あの男はこちらをみようとしなかった
真っすぐなまなざしはただ至高をみつめた

わたしのうつくしい洞窟に散在する
瑪瑙 水晶 玉髄
わたしの配下にあるそれら輝かしい石の花々を
あの男は全くか ....
おおきい かあさん おおきいな

ちいさい とうさん ちいさいな

ひるね ひるね らいおん ひるね

おしろのてっぺん こうじちゅう


+


さとうと えんぴつ けんかし ....
みつべえさんの「そろもん」シリーズについて、書きたい。このシリーズは、「噴水の話」からはじまり現時点で「王の話」まで、30作品以上が投稿されている。すべての作品にリンクを貼るのはめんどいので、みつべえ .... グレープフルーツを半分に
ぱっさり、と
切ってごらん
まんなかにはいつも
記号



ぎゅう、

しぼったら
記号のしずくが
溜まるから
飲んでごらん
沈殿するのは
 ....
*は空に飛び出すと
*は*であることがいつも不思議なようだ
僕は両腕を精一杯伸ばして
それから海を囲って
さざ波にブリキ色の半月を映してみる
*は丁寧に覗き込み
綺麗だねと言う ....
http://homepage3.nifty.com/kanicrab/music/lylics.htm#08

コウモリという動物は悪いイメージで語られることが少なくない。
例えば、イソップ物 ....
たとえば「赤」という色を、すべての他者が、自分の感じる「赤」
と同一の「赤」として認識しているのだろうか。感じる「赤」が異
なっていても、赤という「言葉」でそれが統一・集約されている限
り、その ....
男は書店で物理の参考書を買った。大学を卒業し就職して既に十数年が経っている。文系出の男にとって物理など縁遠いものであったし、特段の興味があったわけでもない。それでも男は物理の参考書を買ってしまった。「 .... 夕暮れになると
ばくは星間に漂いはじめるのだった。

追いつめられてすきとおっていた
声なき声は銀河の構造
肉体を失って誘いを待つあなたは光の粒子
粒子は崩れぼくは光速で見えないあなたを通 ....
夜が白々と明けると通勤が俺を捲くし立て俺は走り
俺は走るが走っているのは通勤快速だ
くそっ!通勤だ
くそっ!快速だ
身動き取れないそれでも走ろうとする俺の背中にボインちゃんのボインが
ポ ....
よく風邪をひいた子供時代に


待合室はゆがんでいた
大通り沿いの小児科で
トラックが通るたび、がたがたと揺れた
松の並木の奥で待っていた
古ぼけた洋館のような建物は
いつだって静まり ....
僕は以前、このフォーラムの雑談スレ5で、風さんが、幾度か発言されていたのを見た。
円谷幸吉さんの遺書について紹介していたのをよく覚えている。
事情により退会されたが、独特の文体は異彩を放っていた。 ....
 
稲荷寿司でも食おうと回転寿司屋に入り腰を下ろすと
隣の客がその隣の客を食っていた
食われながらもその客は 
隣のトトロを食っていた
トトロは隣の山田くんを食い
山田くんは隣のお姉さんを ....
目のまわりが充分に黒ずんでいるから
メイクはしないむしろもっと顔色を悪くしたい
歯はおあつらえむきにぼろぼろ
煙草吸うから脂できたない
昨日から何にも食べていないから
うまいことやつれて頬が ....
1.敬称略です。
2.あまり読めてなくても、笑い飛ばして下さい。
3.責任は持ちますが、プライドは持ちません。
4.「どーしてもヤダ」という時は、私信ください。その方の評は人知れず削除します ....
今日、両親から荷物が届いた

シャケは辛塩で、焼くと真っ白になる
タラコは無着色で、見た目はマズそう

これら北海名物を口に運びながら
函館山に打ち寄せる
海峡の早潮が岩に砕けた白濁の泡 ....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
蒼い 空に とけ込むように そまっていった 雲が 届けようとした 白い 水晶

いたい

風は さすように それを 運んだ

*

西の空の片隅で眠る冬は くぐもり

風の花 ....
いま私は激烈に機嫌が悪いのだが、これはパキシル切れのせいだと思われる。薬を切らしたのは私の責任であって、他の誰のせいでもない、などと書いてる場合ではなく、書くべきものはきっちり書かねばならんのだ。うう .... あなたが徐々にしなり
あなたの腕がしなやかに湾曲し始め
それが良いことであり
あるかのようにあなたの腕の湾曲を
私のここから私は俯瞰する

