色エンピツのセットを開けると
母さんは黒い色と並んでいつも一番長い
そして一番きれいだ
こんなきれいな母さんを使うわけにはいかないから
やっぱり母さんは一番長い

バカ男さあ、昔、母さ ....
トーク。暁から暁までしゃべり続ける、トーク。
トーク。君とトーク。
知っていることをトーク。
知らないことをトーク。
トーク。いつまでもトーク。

人の顔を覚えるのが苦手な僕は
君が誰か ....
あおいの野に吹く風を追いかけて
転ばぬ 先 へ

君は風になり するり 水面の音に
消ゆ

そばだて て
それだけを拾おうとして 風は

流る る
「『ひそひそ』より『そひそひ』のほうが小声に聞こえる」
と某漫画の脚注で漫画家のみなもと太郎先生が書いていた
ほほうホントだ なるへそのごま(←ツマラン)
じゃあ他にも文字を入れ替えれば面白いこ ....
この道は誰が奏でる笛なのかさみしいばかりかなしいばかり



雲のない空を見上げて歩きゆく光を知らぬ光の穂の道



はたはたと星をつかんだ曲がりかど野をわたる声ふりかえ ....
父さんと二人で散歩に行く
父さんに水を入れると
喜んで太陽の光にキラキラしている

しばらく歩いて河原の土手で一休み
河川敷では子供たちが野球をしている

ねー、父さん、
バカ ....
ペットボトル
父さん

色エンピツセットの中で一番きれいな赤色エンピツ
母さん

観覧車の置物
兄さん

粘土


テーブルに並べて
バカ男はいつもの席

 ....
食べかけのスイカがもう
夏に生きる虫のように臭っている
庭に埋めなきゃ
そう思ってサンダルを履いたのだが
シャベルが見つからない
春先に何かの花を植えた時には確かにあったはずだ
ス ....
うるま 
うるま
はじまりのなまえ
うるま 
うるま
ぼくんちどこいったん
ひんぷんのよこの
ゆーなんぎーのそよと
ゆーなんぎーはーめーの
いとのつつつと
はじまりのとおく
とお ....
計算機を裏返し
ドライバーでひとつひとつ
ネジをはずす
基盤が剥き出しになる
入りくんだところで
ラーメン屋は既に営業している
のれんをくぐる
いらっしゃい、とだけ言って
寡黙 ....
ハマダラカを
駆逐しようとして
浜口虎之助は死んだ
農園で脳炎で死んだ

彼の一人息子は
カイゼル髭を蓄えても
いつも腹が鳴っていて
形見の蝦蟇口は空になり
パンの耳も囓れな ....
夕暮れに塗られたりんごが
夜更けに眠れないからと
朝をかじっている
どうにも力が足りなくて
上手く噛み千切れない

どうにかあがいてみたくて
こぶしを握り締めて
枕に丸い頭を叩きつけて ....
希少種の純血の
黒々とした望郷は
遠く
空の一点で氷結した。
何よりも広い夜
一心に消え去る水鳥を
無感覚の透明さで 愛した。

今日もまた夜は長いだろう。
僕は狙撃されるだろう。
 ....
またね
春風から一番遠いところで
皆でそうつぶやいたら
誰かの下唇に
名前の知らない花が咲いた
なあ、せっかくだからさ
もうしばらく
楽しいおしゃべりをしよう
甘いもの しょっぱい思い より 甘くして
しょっぱいもの ほろ苦い思い つくん 心しょっぱい

手にとって 触れてみて
感じて

それぞれ
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=28910


人が人を理解するしくみというものを僕は知っているし、あなたも知っている。
だけどあなたが僕にそれを教 ....
傘魚の砂地に
キャサリンとレイチェルの刺繍

何?
内緒の話・・・・

キャサリンがレイチェルに耳打ちしている図案

二人は仲良し
いつも一緒
時々絶交するけど
一日じゅう手をつ ....
何を書こうか分からんチン
電子レンジで言葉を焼いて
食え喰えなんて、もういやだなあ
なあバイト君

僕はバイト君じゃないさ、しがない詩を書くアホさ
アホは関西弁では、いいことで
バイトは ....
妻と二人で梅干を漬ける
台風が近づいている
空はまだ晴れているけれど
窓から入る風は生暖かく蒸し暑い
梅の実の良い匂いがする
水洗いした梅の実をタオルで一つ一つ拭き
ヘタを楊枝でほ ....
世田谷は砧公園のなかにある世田谷美術館で現在「瀧口修造-夢の漂流物」展が開催されています(4月10日まで・月曜休館)。昨日の深夜(今日の早朝というべきか)テレビで紹介されていたので早速観てきました。
 ....
ねえ、トモチャン、
と呼ばれ
お茶の濃ゆいところの途中で
ひょっ、と
あばらの隙間に指を
埋められた

