すべてのおすすめ
冷蔵庫の中には青空が広がっていたので
君は買ってきたゼリーを冷凍庫に入れるしかない
冷凍庫は満杯でゼリーをしまうスペースをつくるために
君は肉の塊を取り出す
いつ買った肉なのかすっかり ....
説明が出来ない
キッチンの片隅
気付かれないように
涙が流れた

想いは
こぼさないように
シンクの横に
そっと置いたまま
君の夕飯を作った

テレビに目をやりながら
明るい声 ....
ひとりの子が
ひとつの楽器の生まれる様を見ている
作るものも
奏でるものも去ったあとで
子は楽器に愛しげに触れる
おずおずと うずくように
楽器は
花になる



新しい言 ....
ねえ、ほら こうやって
指と指の隙間で
絡み合い、てのひら合わせて
肘の先まで密着させたら
何だか、抱き合っているみたいでしょ

ねえ、ほら そのまま
てのひら 少しだけ解いて
折り曲 ....
曼陀羅寺へは湖沼の脇のあぜ道を
通って行かねばならない 丈の低
い湿原植物の群生が道を覆い隠す
ように拡がっている 湖沼にはぼ
んやりと霧が立ちこめ向こう岸は
見えない 風はなく水面はほとん ....
駅のホーム
喫煙コーナーのベンチ、夕暮れでは少女が
メールを打つ少女
メールを打っている

少女はメールを打つ
指、その速度の指で
穏やかな夕暮れ、穏やかな煙
少女よ、今、僕はカフ ....
深夜、男友達から『お前のことずっと上海してた』と電話。ひどく
驚き、『ごめんなさい』とだけ応えて電話を切る。自分の言動を振
り返り、しばらく彼には会わないでおこうと決める。図らずも点と
点 ....
この頃は心境の変化からか、つげ義春ばかり読んでいる
萩原朔太郎に耽るのは止めた、鬱が止め処なく成るに足るから
(痰が絡んで仕方が無い)
止め処なく、

酒に浸って惰眠など貪れば、虞美人草に深 ....
アスファルトを割って
小さな花は咲きました
私は花の名前を知りません

花も私の名前を知りません
花は花の名前を知りませんし
スナック「花」のママを知りません
そうして花は咲きました ....
その日の雨が
今でも時々僕の肩を濡らす

廃園の木下闇に
置き忘れられたブリキのバケツ
松葉を伝い落ちる雫が
想いおこさせる
もうひとつの心臓

眠れぬ夜毎
消え残る雫がほのかに光 ....
誰もが望んでいるように世界ができていれば一番いいね と演説するスピーカーの音が蒸し暑い あの男どこからやってきたんだ 半紙に墨汁で致命傷と書きなぐって見せてやらなければ分からないのか 座布団を足の下に .... しばらくあっていない
ともだちにてがみをかいて
だしにいくとちゅう
みたこともない
かわいいはながさいていたので
てがみのうらがわに
えんぴつでうつしとった
じょうずにかけたので
 ....
さいきんなぁんもかんもわすれていきよるち
おかあちゃんがいいよった
なーなー、おかあちゃん
ぼくんことも
いつかはわすれてしまうん?

こーえん
ゆうやけこやけのあかとんぼ
うしろのし ....
 わた し
 だれとでも
 こんなふうに
 なる
 ん
 じゃ
 ないです から

 ネイルカラーも
 つけてない指

 殺されますよ
 たぶんね

 小さな
 小さな箱 ....
種のようなものを拾った
地面に埋めて水をやった
芽のようなものが出て
葉のようなものになって
つぼみのようなものがついて
花のようなものが咲いた
僕のような人がそれを見ている
何か言 ....
風が私の輪郭をなぞる
私は風によって顕れる
その刹那
私は世界だ

世界が終わるとも
声は続く
風の意志は続く
世界は風によって名付けられ
名は風に隠されている
声は名 ....
新聞の文字列と文字列の間を地下鉄は走る
つり革につかまる僕の視界の一番隅で
ラララ、ライカは宇宙の展開図を描くことに夢中
僕たちの声は届くべきところに届いているか
ラララ、ライカ、誰か ....
私はまだ一度も夢を見たことがない。

いや正確には見ているのかもしれないが憶えていないのだ。何かを見たかもしれないという程度の感覚も一度も味わったことがない。学童になり友人達が夢の話をするのを聞く ....
我々人類の起源については諸説あるが、我々がこの惑星トピアに本来存在する生物でなかったことは、人類にのみDNAが存在することや、トピアの生物群が持つコンドリミトアを人類だけが持たないことなどにより明白で .... はるか
遠くから落ちてくる
手袋の記憶を
あなたが
持っていたとしても

