日曜日の午後は
ここからはじまる
たくさんの
命の庭

話したり
話しかけられたり
平日とは違う
あんパンを
ほおばってみたりした

午前中
僕は眠っていたので
午後は
知 ....
夏と云うこの狂おしい季節を盗む気で居るのだ
この計画は必ず誰にも知られないうちに
遂げるのだ色濃く伸びる影に身を潜ませ
澄ますのだ喧騒に気を捕らわれないように

滴る汗を拭ってなどいられない ....
一年前の七夕は空の上だったなと
ふと想う

土曜日の夜
友達が七夕イブイブパーティに来れず
「僕のために"enough"と書いておいて」
というメールが届く

 ....
青い水のような思いに浸されて
先生、夏の夜の夢ですね
記憶は曖昧になるでしょうか
遠くへ行ってしまうあなたの笑顔は
 
 
夕暮れ色のカーテン
 
宇宙を纏った私から
紺色が滲むのを
面白がってしまうのは
いけない
ことでは、ない
 
 
茹だるような季節には
いつも
特有の風が吹いて
 ....
ニューロンの地下道を
何度も行き来して
シナプスのエスカレーターを
ノルアドレナリンなみに昇り降りして

君の行方を捜していた

視床下部から垂れ下がる
独善的な案内板は
劇的な ....
震えるぐらいの銀色で
嫌われ者が震えている
脂肪まみれでブヨブヨの
嫌われ者が震えている
なあ おい
肉食わせろよ
メタリックな肉がいいよ
はやく食わせろよ
肉肉肉肉肉肉
こけしが階 ....
濁りはじめた空の色に

ふたり行方をくらませて

世界を煙に巻いてしまおう


先を急ぐのはやめにして

どうでもいいような嘘で

地図は塗り潰してしまうんだ


音が途切 ....
ヤってんのか
ヤられてんのか
わからないスピードで
アスファルトの上滑ってく
白いシトロエン
いつか辿り着きたいのは
甘い紅茶といちごジャムの午後
とりあえず今は
あの娘のどれいのフリ ....
あの日 僕たちは
南向きの石垣に背をもたせ
くすんだ空を見つめていた

いや 僕たちは
子供からの決別をしていたのだ
カズヤちゃんと コンちゃんと 兄にゃんと僕とで

カズヤちゃんが言 ....
√の中味の空白に 
一匹の白い馬がうつむいて 
草を食んでいる 

( 見えるでしょうか 

君が額に右手をかざした 
窓の外 
潮騒の浜辺に佇み 
幾本かの草々を食む 

あの ....
 

 空の青で僕の皮膚が少し色付けばいい、雲を絡めたこの腕を間の抜けたサイレンで切り落として標本にしよう。人身事故で停まる腥い湿度の車内で君に手紙を認めた、大丈夫。何を書いても君は!破り捨てるん ....
空っぽになったビールの空き缶を潰しながら
シャワーを浴びようと立ち上がる
夏の夕方は明るくて
少しの背徳感を纏いながら
生ぬるい風をベランダからおくってくる

キュウリとトマトだけのサラダ ....
枕を毟りたくなる
 夜
 女は僕を
 食んでくれる

 寝転ぶ女の曲線に
 僕は
 山の稜線を
 重ねる

 目を瞑り
 女の
 線
 を
 踏みつけながら
 真っ暗な
 ....
境目が難しい
時間の境目
たった数秒の差で
区切られてしまう境目

厳密に言えば
わずか0.000000000000000001秒の差で
あなたはあっちと指さされ
あっち側を羨ましく思 ....
すこしだけ怖いことを考えたくて
夢の中で君を消した
白い朝がやってきた
さよならが乾きたてのころ



机の上に散乱する単語帳
角が折れてめくれてゆく
覚えることと忘れないこ ....
例えば今
あなたが紐解いてゆくことによって
ここで、見えている言葉が
変わってゆく/色を増してゆく/難関になってゆく

不自然な衝動に
掻き消されてしまいそうになっているそれを
きっと守 ....
  マンホールに落っこちた右足、
  ガムのへばりついた左足。
  自分の右手と左手で、
  ジャンケンを繰り返す人たち。
 

 
  方程式の左辺と右辺、
  そのイコール ....
春はあけぼの
夏はばけもの
春日早々であった妖精は
林床のエフェメラル
カタクリやハクサンイチゲたち

そして今
梅雨明けて盛夏
真夏日と熱帯夜続きのビル街の谷間に
南方の妖怪たち
 ....
最初に電気洗濯機を見た時
それは白い桶のようなもので
真ん中から棒が突き出ており
それがゴオンゴオンと右に左に
反転していた