もしかして
こういうところでしか
あたしは埋まらないのかもしれない

わか ....
なに戸惑った顔つきで叫んでるのさ
ワームホールはもう閉じちまったよ
ぷんぷん漂うのはメタンぽいな
どこの惑星から来たのか知らねーけど
諦めて寝てたらどうだ
弥勒が来るころには
 ....
子供達の笑い声が響きます
夜の頃、寒空の影のあたりで

冬の薄皮の下、破れそうなぎりぎりのライン
ジャケットを探す手で
ため息の縁をつかんでみる
思いのほかよく伸びるそれを
つま先まで引 ....
遠く、遠く、遠い場所で
何かが揺らめいている
ように見えるんだ
そして消えるんだ
追いかけないんだ
そこにいるんだ

交接、の前の
寂しさが好きだ
触れる直前の、一瞬の孤独
 ....
こんなに良い日の最後
洞穴からサンショウウオが顔を出す
夢を見て
最後にとても幸せな
エンディングシーンのはずが
わたしが「これは夢だ」
と気がついたとたん
ダメになる
馬鹿ターボ
全開で帰宅する俺
髭をたくわえ少しワイルドな俺に
おかえり、を言う娘は少しワイルドな俺に少し慣れ
一番星が出始めた空の下で縄跳びの練習中
綺麗でしょ、綺麗でしょ
いや、 ....
「?」

今日は、太陽が、乾いているね
空は、ひかひかと光っているね

鳥が、すーいと横切っていくね
まだ、あなたはねむたそうだね

木は、枝々で空を触っているね
(とてもさわやかな ....
Blue Sky
僕らが愛と呼ぶもののすべてが真実でありますように
僕らの幸せが誰かの不幸のおかげでありませんように

僕らのパズルはこんがらがっていつまでも解けない
このまま解けな ....
二十歳になっても何も変らない
ただ何かを変えたくなった

今の自分を不幸だとは思わない
でも決して幸せとはいえない

キャンパスを飛び交う拡声器の声
その熱さの中で
彼らは自分 ....
雨の粒たちが描く
池の波紋を見ながら
保育園からの帰り道
娘は赤い小さな傘をさして
唇をぎゅっと結んで

最近、娘の話題といえば
明日の遠足のことばかり
弁当のおかずの注文 ....
みつべえさんのおすすめリスト(1351)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
家族(母さん)- バカ男自由詩25*05-3-22
トーク。- たもつ自由詩1105-3-22
あおいの野に吹く風- ひより未詩・独白9*05-3-21
入れ替え文字- 加藤泰清散文(批評 ...605-3-21
ノート(道)- 木立 悟短歌805-3-21
家族(父さん)- バカ男自由詩1005-3-21
家族- バカ男自由詩1805-3-19
遠泳- たもつ自由詩705-3-17
連音/うるま- AB(な ...未詩・独白805-3-16
後悔- たもつ自由詩1005-3-16
それからの孤島- あおば自由詩305-3-16
黄昏りんご- 霜天自由詩405-3-16
寒冷地- 吉岡孝次自由詩105-3-13
春だから全員集合- たもつ自由詩12*05-3-13
おもい- ひより未詩・独白1*05-3-13
【批評ギルド】『ぬるっこいサンプル』みい- Monk散文(批評 ...305-3-11
傘魚の砂地- ふるる自由詩2*05-3-11
かわいい雨の中で- 石川和広未詩・独白10*05-3-11
梅干- たもつ自由詩32*05-3-9
「瀧口修造-夢の漂流物」展のススメ- 青色銀河 ...散文(批評 ...5*05-3-6
世界の果てなんかなんにも知らなかったかもしれない- みい未詩・独白14*05-3-6
遅れてきた奴- 佐々宝砂自由詩4*05-3-3
転換点- 霜天自由詩305-3-2
セックスの話をすると腕が痺れるのでセックスの詩を書こうと思う- いとう未詩・独白12*05-3-2
こんなに良い日の最後- チアーヌ自由詩905-3-1
団欒- たもつ自由詩2505-3-1
三重奏- ふるる自由詩4*05-3-1
Blue_Sky- たもつ自由詩1405-2-26
二十歳のころ- たもつ自由詩3*05-2-24
願い- たもつ自由詩1005-2-20

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