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ベテランのような顔をして
シャンデリアの種を探す

バルコニーから眺める景色は
ベランダの景色よりも
趣があると自説を曲げない人に
差し上げると喜ばれるのが
シャンデリアの種

僕は ....
ジンジャーエイルでいいです
知ったかぶりして注文したら
それはどんな味がするのかな
一杯回してくれないかね

亡くなったお祖父さんに冷やかされた

お祖父さんは
お酒が好き ....
馬鈴薯の皮を剥く
薄く剥こうとするのだが
和包丁の
刃先が粘っこくなり
剥きにくくなると
  台所の流しの横のちびた砥石
  父が生前に求めた天然石の砥石
  (柔らかい和包丁の ....
あんこの煮かたをおそわった
美しい母のそばにうろついて
台所で遊んでいた幼い頃に

小豆はたかいから贅沢ですよ
ささげを茹でてつぶしたあとで
木綿のふきんで皮を濾し
大きなお鍋にお砂 ....
詩のカタチして
小生意気な顔をして
エーイエーイと言っているよ

僕のうちは貧乏だから
50円が無いとは言えないで
大事に握った50円玉
丸くて小さく穴開いて
向こうの家が見えている
 ....
グーテンモルゲン

お岩さん
飛び込んじゃったので
隣家の井戸が走り出す

通訳探してくるかもしれないね

朝は、おはよう
昼は、こんにちは
夜は、こんばんは

ぐっすりお休み ....
浪速の三輪かつらぎ号
{ルビ囂々 ....
山月記の中島敦は32歳のときに南洋の信託統治領へ教科書編修の旅に出た

トラック島とパラオ島間は
4発の水上飛行機
朝潮に乗り
2000m上空から
輝く海の
小さい島を眺め
 ....
西に向かって
連戦錬磨の
新幹線が走る夜

各駅停車で行く
新宿に着くと
黄色い山手線が見える

それは昔のこと
今は見えない昔に
見えない色の
見えない顔して
つながらな ....
がらがらなので油断したのか
可愛らしい蜘蛛が天井から
電車の天井からまっすぐに
するすると降りてきた

慌てて写真を撮ろうとしたが
うまく撮れない

         (可愛らしい蜘蛛 ....
盆休みのUターンラッシュのクルマの群れ
へのへのもへじのおとなたち
なんか語呂が好いなぁと口笛を吹く
潮溜まりではイソギンチャクが手を振って
近寄ってはいけませんよと
ダボハゼのおかあさん
 ....
キリギリス症候群になったウミヘビは
南の海に潜ったまま行方が分からない
毒牙に噛まれた男たちが仕返しを企む
そんなことは知らないままに春が来て
ウミヘビは冬眠から醒めた
南の海にも冬 ....
反対者が多くて
否決された人生
今からやり直す

妖怪
小豆洗いに
教わって
美味しい
汁粉屋を
開きたい

お花見の季節には
美しい
お嬢様方も
立ち寄ってくれそ ....
切り刻んだお新香
にたにたと醤油をかける
薄化粧の私の娘
二十歳が匂う
裸鰯は漁らないが
花柄の帯を締めた
固い絆の海女たちと
今朝も鋭い磯笛を
吹く

ブリキの潜行艇に乗り ....
ハマダラカを
駆逐しようとして
浜口虎之助は死んだ
農園で脳炎で死んだ

彼の一人息子は
カイゼル髭を蓄えても
いつも腹が鳴っていて
形見の蝦蟇口は空になり
パンの耳も囓れな ....
みつべえさんのあおばさんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シャンデリアの種- あおば自由詩7*06-12-6
雨にさらわれたあしたへ- あおば未詩・独白18*06-6-8
無条件降伏- あおば自由詩5+*06-3-4
あんこを煮る- あおば未詩・独白5*06-2-10
詩の形- あおば自由詩4*05-12-23
三つ指ついて- あおば自由詩4*05-11-19
浪速の三輪車- あおば自由詩5*05-11-3
ねこみみをつけたがるおんな- あおば未詩・独白5*05-10-17
御台場へ- あおば自由詩7*05-9-9
蜘蛛を撮る- あおば自由詩505-8-21
初ヒッキーDJ、放送事故寸前- あおば未詩・独白5*05-8-16
_キリギリス引退劇- あおば自由詩305-6-7
多数決- あおば未詩・独白1*05-5-19
沢庵の尻尾- あおば未詩・独白2*05-5-8
それからの孤島- あおば自由詩305-3-16

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