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くちびるの
置き場所を間違えた、夜明け
あなたへと無音で震える春が
無音で体温する春が
祈りを湿らせるので
耐え切れずに申し上げた春が
ぬくく、痛く、ここに
滲み始めるの ....
心の中に一つの頑健で豪奢な台座をこしらえてある

それはいつ頃造ったものか忘れてしまったが

確かなことはその台座は心の中のどこよりも高くに設置したもので

僕という人間は多聞に洩れずあま ....
 君の街で喫茶店を開いてから八年が経つ
 今年も染井吉野が色鮮やかに咲き乱れる
 桜色に滲むトンネルを通って君に会いに行くよ
 今までの経験を基にして書いた詩で賞を貰ったよ
 今度詩集が出るん ....
  ついにお前は前世紀の真夏となって
 果実の薫であつめた
くらく重たい天盤をひらく
 太陽のとどかぬ深い森は
  禽の歌の皮肉なかがやきと歓喜と
   植物のむせ返るような熱を
   ....
閉じた瞼の下側でかすかな
痙攣
精錬された鋼の穂先
朝焼けに震え
号を待ち 轟く音声
倒された無力な草木 精気の
抜けた手の中に在る
日の力 強く握られた
可憐 刃先を業より外して
 ....
今度
目が醒めたら
火星に行こう



歩道橋は
雨で照り輝く

軒並み車は光を
反射するので

焦点の先まで
遠く川を作る



川の音は耳の中で
なりやまないの ....
 君の街へ白のバスに乗って病院へ行く
 君の街は僕の乗っているバスを最後に閉じられる
 僕は病状が悪化し 入院することに決まった
 喫茶店のバイトも辞めた 詩を書くこともやめたのだ
 氷でコー ....
 彼女は意識が戻らないままだった
 季節は夏を通り越して秋になっていた
 生き物達は冬に備えて食料を蓄え
 永い眠りに就く準備をしていた
 僕は情緒不安定になっていた
 彼女のことを思う度
 ....
ねえお金をちょうだいよ
あのヴェルサスのワンピースが欲しいのよ
私をもっと綺麗に飾り立ててくれそうでしょう
ねえもっとお金が欲しいのよ
この肌を美しく保つためには
あの高価なコスメティックス ....
うなだれた湯船に乗って対岸へと渡ると
おもむろに湯を三度かぶり
最初はシャンプーと決めてある

目をいつまで開けていられるかという挑戦をいまだ続けつつ
怒られた記憶を引き出そうとして ....
青い月の下で
唇が切れると
錆びた味は生温く
舌先に現実とゆめとの
境目をおしえて
わたしが誰であったか
あなたが誰であったかを
思い出させる


青い月の下で
繰り返されるくち ....
たった一言の失言のせいで
創りあげたい美しい国の
議会はまた空転を続けている

かつての集団就職の金の卵たちが
機械化の波に押され
三高神話に駆逐され
猫もしゃくしも
大学と言 ....
             1999年11月6日
空っ風の中で
紋次郎は立ち止まる
家に寄ろうか
いや、止めとこう
妹も生きては居るまい
帰ったって何もありゃしない
家の跡が4隅 ....
血、が、
腹の上にこぼれてとどまる
暗い おまえの血 月がこぼした おまえの血

おまえは笑っている
自分からこぼれ出た色の美しさに
おまえは目を見張る

血、は、
 ....
 君が死んでからもう二ヶ月が経つ
 僕は病院に行くために若草色のバスに乗る
 僕は19歳で喫茶店でバイトをしながら詩を書いている
 最近調子がいいんだ
 病院の帰りにメールが来て彼女から会わな ....
 桜色のバスに乗って染井吉野のトンネルを抜けて君の街へ行く
 トンネルを通る時花びらが風に乗ってガラスに付く
 運転手はいつもワイパーをかけてそれを退ける
 君には桜の花びらがよく似合う お ....
君は知性と権力を持っていて
だから私は君に惹かれたのかもしれない
実際私は君から知性を吸い取り権力を利用し
君を捨てて君から逃げた
あどけない私自身も置き去りにして

君がお金と美貌を持っ ....
{引用=





くぼんで不可解な高みから
海の影が降りてくる
闇と光の間の道を
さざ波のように辿りながら

 真実は無限の中から
 選び取るもの
 それは賭けの連続

 ....
鼻毛出てるよと言われた。
まあいずれにしろ出ていたので善しとした。

体調の悪そうな亀みたいと言われた。
まあいずれにしろ亀は好きなので善しとした。

あなたっていつも煙草吸ってるねと言わ ....
?.

