らあしど
らあしど
夜色のサラリーマン
白目が赤い
大きなヘッドホン
隣で眠る
ピカピカ光る
ケータイ電話
電車はきしむ
らあしど
らあしど
向かいの女
カメオのロケット
紫 ....
夜の湖の上を艶やかなカラスが舞っている

目が覚めると 
今年はじめて秋の空を見た
青く澄みわたる空の果てを探っていても
見えるはずもなく
疲れ果てて しくしくと泣いた

夏の終わりに ....
カルピスを飲んだら、凄く濃かった。
何故なら、氷が溶ける前にすべて飲んでしまったから。

南極の氷が溶ける前の海の水と、今の海の水は、濃度が違うんだろうか。
小学生の夏休みに行った海の水の味と ....
僕がみつめるひとはそっぽを向いて 
僕をみつめるひとと目を合わせずに 
交差点ですれ違いゆくお互いの間にはいつも 
この手に触れ得ぬ、宙に浮いた 
空気の破れ目がある 


立ち止まり  ....
女の白い体はヴァイオリンである 
と誰かが云っていた。 


都会の路地の片隅には今夜も 
桃色の小さい花が一輪 
生ぬるい風に揺れている 


一匹の鼠が足早に、路地を横切る 
 ....
日常にあふれる音の数だけ
日常は動き続けていることに気づく

それが小さな虫の音や
少女が練習するフルートの音色だったり
どこかの家族の会話だったりして
そんなかすかに聞こえてくる音に安心 ....
 
まだ幼い車掌の
ポケットの中で
紙の羊は
長く生きられない

かつては命の一部として
穏やかな日の光を
浴びていた気もするけれど

めー、と
ひとつ小さく鳴いて
もう誰に
 ....
いろいろ書こうと思うのだけれど
どうにもうまく繋がらなくて
言葉は千切れた

そこにはもしかしたら
小さな小さな
だんまりの世界なぞがあって
そこではもしかしたら
だーれもしゃべらない ....
遥か昔「人は弱い時にこそ、強い」と語った 
旅人の屈すること無い「精神の柱」について。 

ある時彼は頭の良い哲学者に嘲笑され 
ある時彼は民衆に石の霰を投げつけられ 

( 人々が立ち去 ....
あした、
涙がかわいたら
海を迎えに行きましょう

果てのみえない
かなしみの

ひと粒として
あらわれましょう



雨が降っても良いのです
風が吹いても良いのです
 ....
あなたはまるで
矢を放つ前の弓のように

身体をしならせ
水平線を見つめている

遥か遠くの波間では
違う色の青を背負った海鳥が
白くひるがえりながらたわむれている

大きく息を吸 ....
左目の水晶体に封じ込められた
淡い翡翠色の少年人魚は
ぴくりぴくりと蠢動しつつ
お前を挑発しつづけるだらう

覚えておいで
人魚は七回脱皮することを
そのたびに
空は蒼く痙攣するだらう ....
あれから2週間が経ったっていうのに
なぜいまも頭が膨れ上がってるのか
理由は自分でもわかっていて
そのうちのひとつは、トーキョー 打ち上げの席でもと子さんが話してた電車話が
私の旅路にふりかか ....
もうだいぶ短くなった青鉛筆を
今日も必死に削っている
先を細く細く尖らせなければ
気がすまないんだ
そのくせ
極度の尖端恐怖症なものだから
どれほど尖っているのか
目で見て確かめることも ....
渚にビーチパラソル立てて
波打ち際ではしゃぐ彼女ら
挑発的な水着を着用して
挑発的な肉体を震わせて
真夏に躍動する彼女らに
なす術なく踏み潰されてゆく
砂中のあさりの哀しみを
あなた方は ....
1.

すき
きらい
どちらでもない

ひとひらの

花びらを海辺にすてに行く
指先が君を呼びかけていて、長袖を捲ることが
できない
もう知ってるんだ

この先で
海辺の声 ....
細い糸のように感情がのびていく
青い空の中でゆれてる
スローで閉じていくひかり
どこでもない
誰も知らない
息継ぎのまに
電車のような時間が
みんなを乗せて
「家族」という文字が色あせ ....
僕は夢の国に住んでいる
愉快な友達だってたくさんいた
肌の色の病気の熊
言語障害のアヒル
狂犬

僕は笑い続けた 血を吐くまで笑い続けた
僕は踊り続けた 気が狂うまで踊り続けた

僕 ....
 