僕はとても それが洗濯機とは思えなかった
今でもそれは洗濯 ....
遠くでしている花火の音が
心臓の音と呼応して
私に窓をのぞかせる。


高くて暗い山の向こう
一瞬の光
白い煙
あの向こうで
多分皆笑っている
飛んでくるものは
ピタリと鳴き方を止めた
いつからか
呼ぶことをしない花の声

どこまで過ぎ去っていっても 
過去は形あるままで
いつからか
泣くことをやめた蝉の人


永遠とい ....
葉っぱの落ちた木のように

風が吹くたび
小さな声をあげている

ゆっくりと息を吐きながら
それでも溜め込んだ本音を飲み込んで

掲げた両手の先
どこまでも遠い空を眺めれば

「 ....
{引用=

あのひとのなまえをよぶ
はろー はろー はろー
せつなくなるきもち
きみにもわかるかい


ちぎれそうなよるを
ぼくはいきていて
はくいきがしろくないことを
しってし ....
世の中にあふれる才能というやつは
いつだって僕の恐怖を煽る
かなわない
そう思わせるのが奴らの仕事
かなわない
だから僕は多くの諦めと
少しの悪あがきで牙を剥く
かなわない
それでも僕 ....
湿った夜に
孤独の匂う扉が開いたらしい
今日の陽射しに晒した、
二の腕も敵わない強さで
戻る道を塞がれた

草むらに埋もれる羽虫や
苦瓜の、
生き物のような苛立った肌

何 ....
街路樹を通りぬけるたび

ドップラー効果が過ぎてゆく

記憶の海

蝉が鳴いている

呼吸する波

蝉が鳴いている

夕方の明るさに

ぼくたちはやがて戸をたてる

蝉 ....
向こう岸のビルの群れ
肉色の雲の腹がひろがり
黒い飴色をした東京湾が凪ぎながらゆれて
高速道路が時間のように巡っている
血だらけな手も足もたくさんあるのよ
あたしたちみんな輪郭を共 ....
かけないで下さい
ワタクシの
目玉焼きに
ウスターソースを
白身本来のほのかな甘味と
黄身のもっちりとした
弾力感とを
ワタクシから
取り上げないで下さい


入れないで下さい
 ....
交尾したいわけではないんだ
そんなドキドキすること言わないでくれ
あのこの
すらりとした尻尾
ときどき試験管ブラシみたいになる
あの尻尾に
ただじゃれついていたいんだ
いつまでも
ぼく ....
吉田ぐんじょうさんのおすすめリスト(498)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
休日- 小川 葉自由詩708-7-21
ALL__GENTLMEN_PREFER_AFFTER_EF ...- aidanico自由詩208-7-21
enough〜七夕の願いごと〜- yangjah自由詩208-7-20
記憶- 小禽自由詩1*08-7-20
ソーダ- 山中 烏 ...自由詩5*08-7-20
- nonya自由詩5*08-7-20
「ザ・スターリン」- 大覚アキ ...自由詩4*08-7-20
「EL-MALO」- 大覚アキ ...自由詩2*08-7-20
「THEE_MICHELLE_GUN_ELEPHANT」- 大覚アキ ...自由詩1*08-7-20
さようなら子供たち(昭和の時代−戦後)- 青い風自由詩3*08-7-20
白い馬_- 服部 剛自由詩5*08-7-20
ザ・ブランニュー・死刑- 雨を乞う自由詩5*08-7-20
空気、風、温度- 吉原 麻自由詩508-7-20
- 藤井和自由詩208-7-20
「境目」- ツキミサ ...自由詩108-7-20
環情線- Rin K自由詩37*08-7-20
真夜中のげんかく、焦燥- 笹子ゆら自由詩308-7-20
アルバイト- 草野春心自由詩308-7-20
春日早々- 海里自由詩1*08-7-19
電気洗濯機(昭和の時代−戦後)- 青い風自由詩2*08-7-19
今日はお祭- 亜樹自由詩208-7-19
Clematis- あすくれ ...自由詩2*08-7-19
「背伸びする」_(心象スケッチ)- ベンジャ ...自由詩4*08-7-19
ただのきれはし- ゆうと自由詩10*08-7-19
後ろ向きな前向き。- プル式自由詩5*08-7-19
夏の落とし子- 銀猫自由詩10*08-7-18
過去から降るもの- 吉岡ペペ ...自由詩508-7-18
ミーミ- モリマサ ...自由詩12+08-7-18
嘆願書- 北村 守 ...自由詩7+*08-7-18
あのこと尾近づきになりたい。- 海里自由詩2+08-7-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17