それは
あなたの
責任では
ありません

あなたが
ベルギー産の
山羊の肉をとてもとても
好きだっ ....
ある日憎しみが空から降ってきた 皆は窒息した

虫かごを下げて草むらを這いずり回っていた頃があったろう
誰もが共有する思い出だ すべての思い出なら無意味だ
わたしはりんりんと鳴く虫を肩から下げ ....
フセイン、昨晩おまえの夢を見た
おまえは壇上から民衆に向かって演説をしていた
それはおまえの国の言葉なので俺には聴こえなかった
サダム・フセイン、俺がおまえの夢を見ているとき
おまえは俺の ....
で、10年後

仕事がない
月15万のテレフォンアポインタ
新宿 オフィスビル内での簡単・キレイなお仕事です

これ断らなければよかった
15万だと カツカツだから。
18万から探して ....
あなたが本の真似事をしている
ぱらぱらページをめくると
良いことが書いてある
わたしは少し良い人になる

わたしも何かを伝えたくて
ささやきの真似をしてみる
音のようなもので
あな ....
この先
いきどまりです


木陰の看板を
すぎてゆく雲


誰かの何かが持ち去られ
小さなものひとつ分だけ足りない世界の
午後のガラスの路を歩む


春は銀 ....
                       きゃらめる 9


  うた

  1

きれいなこえを
ひろったので
はねをつけて
そらにはなちました
らら
きれいなこえで ....
君の狐つきもすっかり板についた四月の日没さ
今日は良い天気だったんだね、ほら、宵の明星
という意味のケン、ケン、ケン、そしてJump!
君のJump!はいつもいい匂いがするね
だから僕の目 ....
駅のホームで国歌を斉唱します、国歌を斉唱したいのです
どこの国歌でも構いません、僕は斉唱したいのです
恋人はホームの先端でフェンスを噛み砕いています
ものすごい音をたて、あるいは音をたて ....
春の電撃作戦。開始。
街のいたるところで僕らは耳に手をあてる
どかん
それは小さな破裂
作戦が始まった合図だ、ほら
そしてまた、どかん
コンビニで働くあの娘、最近きれいになったね
と ....
もぐらが穴を掘るわけは
ほんとは空が見たいから

トンボが空を飛ぶわけは
海を泳いでいたいから

夕日が海に沈むのは
赤く染まる波々の
向こうにおうちがあるからで

とうさん帰 ....
みつべえさんの自由詩おすすめリスト(1040)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
要冷凍- たもつ自由詩14*04-5-7
一人物語る悲しみを- さち自由詩10*04-5-7
器の子- 木立 悟自由詩1204-5-7
はじまりのはじまり- 自由詩304-5-6
曼陀羅寺へ- たかぼ自由詩904-5-5
穏やかな夕暮れ- たもつ自由詩1104-5-4
上海された- 石畑由紀 ...自由詩57*04-5-3
- 自由詩804-4-30
小さな花- たもつ自由詩1404-4-30
光る野- ダーザイ ...自由詩21*04-4-28
需要と供給- 黒川排除 ...自由詩404-4-28
なまえ- アンテ自由詩7*04-4-28
I'm_home- ワタナベ自由詩16*04-4-28
ネイルカラー- umineko自由詩4*04-4-27
返事- たもつ自由詩1104-4-27
かぜ・こえ・かくれな- いとう自由詩1704-4-27
宇宙犬ライカ- たもつ自由詩4*04-4-25
- たかぼ自由詩604-4-25
「宇宙犬ライカ」序文- 佐々宝砂自由詩6*04-4-25
返信- 青色銀河 ...自由詩604-4-23
近所の汚れた川に肩まで浸かって待ち伏せた鴨を殺して食べたいよ- 黒川排除 ...自由詩704-4-23
夢(サダム・フセインの)- たもつ自由詩1404-4-22
靖国- 山内緋呂 ...自由詩9*04-4-21
FREE- たもつ自由詩704-4-21
凹光路- 木立 悟自由詩804-4-21
きゃらめる_9- アンテ自由詩7*04-4-21
狐つき- たもつ自由詩6*04-4-19
国歌斉唱- たもつ自由詩1704-4-18
春の電撃作戦- たもつ自由詩2004-4-15
となりの我が家- たもつ自由詩1004-4-12

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