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一 「ミッシング・ピース」
手渡されたたった一枚の
欠けた切符のように
行き先でもなく
日付でもなく
空白のはずなのに
それ以上に大切なものを
どこかに忘れたまま
....
「アリュール」
{ルビ汚=けが}れならば五月雨川に流せりと誘ふその手は{ルビ梔子=くちなし}に似て
「ブラック」
黒髪に触れし指先奏づるは重なる肌のあつき旋律
....
一 アンタレス disk1
君と夜の海辺を散歩していた、
はずなのにいつのまにか
空を歩いていた
頭上に、海
でも今日はよく晴れていたから
涙の一滴も落ちなくて ....
記憶のかたわらで
あの人の奏でる、ヴィオロン
夜想曲は、もう
恋のできない私に似合いね
と わずかに唇をゆるめてから
伏目で弾いた鳴きやまぬ、旋律
それはどうしても、波としか呼べなくて ....
春夏の夢にかけたる浮橋の
途絶えに月をながめくらさる
五月雨にみかさ増したる川の瀬に
月は流れでみづ音ぞ澄む
ひさかたの光をかへすはちす葉の
浮けるみなもに波たつる風
....
夜空に見える、という
星座ってやつが
点在する星をつないで
こころでみる絵画だった
とは、しらなかったころ
僕は君の名前を
まだしらなかった
君の名前を
まだしらなかったころ 僕は ....
潮風と過ぎ来し時を背に流すさだめのごとき蒼を開いて
旅立ちの日には必ず響いてた警笛がいまつまさきで鳴る
桟橋に残したサヨナラ遠ざかる振っていた手で面舵一杯
羅針盤果て ....
春の色に月やあかきと問ふ人の
かざしにせばや八重桜花
あらし吹く春ならずともこぼるるは
恋のこころの花とこそ知れ
仮初の夜にも似たるかいささくら
....
一
日々を連写して
間違い探しをする
遠浅の青に
いつもの魚が溺れている
鱗がまた一枚なくなったこと
それを除けば
昨日と今日の境界線はゆるい
魚は、な ....
てのひらに乗った 雪が
溶け出して、僕の
一部になってゆく
降り始めに気がついたのが
どちらだったか
もう忘れてしまった
雪は
これで最後かもしれない、と
最初に言ったのは君の ....
つないだ手を
そっ、と離して
春までの距離を
歩数で測っていた君は
三十一歩でくるり、と振り返って
僕に何かを伝えてきた
如月駅を走り出した始発列車が
僕を追い越して
君を ....
夏の僕らに
色をつけるなら、たぶん
それは透けてゆく、ライトブルー
てのひらに載せた水を打ち上げると
はじける あなたの 歓喜、にも似た
飛沫が 止められない光を集めて
虹を降 ....
あなたはためすように
月を詠むのです
椿の花が落ちる夜に
闇から色を分かてるのか
ためすように
あなたは月を詠むのです
くれなゐは
いつぞの契り
くれなゐは
今わにみ ....
はらだまさるさんのRin Kさんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
パッセンジャーズ
-
Rin K
自由詩
43*
07-6-15
パルファム
-
Rin K
短歌
32*
07-6-9
アンタレス_
-
Rin K
自由詩
33*
07-5-21
渚のヴィオロン
-
Rin K
自由詩
29*
07-5-4
さつき待つ___________■古語の宴参加作品■
-
Rin K
短歌
20*
07-5-2
水平線の理由
-
Rin K
自由詩
34*
07-4-7
出航
-
Rin K
短歌
22*
07-3-27
月下咲羅(げっかさくら)___■古語の宴参加作品■
-
Rin K
短歌
20*
07-3-22
輪廻
-
Rin K
自由詩
32*
07-3-19
ラスト・スノー
-
Rin K
自由詩
41*
07-2-24
如月駅
-
Rin K
自由詩
50*
07-2-15
蒼透色
-
Rin K
自由詩
30*
07-1-23
月を詠むひと
-
Rin K
自由詩
39*
07-1-16
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