それらの色に染まりゆくさま
色のないもうひとつの指に触れ
血のにじむまま触れ
あたためるさま
染まりゆくさま
....
空わたり沈むまなざしみずたまり
二季またぎそよぐ野の墓みずたまり
何も得ず何も見ず居るみずたまり
輪を{ルビ描=か}かずめぐる生の輪みずたまり
....
まぶしさのなか
音は途切れ
夜を忘れてゆく夜に
寒さだけがあたたかく鳴る
壊れた光の波が
足もとを流れる
行くところなく
巡りを描く
小さな眠りが
触れか ....
雨が降り
音は昇り
遠く高く
曇のかたわらで鳴っている
かがやきと時間の洞のなか
青い文字に生まれる子
ゆうるりとひらき
外へ外へ歩み去る
離れた硝子と硝子 ....
誰も何も見ていません
誰も何も 見てはいません
この音の無い地を
何と呼べばいいのか
あざわらう顔ばかりが動きつづけて
水を湛えた容れものが倒れ
倒れ 倒れ 流れ出 ....
空と 空のかたちの窓と
空のかたちの音が重なり
幾つもひらくものの内の
悲しいものが言葉だった
小鳥が鴉のうたをついばみ
鴉が小鳥のうたをついばみ
小鳥は鴉に 鴉は小鳥 ....
{ルビ二十歳=はたち}の頃から
四時間未満の睡眠を
二十年つづけたら
六十歳になっていた
自分は
長く起きすぎた
....
はらだまさるさんの木立 悟さんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
午後と廻転_Ⅱ
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木立 悟
自由詩
5
07-9-11
ノート(かたち_さざめき)
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木立 悟
自由詩
12
07-6-24
指と指
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木立 悟
自由詩
7
07-6-12
みずたまり
-
木立 悟
俳句
11
07-5-20
ノート(ひとつ_つながる)
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木立 悟
自由詩
5
07-5-6
ひとつ_うたう
-
木立 悟
自由詩
11
07-4-25
ノート(43Y.7・17)
-
木立 悟
未詩・独白
3
07-4-2
ひとつ_ことのは
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木立 悟
自由詩
6
07-3-15
ノート(44Y.3・14)
-
木立 悟
未詩・独白
5
07-3-14
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