はす向かいの男の咳で
目をさましてしまった
となりの年寄りはまだ目をとじているので
きっと とおくに行くのだろうと思う

このまちに大きな交差点はなくて
行き交う なんていう ....
光に閉じ込められた生活が、並んで歩く足音に消える。
思い出したように振り返ると、手が、男の手に触れた。
生まれたのは間違いじゃなかった、と泣きながら繰り返すテレビの声に、同情したのかもしれなかった ....
朝起きてしばらくしたら驚愕しました。というのも両腕と首にびっしりと変な赤いぽつぽつができているのです。夢ではたまに、足にびっちり黒いミミズ腫れができたり手が蟹になったり背中がうろこむしたりするのですが .... 排他的な女の子は空を所持している。
その底のほうには、白くてきれいな宇宙船や、手垢できたない算数の教科書、軍隊の格好をしたキューピー人形や、プラスチックのマニキュアの瓶が、ざくざくとはめ ....
羊とシーソー遊びをすると
いつも重い方が沈みました
両方が沈まないでいるのは
とても難しいことでした
わたしはまだ
言葉をよく知らなかったのです
 
 
+
 
 
眠れないとき ....
銀河鉄道に

此処はきっと
銀河鉄道に
呑み込まれてしまったのよ


銀河鉄道に


「此処に夏が訪れる事はありません」

僕が此処に引っ越してきたのは、この一言に惹かれたから ....
 眠りから覚めて、煙草が吸いたくなるが
 千円にするだとか五百円にするだとか言って
 国と新聞記事に脅されていたのでやめた

 ぼくも脅してみようかな、と思ったが
 逮捕するだとか、くびにす ....
6本目の指が
映っていないじゃないか
いつもその指で
現実と幻想の結び目を
引き寄せているのに

鎖骨のあたりの鰓が
映っていないじゃないか
いつもその鰓で
言葉にならないガラク ....
待たされすぎた過ちが
無風のなかをざわめいている


 低く、
 そらへと
 這いだす者を
 あやぶむ声はいつも、高い



わかれたはずの
軌道の彼方、
もっとも遠 ....
カサブランカ
生まれてきたのだから咲きなさい
生み出されてきたのだから

生み出されずに
生まれてきた生命はいない
自分で自分を産むことで生まれる生命なんてない

カサブランカ
生ま ....
         080721


空気がくれた
赤ん坊
(優しい目をして
(見つめるから
(つい油断する
(本当のことは
(誰にも言ってはなりません

空気が
足らないから
 ....
ハルシオンを服むと嫌な夢ばかりみると
嘆いた人があったが
私はハルシオンを服むと夢をみない
パキシルを服むと夢をみない
アナフラニールを服むと夢をみない
それはそれで非常に困るので
こんや ....
吉田ぐんじょうさんのおすすめリスト(498)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
らあしど- チアーヌ自由詩108-8-29
白い砂浜- ましろ自由詩7*08-8-29
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(_星屑ノ唄_)_- 服部 剛自由詩6*08-8-28
路地裏の花_- 服部 剛自由詩408-8-28
「暮らすように歌う」- ベンジャ ...自由詩5*08-8-13
ペーパー・シープ(紙の羊)- たもつ自由詩608-8-8
夏の回転式。- プル式自由詩11*08-8-1
死紺亭兄さんへの声援(エール)_- 服部 剛自由詩8*08-7-31
海を越える日- 千波 一 ...自由詩11*08-7-31
「風が生まれるとき」- ベンジャ ...自由詩6*08-7-30
左目のためのセレナーデ- 三州生桑自由詩608-7-29
トーキョー/10min.- 石畑由紀 ...自由詩30*08-7-29
「削る」- ルナク自由詩43*08-7-28
怨海- セガール ...自由詩208-7-28
海辺の理由- 二瀬自由詩34*08-7-28
種子- モリマサ ...自由詩1008-7-28
ミニーマウス・レター- 青木龍一 ...自由詩8*08-7-27
行程- 縞田みや ...自由詩11*08-7-27
知ってるほうがよかったんじゃないのか?- ブライア ...自由詩408-7-26
ASEMO- ふるる散文(批評 ...14*08-7-25
そしてシグナルタワー、女子- しもつき ...自由詩5508-7-22
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銀河鉄道に- セルフレ ...自由詩6*08-7-21
タスケテー- 風船6号自由詩208-7-21
- nonya自由詩5*08-7-21
静脈- 千波 一 ...自由詩6*08-7-21
なかったことになにもならない- 小池房枝自由詩2008-7-21
仔猫- あおば自由詩9*08-7-21
TAKE_ME- 佐々宝砂自由詩1*08-7-21

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