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海のはなしをしよう
とりとめもないことでいい
海の青さや広さや深さ
どんなことでもいい
海のはなしをしよう
難しい言葉でなくていい
海の美しさや眩しさを
波のように繰り返しはなそう

 ....
{引用=おまえ
なまえなんていうんだ?

わんわんしかこたえられないんなら
いぬっころでいいか?

べつにばかにしているわけじゃないんだ
ポチとかじゃありふれてるから
いがいせいをねら ....
あまりの暑さに立ち止まろうとしたら
影が自分よりも先を歩いていることに気づいた

慌てて追いかけてたどり着いた交差点

道路にはみ出した自分の影が
通り過ぎてゆく車にひかれている

何 ....
{引用=幼稚園に通っていた頃
いつもポケットに手を入れている女の子がいた

僕はそれがどうにも気になって
幼い知恵を引き出して思いついたのが
ジャンケンだった

「ジャンケンしようよ」っ ....
もしもあなたが
まだかわいていないなら

もしもあなたが
あなたのなかにながれる
みゃくみゃくとしたものをかんじて
そのかんじるままのものにみずからをゆだね
とてもすなおにしたがえるほど ....
日常にあふれる音の数だけ
日常は動き続けていることに気づく

それが小さな虫の音や
少女が練習するフルートの音色だったり
どこかの家族の会話だったりして
そんなかすかに聞こえてくる音に安心 ....
あなたはまるで
矢を放つ前の弓のように

身体をしならせ
水平線を見つめている

遥か遠くの波間では
違う色の青を背負った海鳥が
白くひるがえりながらたわむれている

大きく息を吸 ....
葉っぱの落ちた木のように

風が吹くたび
小さな声をあげている

ゆっくりと息を吐きながら
それでも溜め込んだ本音を飲み込んで

掲げた両手の先
どこまでも遠い空を眺めれば

「 ....
雨には匂いがあると思った

昼下がり
蒸しあがった空気と入れかわるようにして
突然降りだした雨の
湿った冷気が部屋を満たしてゆく

「雨だ」と
呟いたかどうかはさだかではないが
そん ....
何か大切なものを
過去に忘れてきてしまった
そんな気がする

握りしめた手の中には
小さな鍵がひとつ

それが何の鍵なのか
それも思い出せない

わからないまま街を歩いた
見覚え ....
空と海とが
おなじ青だと思えるほどの
白い砂浜だった

波打ち際には
貝殻がおどっていて
それにあわせてはしゃいでいる
君がいた

スカートのすそを気にしながら
そ ....
きれいな空があることを
忘れたくなかった

雨が降るのを
真下から見上げて

見上げた空がきれいであることを
確かめたかった

降りそそぐ雨が瞳からあふれても
それを ....
北の大地の端っこに
その工場は在ると聞きました

えっちらおっちらせわしなく
『何か』をつくっているらしいのですが
それを目にした人はいないそうです

それはやはり『何か』だからなのでし ....
半分の月を見ていた

半分の月を見ながら
僕は半分だけ眠りにおちて
残りの半分は現実にとどまった

半分の夢の中では
浜辺に立った自分が
遠くの景色を見つめていた

半分の月を ....
ときどき僕は、まだ羊水の中で
少し離れた場所から聞こえる声に
そっと耳を澄ませている気がする

それはまるで子守り唄のようで
鼓膜を揺らすほどでもない
優しさを持っている


と ....
吉田ぐんじょうさんのベンジャミンさんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海のはなしをしよう- ベンジャ ...自由詩5*10-5-18
「いぬっころ」- ベンジャ ...自由詩8*09-7-16
「影と歩く、夏」- ベンジャ ...自由詩10*09-7-13
「たりない」- ベンジャ ...自由詩9*09-7-4
「水位」- ベンジャ ...自由詩5+*08-10-14
「暮らすように歌う」- ベンジャ ...自由詩5*08-8-13
「風が生まれるとき」- ベンジャ ...自由詩6*08-7-30
「背伸びする」_(心象スケッチ)- ベンジャ ...自由詩4*08-7-19
「退屈が僕を殺す」- ベンジャ ...自由詩3*08-7-18
「コインロッカー」- ベンジャ ...自由詩7*08-7-5
「海に行きたいと思うとき」- ベンジャ ...自由詩6*08-7-3
「空と大地のあいだで」- ベンジャ ...自由詩14*08-5-7
「春の工場」- ベンジャ ...自由詩5*08-4-28
半分の月を見ていた- ベンジャ ...自由詩13*06-11-15
ときどき僕は、まだ羊水の中で- ベンジャ ...自由詩8*06-10-1

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