エレベータの中で
一人の羊飼いと出くわした
私はその羊飼いのことは知らないし
羊飼いも私のことを知らない

二人とも
なんでこんな所で出くわしたのかわからずに
どうしたものかと
す ....
ちゅらさ ちらす ちらさ{引用=(美しさ 散らす つらさ)}
笑って 
と三回繰り返した後
泣き出したのは
どっちだったっけ

まぶや まぶや



ちらさん ちゅらー ちらさに{ ....
しずかだとおもうほど
わたしはここにいたいわけではない

となりにすわるおとこと
たわいない会話をかわしながら
わたしはよいを隠している
すきだとかあいしているとか
ねたいとか
そんな ....
1 自然環境におけるチャンスは人間の想像以上に確率の低いもので
  まず心よりも先に愛しいと感じる全ての器官

{引用=参考資料1「2つの景色」より

マウントするのは
野生における♂が
 ....
牛乳を買ってきたつもりだったのに
袋に入っていたのは
それはそれは立派な
乳牛だった

妻は、こんなものどうするつもり、と怒りまくり
娘は、牛さんが来た、と大喜びをした

毎朝、新 ....
やわらかな文字が降りてくる
葉の裏側の粗い緑に
次々と染まり 降りてくる
朝の方位へはばたく鳥の
青い青い羽の炉心へ
影はたなびくように落ちてゆく



午後の淵 ....
この惑星のこのあたりはそろそろ晩秋で
赤く色づきはじめたハゼの葉が
窓の外に揺れ

この惑星のこのあたりはそろそろ夕刻で
暗くなってきた室内に
パソコンの画面がまたたき
またたき

 ....
攻撃 性 の 毀損 触知 される 指先 の 韻律 多孔性 の 羊 は 曖昧 な 感受 性 留まり 口づけ していく 細密 な 皮膚 たどる 読解可能性 の 脂質 明証 された 受注 白亜 の 細胞 枠 .... ネギを買いそびれて
僕たちはネギの話ばかりしていた
こんなに真剣にネギの話をしたのは
何年ぶりだろう、なんて

今でもネギを見ると
あの日のことを思い出す
だから僕は
ネギを食べなくな ....
ス、べる
 ファスト、ぶ
   レク、ファスト
    モゥロウ
      ティーン、ン


ウ、える、コ
 ンドル、ド
   ルフ、エンド
    ルフィン、グデビ
     ....
おやすみなさいとゆめをみない
おはようとめがさめない
こんにちはとてをふれない
さよならとふりむけない
しらないうちにわたしは
がらがらごえのばばになり
ひとりきりでさくらのしたに
ねむ ....
夕焼けに
あなたをひたしておいたのは間違いだった
体の重みが邪魔でならないというように
身をよじって窓辺のベッドに横たわる
へそのくぼみから腰骨
肩甲骨
うで
まるく光る乳房
あごの下 ....
いまはただ
雨が降り
石にしみるまま
あけないおくで翳のかたちを追っている
ひがしの空だけが
ゆるやかに
くちびるをひらき
すきまから虹彩をのぞむ
わたしは
まるい眠りを
かきわけ ....
「ふ」を付けただけで
不幸せになるのなら
最初から幸せなんていらない

「む」を付けただけで
秩序を失ってしまうような世界は
多分まぼろし

「み」を付けただけで
来るのだろうか ....
まずは詩をひとつお読みください。
著作権は切れております。

***

「琉球娘仔歌」佐藤惣之助

その黒髪の上(へ)に瓜籠やのせて
その黒髪の上に仔豚やのせて
紅藍(べに)の花よま ....
赤い辞書

君の持っている赤い辞書に
夕焼けは
挟まれている

もう長いこと挟まれていたので
辞書の文字が夕焼けに溶けて
世界がぼやけて
君の世界がぼやけてゆく

のを見ている ....
そういえば私は批評を読むのが好きだ。詩を読むのが苦痛になりかけているとしても、批評を読むのは苦痛ではない。それは私にとって快楽だ。みつべえさんの批評を読んでいて、思い出した。私は、いい詩を読みたいなあ .... 低い雑音が
長い指で部屋を握る
振り落とされそうになりながら
いつかは終わる
いつかは終わると
言葉を噛みしめながら
揺れを震えを聴いている