キトキト、糸の車
からまりほつれ
て ....
消えていく
痛みをなぞりながら
その痕こそが
証であるかのように

鮮やかに
鳴いている
幾羽か、を、目に
焼き付けることもなく
空の夢をよく見るのだと
その人はうつむく
 ....
I'd rather cry than lie,
I'd rather die than shy;
The star children dance in the sky,
I'm waiting ....
〔3月の風〕
風上に向い口を開ける
口の中を短い鼓動で回流する風は
粘膜を乾かすことをやめようとしない

〔幼少の頃、〕
「この子は他の子より唾液が多いみたいで」
母は決まっ ....
ムニュ、ムニュムニュ
を、眺めつつ
わたしたちは
別々の空間を深く旅する
カルテカルテ
店内のざわめきは
わたしたちの隔たりを
より遠いものにする
ワインのリストを見ながら
ブドウの ....
少女は 赤い靴がお気に入り
でも
滅多に履くことはありませんでした

ぎゅうぎゅうの つま先の靴は 痛くって 歩けません
けど
それでも どうしても歩きたい時がありました


母さん ....
夜中にふと
トイレに行きたくなる
でも起きられない
ほんとはまだわたしは眠ってる
暗闇のなか

いろんなことを思い出す
並列した思い出たち
クリックしたらすぐ次のページに行くよ
かな ....
夕暮れ時のトイレで俺は
花子を殴る
ドリフの大爆笑のオープニングテーマを高らかに歌い
俺は花子を殴り続ける
だって、お化けだぜえ、恐怖だぜえ、恐いんだぜえ
俺は花子を殴る
花子は微 ....
「あ、さっちゃん」

と、わたしの飼い猫が喋った

「あ、れんげ」


「な、なんで喋れるの」

「ぼくは死ぬんだ」

「なんで」

「なんでって言われても」

「なんで ....
国籍不明の輸送船がファミリーレストランの奥まった席で座礁した頃
辰巳台東三丁目のバス停に漂着した流れ星は音もなく発光し
あなたはまだ客室乗務員になりたての綺麗な夢の中
僕は無菌室の白 ....
西武新宿線の下り各駅先頭車両の一番前っていうか
その、つまり運転手さんからとびら一枚隔てたすぐ後ろで
ぼくは黒人と並んで窓のそとをみていた
正午過ぎでさわやかな気持ちだった
俺たちはもう猛獣を ....
みつべえさんのおすすめリスト(1351)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
石の花あるいは山のサロメ- 佐々宝砂自由詩2*04-12-21
ファザー・グース- たもつ自由詩15+*04-12-20
【批評祭参加作品】おーい、そろもん!- 佐々宝砂散文(批評 ...604-12-19
*- 望月 ゆ ...自由詩12*04-12-19
*- たもつ自由詩6*04-12-19
(批評祭参加作品)僕らは皆生きている〜かにクラブ「コウモリの ...- たもつ散文(批評 ...404-12-18
(批評祭参加作品)原口昇平という名の色- いとう散文(批評 ...1404-12-18
- たもつ自由詩1204-12-17
我がうちなる銀河を低空飛行する- 五十嵐  ...自由詩3004-12-16
通勤快速- たもつ自由詩1104-12-16
待合室- 霜天自由詩204-12-16
風のなかの詩人たち- 石川和広散文(批評 ...8*04-12-15
回転寿司屋- 渡邉建志自由詩5*04-12-14
夜明け前- 佐々宝砂自由詩6*04-12-14
批評寺三十六房:百人木人拳(批評祭参加作品)- 角田寿星散文(批評 ...804-12-12
小包み・函館山- たりぽん ...未詩・独白5*04-12-12
十階の家族- たもつ自由詩100+04-12-11
冬の便り_-_7編__-- ひより未詩・独白6*04-12-10
松島やと猫語とパクリとボルヘスと- 佐々宝砂散文(批評 ...12+*04-12-10
湾曲- たもつ自由詩1004-12-9
飛ぶ鳥をよく知らない- いとう未詩・独白13+*04-12-8
At_The_Back_of_The_North_Wind( ...- 佐々宝砂自由詩2*04-12-7
風だった- たもつ自由詩1804-12-6
ムニュ- Six未詩・独白304-12-6
赤い靴- ひより未詩・独白5*04-12-5
レム睡眠- チアーヌ自由詩1604-12-3
トイレの花子- たもつ自由詩1704-12-3
れんげ- ピッピ自由詩11*04-12-1
クリーン・サラダ- たもつ自由詩4*04-12-1
西武新宿線_沼袋〜野方間- 馬野ミキ自由詩8*04-12-1

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