ヒヨドリたちが庭に現れる
鳥は歌うものだと思っていた
あれは
叫びだ

桜木町から横浜に向かう道で
君は叫んで
何度も叫んで
アスファルトの上に寝転がって
 ....
  笑い
                  2001/05/20
                 (現代詩フォーラム既出)

一人遊びの友は静かにほほえむ
彼の目にも明るい影が白く光り
 ....
元気だけど眠い!

風が吹く、8月の風
おまえの脳味噌を食べて
黄色に光っていたが
あっという間に
ビルの隙間に潜り込み
しらん顔している
美味そうな子、こないかな
そんなことは ....
 137億年前に生まれた宇宙=時空連続体のまとまりは137億云々歳の誕生日だ
 宇宙の外から家族や親戚 友達らが宇宙を取り囲むようにしてお祝いにやって来た
 宇宙の外側の世界がどんな色なのかはご想 ....
名古屋から来た君は
動物園通りを抜けて
髪の毛ぼさぼさで
連絡を待つ
ろくでなしの
連絡を待つ

ろくでなしは
その時ある一つのやさしさに抱かれていて
抱いていて ....
あぁ、
お前も なのか

カーテンに包まれるのが
そんなにも
愉快なのか
そんなにも
楽しいのか
娘よ

娘よ、
お前も なのか
森を歩く
一人きりで
冬の森を
霧雨の中を

凍える手は
いばらをつかみ
血が流れる
痛みを胸に

胸の痛みは
置いてきたもの
馬鹿から始まり
今は世界
 ....
想いは儚く
残す轍 遠き道のり

荷の重さ 辛く、
そぞろ立ち止まっては
見上げる空の哀しみの果て

日ごと人目に
焼かれる背の
痛みさえ忘れる夢、
また夢の夢

花に狂う、
 ....
 片栗粉が積もっている
 神様が空から降らしたのだろう
 この世界ごと唐揚げにするつもりか
 良かったこの世界は丸くて
 平らだと歪なものができてしまうから
 きっとイエスの大好物なのだろう ....
へそで茶を沸かすにはどうしたらいいのか?
俺はそのことばかり考えている
誰もがへそで茶を沸かせるようにならなくちゃいけないと思うし
実際そうなればガス代が浮くしエコロジーだし
サミットでへそで ....
軽薄な
ロボコップとお茶する
ロボコックが歌うので
ロボット三等兵が
鉄砲担いで入ってきて
厳しい顔して
敬礼するので
休めと言って
後は
知らん顔

充電する間にカツ揚げて
 ....
はらだまさるさんの自由詩おすすめリスト(1878)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
種子の祈り- A道化自由詩1807-2-5
二月一日_自由- 水町綜助自由詩6*07-2-5
君の街まで桜色のバスに乗って〜それから〜- はじめ自由詩4*07-2-5
ベーゼンの海- soft_machine自由詩7*07-2-5
ヘクサ- 及川三貴自由詩3*07-2-5
火星メモ- 佐藤伊織自由詩6*07-2-5
君の街まで桜色のバスに乗って〜冬から春へ〜- はじめ自由詩5*07-2-5
君の街まで桜色のバスに乗って〜2004年秋〜- はじめ自由詩5*07-2-4
お金をちょうだい- 九谷夏紀自由詩5*07-2-4
対岸の人- 七味とう ...自由詩6*07-2-4
青い貝殻- 銀猫自由詩26*07-2-4
*ひめさまへ*- かおる自由詩19*07-2-4
赤城山- あおば自由詩8*07-2-4
- 水在らあ ...自由詩19*07-2-4
君の街まで桜色のバスに乗って〜2004年初夏〜- はじめ自由詩7*07-2-4
君の街まで桜色のバスに乗って- はじめ自由詩3*07-2-4
かなしい境遇- 九谷夏紀自由詩507-2-4
海からの影- まどろむ ...自由詩4*07-2-3
まあいずれにしろ。- もののあ ...自由詩43*07-2-3
十字架- 水在らあ ...自由詩31*07-2-3
- あおば自由詩12*07-2-3
8月の風- あおば自由詩3*07-2-3
137億年目のハッピー・バースデー- はじめ自由詩2*07-2-2
水の在るところ- 水在らあ ...自由詩37*07-2-2
生平- FUBAR自由詩10*07-2-2
半獣神- 水在らあ ...自由詩15*07-2-2
花弁- atsuchan69自由詩11*07-2-2
片栗粉- はじめ自由詩4*07-2-1
へそ茶- 新守山ダ ...自由詩1007-2-1
ロボット兵- あおば自由詩7*07-2-1

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