誰の声にも触れ ....
かえで
水の かえで
誰のものにもならない鳥が
目をふせ
何かを見つめている
少しずつ
少しずつ ひらく羽


雨の朝のかたすみの火
濡れた葉の色
羽の色

 ....
暁の太陽は黄ににごりゐて霧の向かうにごろりころがる

死に際の蜂歩みをり無傷なる秋の薄羽を背に負ひつつ

うとまれず待たれず夕の半月よ灰紫に左欠けたる

目覚めれば降りはじめたる雨音に ....
かな小父の通夜はにぎわい
三弦と木魚 お宮の龍笛をひきあいに
かな小父の唄と三弦曲かれこれが寄って
大ざら酒瓶もたたかれる とむらいの夜
かな小父がわたしにくれる遺物 掌が
その壺の ....
テーブルの上に何かを忘れてきてしまった
いったい何を忘れてきたのだろう

それは大きなもの
ではなかった
かといって小さなもの
でもなかった
賞味期限が切れそうなもの
でもなく
 ....
「ずっと恋人でいましょう」
と言って 結婚をしました
結婚をして15年
ずっと敬語を使っていますね

「待たせました」
「出来ていますか」
が好きです

ついに私達の娘は
ロングス ....
(たもつ氏作「透明人間と」に寄せて)
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=271&from=listdoc.php%3Fhid%3D42%26from ....
端的に言って金と暇がない。頭にくるほどない。ないのだが詩を読む。寸暇を惜しんで読む。詩も書かずに詩を読む。最近ほんとにほとんど詩を書いてない。とゆーか、書けない。ここに投稿してる私の詩は古いのばっかだ ....  神様への恨みその他
 いろいろあって
 昆虫に生まれ変わる夢をみた
 キャベツの葉の巻き込みの下で
 今とてもしあわせ

 緑色の天蓋はともすれば
 お祖母さんの匂いがする
 そうだ ....
  

自転車置き場で
空を見上げるのがいい
そこに風でも吹いてくれれば
なおいい
そんなとき
携帯電話の電池でも切れていて
何か大事なことや
大した事じゃないことや
君にとっては ....
五反田へは
品川まわりの方が早いけど
君を思いだすために
久しぶりの家並みを見ながら
今の僕には池上線が
ちょうどいい速度で
君と出かけた日
洗足池で降りだした雨は
五反田で本降りにな ....
透明な波が
どこからかやってきて
ささささあん、ささささあん
とうち寄せてくる

けれど
透明な波はあまりに透明だから
私はいつもそれに気づかない

例えば
静かな朝の食卓
箸を ....
こびとは手紙の最後に
「こびとより」とそえたあと
「こ」と「び」のあいだに
小さく「い」の字を書きくわえた

しばらくながめているうちに
恥ずかしくなったのだろうか
てのひらで手紙を丸め ....
みつべえさんのおすすめリスト(1351)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
エレベーターで- たもつ自由詩603-11-6
まぶや_まぶや- AB(な ...自由詩8*03-11-6
車上にて- 竹節一二 ...自由詩403-11-3
虫の生態(AB説)- AB(な ...自由詩9*03-11-3
一杯の牛乳のために- たもつ自由詩1903-11-2
真昼- 木立 悟自由詩403-11-2
九十億のそのつぎの- 佐々宝砂自由詩603-11-1
帰属_する、白日_の_可逆性- ななひと自由詩2*03-10-31
ネギ- たもつ自由詩1603-10-30
『俗・ス、べる』--ライブ、る、蟻ィ- 川村 透自由詩4+*03-10-30
しらないうちに- 竹節一二 ...自由詩603-10-30
カーテンコール- 岡村明子自由詩603-10-29
「しののめはあなたのなかのまるい眠りに棲む」- キキ自由詩2103-10-27
抱きしめる- たもつ自由詩803-10-27
南国の娘仔たち- 佐々宝砂散文(批評 ...303-10-26
夕焼けが足りない_5- AB(な ...自由詩1303-10-26
オマージュにオマージュ- 佐々宝砂散文(批評 ...203-10-25
十五の春の走者- 木立 悟自由詩603-10-24
- 木立 悟自由詩303-10-24
晩秋- 渦巻二三 ...短歌303-10-24
にぎわし日- 田代深子自由詩1003-10-24
忘れ物- たもつ自由詩1603-10-24
告白- 山内緋呂 ...自由詩36*03-10-24
甘いウェハースのように、ほろ苦く。あるいは、循環する名付け直 ...- いとう散文(批評 ...803-10-23
ああ人生に余裕がほしい- 佐々宝砂散文(批評 ...7*03-10-23
緑、ほねぐみ- Six自由詩603-10-21
夕焼けが足りない_1- AB(な ...自由詩1503-10-21
帰る(五月雨降られ)- AB(な ...自由詩1003-10-20
ぷかぷか日和- たもつ自由詩703-10-20
風にわたって- たもつ自由詩1403-10-20

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45